ウエストエンドのぶどう畑から

2007/09/19(水)20:41

シンボルツリー

宝塚から、帰ってから、すぐに5本の木を切りました。大きい木は15mを超えていました。職場の山を開くとき、早く大きくなるように、アメリカ楓(ふう)という木をシンボルツリーに選んだのです。期待に応えて、10年間、ぐんぐんと大きくなりました。ところが、電飾をしていたせいや風で折れたりして、枯れこんだ枝で上部がまばらになり、樹形がみっともなくなりました。もう一本の楓は屋根の高さを超え、落葉の時期、雨どいを詰まらせる原因になり、いつも、気になっていたのです。台風も怖い大きさですし、困った、困った。先日、ポール先生が「シンボルツリーは大きいほうがいいというのは、間違いです」と指摘されました。場所に合った大きさと種類が大切!当たり前のことだけど、大きくなり過ぎたら、手入れが出来ません。はやく、高さを止めればよかったけれど、未熟でした。迷わず、15cmぐらいのところから、切り落とし、新芽が出るのを待つ。新芽が出たら、とりわけ、元気そうなものを育てていく、根はそのままだから、育つのは早い♪「ハナミズキを日当たりのいいところに、植えたら、かわいそう」。うちのヤマボウシも夏の間、息苦しそうでした。林の中の野生のヤマボウシはあんなに元気だもの。とにかく、丈が伸びすぎて、花も見えない。思い切って、新芽を出して、株立ちで育ててみよう。自然に育てるということが、ほったらかしということと違うことを、わたしは思い知りました。昨日、アメリカ楓の切り株から、樹液が溢れているのをみて、痛いのを堪えているように思え、泣けてきました。新芽が出なかったら、本当にかわいそうなことになります。周囲は、次々と、倒木していく私を、悩んでいるとは思わないでしょう。あっけにとられる勢いでも、内心、迷いはありますよ。信じてやりぬくしかないですね~画像はすべて、宝塚ガーデンフィールズのものです。日本の庭園は、庭木を丸く刈り込みます。ポール先生は、枝を空かせたり、枯れ混んだところを整理するだけのようですが、樹木の特性を生かした、高木、中低木の組み合わせ方が見事でした。庭師のいないわが山に必要な教えがたくさんです。 

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