ドイツでマルチリンガルを育てる

2012/09/13(木)05:47

初めての水泳教室

子供(840)

ニコチャンは、今週は朝8時過ぎに起き、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に朝食を食べ、9時近くに登園する、という生活サイクル。 今日の幼稚園での予定は、裏山探索だった。「自然観察の日」というネーミングで月に1度ある。ニコチャンに、「どうだった? 何が見えた?」と聞いたら、「ニコチャンは、外に出かけてないよ。朝の自由時間に大部屋で遊んでたのだけど、片づけをしなかったから、出かけちゃダメだったの。」と悪びれる風でもなく、さらっと答えた。片づけするまで居残りさせられたようだ。しかし、ニコチャンのクラスの子は出かけてしまったので、片付け終わった後、ほかのクラスにいれてもらったらしい。・・・ 午後は、歯医者。今回もニコチャンには虫歯があり、治療することになった。でも、前回の治療のときのトラウマが残っているのか、先生がドリルをもっただけで、「嫌だ!」と拒否。口をあけようとしない。普通、先生に助手一人という組み合わせで治療に当たるが、ニコチャンの場合、自分の手で先生の手を払いのけようとするし、体をよじって泣き叫ぶし、口をあけないので、助手3人がかり。私もニコチャンの両手を押さえつけるお手伝い。 治療中は大騒ぎだったが、終わって、先生が、「好きなおもちゃを選んでいいよ。」とおもちゃがたくさん入った引き出しを開けたとたん、けろっとして、いつものニコチャンに戻った。 ニコチャンの下の前歯の1本が少しぐらぐらしていて、もうすぐ抜けるかもしれない、とのことだった。ニコチャンは本当に虫歯の多い子なので、永久歯はなるべく遅くに生えてきて欲しいのになー。 賢浩は、虫歯はなかったが、乳歯の奥歯がぐらぐらで、永久歯が下に生えてきているので、乳歯を麻酔をしてから抜くことになった。下の歯の奥歯にあと1本乳歯が残っているそうだ。今のところ、歯並びはいいが、やはり歯の大きさに比べあごが小さいので、全部永久歯に生え変わった時点で、もしかして、矯正が必要になるかもしれません・・と言われた。 夕方6時から、小学校のプールで、地元の水泳クラブ主催の子供向け(5歳児以上)の水泳教室があった。1週間に1回45分間で全15回。5歳児の水泳教室にしては開催時間が遅いが、これは、教えてくれる人が、水泳クラブの人で、彼ら自身も日中はほかの仕事をしているからだ。この水泳教室は、「無料」なのだが、50ユーロの「寄付金」を水泳クラブにすることを強制されている。 今日は、第1回目。50歳ぐらいの男性が先生で、そのほか、30-40歳ぐらいの女性が3人アシスタントとしてついた。 ニコチャンは、最初、「ママも一緒に来て」と私に引っ付いていたが、先生に促され、プールのほうにいった。私たち保護者は、更衣室で先生の注意事項を聞いた。その後、「今日は特別に見学できますが、今後は、私たちに任せてください。」とのことで、プールサイドで見学した。 一人の男の子は、泣きっぱなしで、抱きかかえているアシスタントの腕を振りほどいて、何度もお父さんのところに戻っていった。ほかにも泣きっぱなしの子がいて、アシスタント3人のうち、2人は、その子たちのケア。 ニコチャンは、プールの中で、楽しそうにしていたが、全然先生の話を聞いていないのか、はたまた、聞いているけど理解できないのか、何をするべきなのか、わかっていないようだった。 最後に、鬼ごっこのようなことをした。一人の子が鬼になり、プールの反対サイドにいて、あとの子は、別のサイドに一列になり、掛け声とともに、それぞれ反対サイドに移動する。鬼は一人でも多く捕まえようとして、鬼でない子は、鬼に捕まらないようにするゲームなのに、ニコチャンは、この遊びを知らなかったようで(私も知らなかった)、ほかの子達は、大きな声で掛け声をかけているのに、ニコチャンは、ボーっとして、とりあえず、向こう岸まで泳げばいいんだな。。と思ったようで、まっしぐらに泳いで、真っ先に鬼に捕まったいたし、自分が鬼になっても、全くほかの子を捕まえようとせず、ひたすら、逆サイドに向けて泳いでいた。 今日は、初回と言うこともあり、お遊びに終始した。向こうサイドまで「歩いて」と指示されているのに、泳いでしまったり、プールサイドに上がって並んで、といわれているのにいつまでも水の中でぼーっとしていたり、見ていて手出しをしたくてたまらなくなった。 子供は全部で15人いたが、ニコチャンは、体格的にも他の子に劣っていないし、水を怖がることもなく、たぶん、「泳げる」方に入るのではないかと思った。でも、とにかく、先生の指示に従わない、というか、従えないというか・・・・ きっと幼稚園でも協調性がなくて、団体行動が出来ていないのだろうなーと想像がついた。子供15人に大人が複数ついても、泣いている子や水を怖がる子の方に注意が向くので、ニコチャンはスルーされている状態。 今日の様子を見て、1年後にニコチャンは小学校にいけるのだろうか?と不安になった。小学校は、子供30人に先生一人。ニコチャンのドイツ語ってかなりまずい状況ではないかと本当に心配になってきた。 そういえば、今月から、「Sprachfoederung」(言語の補習クラス)が始まり、ニコチャンも参加することになった。週2回あるそうだ。参加している子供は8人。幼稚園にはあまっている部屋がないので、となりの小学校の教室を借りている。週に2回、「小学校で勉強する」ことをニコチャンは誇らしく思っているようだ。いったいどんなことをしているのか、ニコちゃんの説明ではあまりわからないのだけど、効果があると信じたい。 現在、我が家に滞在している義父母は、うちの子供たちとは英語で話している。ニコチャンの英語は、ドイツ語の文法にひきづられ、「I like you not」「I want this not」という発言を平気でする。その都度、義父母は「I don't like you」「I don't want this」と直してくれる。そのおかげで、ニコチャンの英語はずいぶん改善された。そのほか、「エイ、ピー、ピー、エル、イー、Apple!」とスペルまで教え始めた。最初は、「後についていってごらん、エイ・・」と言っても、わざと「エフ ビー キュー・・・」とめちゃくちゃなことを言ったり、「Kein Bock」(やる気ない)ってどっかに行ってしまっていたのに、最近は、「エイ、ピー、ピー、エル、イー Apple, ディー、オー、ジー Dog」とすらすら出るようになった。ニコチャンに物事を教えるのは本当に根気がいる。私は気が短いから、途中で、「やる気がないのなら、こっちも馬鹿馬鹿しくてやってられない。勝手にしろ!」と投げ出してしまう。おじいちゃんおばあちゃんが近くに住んでいる環境というのはいいなーと思う。

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