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浦沢氏の作品の【Monster】を書いています。 ネタバレ有りですので、読み下す方はご了承願います。 このネタは今週までと思っていましたが、書きたいことが1つ増えたので、 その話を書くことにします。 アイデンティティの話。 第4巻にウォルフ将軍とテンマの遭遇シーンがあります。 ウォルフ将軍とは、Monsterと形容されるヨハンの才能を最初に見出した人物という設定である。 しかし、想像していた以上に怖い存在とわかり、ウォルフ将軍は、 ヨハンに恐怖し、テンマにヨハンを殺すことを依頼する。 そのときのエピソードが少し興味深い。 ウォルフ将軍が何を恐れていたかと言うと、 自分自身を知る人物を次々にヨハンに殺されるということである。 自身がウォルフであることを自分以外に知らないという恐怖を味わっている。 “個人”が“個人”たる条件は? この問いが、このエピソードにはある。 ウォルフ将軍のことをウォルフ将軍と認知できる人が次々に消えていくのである。 自身の存在とは何か?を考えさせられる。 ここで、少し話を飛躍させます。 かしこは、今年に入って、 NHKのトップランナーという番組を毎週録画して観ています。 以前から好きな番組でしたが、教え子に貸し出しできるように録画しています。 今年に入って、二人目のゲスト澤田知子氏の話を思い浮かべます。 セルフポートレイトという分野で活躍される写真家です。 代表作としての写真集『ID400』があります。 一人の人間が、400人を演じ、駐車場脇の証明写真機で撮った写真を 配列したのが、先に紹介した写真集である。 彼女の話はとても興味深いです。 外見は、いくらでも変われる。 『ID400』に映し出される400人を観た人は、 たった一人の人間が演じていることがわからない。 中には、その一人ひとりの性格診断まで始める人が現れる。 しかし、中身はたった一人である。 1つのパーソナリティなのに、観る人は、400人のパーソナリティの意味づけをする。 アイデンティティとは何か?非常に面白い問いである。 先の将軍の話も同じである。 “個人”が“個人”であり続けることが本当に可能なのか? そう問いかけるエピソードである。決して、物語中に答えはない。 物語全般に渡って、連なる構図。 “わたし”とは何か?“わたし”と“あなた”の入れ替え可能性はどこまで許容できるか? 一貫した構図があるだけに非常にシンプルで重みがある。 今、新たにコミックを読み直し、DVDを半額dayに借りて観ています。 何か新しい気づきがあれば、もう少し続けます。なければ最後。 (今一つ、ロム者との距離感がつかめない投稿なので、話の落としどころで少し迷っています) 最近書いている内容の関連図書を↓以下に紹介しています。 興味ある方はどうぞ。 http://myshop.7andy.jp/md_fair/education/ouhou お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月04日 02時23分54秒
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