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カテゴリ:読書のこと
読書日記です。
『言志四録 一日一言』(渡邉五郎三郎) 佐藤一斎の『言志四録』1,133条から 一日一条=366条を選び抜いて、 現代語訳を付したもの。 『言志四録』は、「少にして学べば、 則ち壮にして為すこと有り。…」 で有名ですね。 本書は、著者による解説は ほとんどありません。 原典の現代語訳そのものを、 コンパクトに味わえます。 個人的に印象に残ったところは以下です。 1.学を為す。故に書を読む。(P15) 訳:学問をして、自己修養に役立て ようとする。 本を読むことが学問なのではない。 2.得意の時候は、最も当に退歩の工夫を つくべし。 一時一事も亦皆亢龍有り。(P34) 訳:物事がうまくいっているときは、 一歩退いてうまくいかない時の 対応を考えておくべきである。 一時であれ一つの事柄であれ、 高く昇りつめた龍のように 栄達を極めると、必ず衰退の恐れが あることを知っておかねばならない。 3.心は現在なるを要す。 事未だ来たらざるに、 むかうべからず。 事すでに往けるに、追うべからず。 わずかに追いわずかにむかうとも、 すなわち是れ放心なり。(P230) 訳:我々の心は今この瞬間にすべて 傾けなくてはいけない。 事柄がまだやって来ていないのに、 これを待ち受けることは できないし、すでに過ぎ去って しまったことを追いかけることも できない。ほんのわずかでも 過去を追ったり、未来を迎えたり するのは、本心を失っている ということである。 手に届くところに常備して、 一日一日味わいながら 読むとよさそうです。 ★楽天市場でザクザクポイント貯めましょう↓↓。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.06.04 08:27:53
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