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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2014年02月14日
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月曜日に歯科矯正医からニコちゃんは、マウスピースを渡された。
私は、夜寝るときだけつけているものだと思っていたら、食べるとき以外はいつもつけているようにと言われた。学校にはいつも軽食を持っていく。子ども達は、休み時間、外で遊びながら、食べる。そのとき、とりはずしたマウスピースはどこにおいておくのか? つけたりはずしたりを繰り返すのは、衛生的にもよくないような気がして、心配の種は尽きない。
朝、マウスピースをはずして、食事をして、その後、歯を磨いて、学校に行くのだが、ついつい、マウスピースをつけるのを忘れてしまったりする。 また、学校から帰ってくると、おなかすいた、といって、すぐに何か食べる。その後、お昼ご飯が終わるまで、マウスピースをはずしたまま・・。なんだか、はずしている時間が長くて、こんな状態ではいつまでたっても歯並びは改善しないのではないか、とやきもきする。

昨日、ピアノのレッスンで、先生が、「あれ、ニコ、マウスピースをつけているの? 痛くない? うちの娘もつけていたけど、寝ているときに外れてしまって、朝起きると、いろいろなところに転がっていたわ。」と言った。
ニコちゃんの場合、いまのところ、夜間にはずれるようなことはない。でも、寝るときにつけるようにいわれている、ヘッドバンドのようなものは、寝ている間にとれてしまうことがしょっちゅう起きる。

昨日は、ピアノのレッスンだったのだが、新しく、ハイドンの曲を練習した。
「Mit Dem Paukenschlag」という交響曲の中の一部。この曲の特徴は、ピアノで弾いていて、最後にフォルテシモの和音でしめくくる。譜面の横には、悪魔が大太鼓をたたいているイラストが書いてある、先生は、「ハイドンって知っている? ハイドンはね、イギリスで演奏していたことがあるのね。みんな、すごく着飾って聴きに来るのだけど、演奏中に寝てしまう人もいて、ハイドンは、いやだなーって思っていたの。だから、最後に、バーンと大きな音を弾いて、寝ている人を起こしてやろうとたくらんだんだよ。だから、この曲は、寝ることができるぐらい静かに弾いて、最後の最後に、寝ている人が飛び起きるような大きな音で弾いてね。」と説明した。 私は、その説明を聞きながら、「へー、そうだったのか、知らなかったなー」と感心したが、ニコちゃんはどれだけ理解できたか・・。たとえ、すぐに忘れてしまったとしても、将来その話を聴いたときに、「そういえば・・」と思い出すかもしれない。 先生は、有名な作曲家については、ちょっとした豆知識のようなことを一緒に話してくれるので、楽しい。

火曜日は、Ergotherapieに日。
先々週に、「来週、ニコの今後のセラピーの方針について、ニコ抜きで保護者と話し合いたい」と言われ、ニコを家に一人で残しておくことはできないので、ニコも連れてくるが、教室内のおもちゃで一人で遊ばせて、私と先生の二人で話し合いましょう、と約束した。しかし、先週の火曜日、Praxisから、「XX先生が風邪で休みなので、今日のセラピーは中止です。」と電話があった。だから今週の火曜日に話し合いをするのかと思い、私は、学校の担任との話やいろいろなことをドイツ語でスムースに説明できるようにまとめていった。

セラピー時間は一人45分だが、ニコちゃんのセラピーは必ず3-4分遅れて始まる。前の子が長引くからだ。その割りに、ニコちゃんのセラピーは早めに終わる。今週もそうだった。5分ぐらい遅れて始まったのだが、今週は、このPraxisの10周年記念で、飲み物や食べ物を用意してくれたので、さらにその分、セラピー時間が減る。しかし、今回は、話し合いだけだから、お茶でも飲みながらゆっくり話すのも悪くない、と思った。先生は、「学校の担任とはもう話し合いましたか?」と私に聞いた。2週間前、私は先生に、「来週、学校の担任と2者面談があります。」と伝えていた。そのとき、先生は、「私からも、ニコの担任に電話をして、学校の様子を聞いてもいいですか?」と私に了解を求めた。「どうぞ」と答えたが、先生は私に「幼稚園の先生に私が直接電話をしてもいいか?」「学校の先生に直接電話をしてもいいか?」と今まで何度も聞いたが、一度もコンタクトを取ったことがない。
そして、今回もかけていないことがわかった。

先生は、「来週、ニコ抜きで、二人で話し合えませんか? ニコをつれてきてもいいですが、その場合は一人で待合室で遊んでいてもらうことになります。」と切り出した。「一緒の部屋にいると、気が散りますから・・・」というので、私は、これ見よがしに時計を見て、「今日はあと20分しか残っていないです。それなら、今ニコを待合室で待たせて、私たち二人で話し合ったらどうですか?」と逆に提案した。先生は、「書類をまだ用意していないので、今日はできません。」と言ったので、心底驚いた。私は、「本来は、先週行う約束をしていましたよね。病気だったので仕方ないですが、私は、当然、今日、話し合いをするものだと思ってきました。」と反論したら、「あのあと、考えたのですが、やっぱり、ニコが身近にいると、気をとられて話し合いできないので、いないときにしたほうがいいと思ったんです。」と平然と言ってのけたので、開いた口が塞がらなかった。

この先生は、とにかく人当たりがいいし、やさしいと思う。でも、プロとしてはどうなの? と思う。言うことが信用できない。「やっておきます」と言って、やっておいてくれたためしがない。それなら、むしろ、やっておきます、なんていわなければいいのだ。セラピー中、あくびも多いし、適当にやっているとしか思えない。一人ひとりに向き合ったセラピーを考えていてくれているようには思えない。はっきりいって、先生に不満がある。でも、話し合いで、あなたに不満があります、なんて言えない。この先生についていて、ニコちゃんが改善するとは思えない。
小児科医とのアポイントは再来週の月曜日。小児科医は、Ergotherapieのセラピーはニコの役にはたたない、という意見だった。この点では私も同意するが、小児科医の提案は、薬の服用。これは、私には受け入れがたい。薬でコントロールできるようなことではないと思う。むしろ、今からの服用で、薬に耐久性ができることの方が怖い。
最初は言葉の発達問題だったのに、どんどん問題が大きくなっていく。探さなくてもいいアラを掘り起こしているようなそんな気がしてきた。





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最終更新日  2014年02月14日 20時20分43秒
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