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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2014年07月30日
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カテゴリ:子供
今日で学校も終わり。しかし、昨日、親への連絡ノートに「ニコは授業中全く集中していなかった」と書かれてあるのを発見。こんなことをわざわざノートに書くということは、よほど授業中うるさかったのだろう。最後の最後までこんな状態でものすごくニコちゃんをしかってしまった。

夕方、ニコちゃんをチェスクラブに送り届け、そのまま駅に向かった。金曜日に恵子が大学の面接でハイデルベルグに行くし、賢浩はアメリカに行くのに空港まで一人で電車で行ってもらうことにしたので、その切符を買いにいった。切符は3日前までに買うとかなり安く買える。
地元の駅は無人駅で自動販売機で購入する。行き先、日時をタイプインすると、いくつかの候補と値段が出てくる、その中で一番適当なものを選ぶ。そうすると乗換駅やホームの番号など、詳細が書かれた画面が出る。その画面を印刷することもできる。いくつもの質問を乗り越え、ようやく切符が購入できる。

まず、私は賢浩の切符を購入した。賢浩は14歳だが、ドイツでは14歳までは子供料金。、大人の半額でいいのは助かる。賢浩の切符代は9,50ユーロだった。そこで私は20ユーロ札を自動販売機に差し込んだ。しかし、すぐに戻ってきた。表示を見ると、50ユーロと20ユーロに×がついていた。するとどこからともなく10歳前後の男の子が現れ、「お札の向きが逆だからだよ。貸してみな。僕がやってあげるよ。」と言った。私は、「20ユーロだから戻ってきただけ。ほら、ここを見てごらん。」と画面を指差した。そして、私は10ユーロ札を入れて無事買うことができた。50セントのお釣りを待っていると、その男の子もなんとお釣りの出てくるところに手を伸ばしているではないか。私は、とられるんではないかと思い、さっと手を伸ばしてお釣りをとった。男の子は伸ばした手でお釣りの出てくるところについているふた(?)みたいのものを押さえて私が取りやすいようにしてくれた。すごくミエミエの態度だったが、一応「ありがとう」とお礼を言った。

次に恵子の切符を買おうとしたら、その男の子が自動販売機をいじりだした。その子も切符を買うのかと思い、私の場合は、買うのに手間取るから、その子に順番を譲った。ところがその子はあちこちのボタンを押して、時刻表を印刷するだけ。私が後ろに並んでいるのを知りながら、5分ぐらい遊んでいたので、痺れを切らして、「買うつもりがあるの?何しているの?私、切符を買いたいんだけど、使ってもいい?」と声をかけた。するとその男の子は、「切符を買うから、待ってて」といって、また遊び始めた。(その時点までは、駅には私と彼だけだった) 
しばらくして、40歳ぐらいの男性が来て「君は、何をしているの?遊んでいるだけだよね?待っている人がいるし、私もこの後の電車に乗るのに切符が必要なんだよ。」と言った。それでもその男の子は自動販売機のボタンをあちこち押すのを辞めなかった。男性が、「警察に通報するよ」といっても、「いいよ、すれば?」と動じない。逆に「やれよ、やれよ」とはやし立てる。こんなことでは誰も警察に通報しないことをこの男の子は知っているのだ。

男性は、「すごい生意気な子ですね」と苦笑いをしていた。「いい加減にしろ」と男性が怒鳴って、ようやく男の子がどいた。男性は私に、「どうぞ」と言ったが、私は、「時間がかかるので、お先にどうぞ」と男性に順番を譲った。間違えないように一つ一つ確認しながらやるので、私が切符を買うのには時間が本当にかかる。男性は、「私はすぐにおわりますので」といって、先に切符を買った。ようやく自分の番が来たと思ったら、またさっきの男の子が来て、「次は僕の番」と言って、また自動販売機の前に立ちはだかった。信じられない。5分ぐらい待ったが、埒が明かないので、「いい加減にして」と声をかけたら、「あと1枚だけ印刷しないといけないんだ」と言う。でたらめを押しているだけ。すると、もう一人の女性が自動販売機の後ろに並んだ。男の子は散々遊んでから、その場をどいた。私の番だが、後ろに待っている人がいるとあせってしまい間違った切符を購入してしまうのが怖いので、後から来た女性に順番を譲った。ようやく私の番になり、ひとつづつ確認しながら手続きを進めていった。すると、さっきの男の子が私の横に立ち、「どこに行くの?」と質問した。私は相当頭にきていたので、その子の質問を完全無視した。すると、その男の子は私に「2ユーロちょだい」と言った。私は当然「NEIN(いやです)」と断った。するとそこからその男の子は豹変して、「Nein,Nein」と私の口調を真似てからかいだした。両手の人差し指を目じりにおいて、目を細め、「コンニチハ、チントンシャン、アチョー」と横にべったりくっついてうるさい。最初は無視していたのだけど、集中力が途切れて、自分がどこまで操作していたのかわからなくなってしまい、間違ったボタンを押してしまった。そこで私の堪忍袋の緒が切れ、「Shut Up Please」と英語で「だまって!」と叫んでしまった。ドイツ語を使うと、発音や文法で揚げ足を取られることは目に見えている。そこで全部英語で押し通した。しかし、男の子は調子に乗って、「べろべろバー」みたいな態度をしてくる。とにかくうっとうしくて、あっちに行って欲しいと思った。全然集中できなくて、切符を買うどころではなくなってしまった。本当にしつこいので、そばにあったかばんを指差して、「あれ、君のかばん?」と英語で聞いた。男の子は、「ナイン」と言った。それで、「あっ、君のじゃないの。じゃあ、誰のかな。警察に届けないとね」といって、手提げの中をみていたら、「俺のかばんだよ 何すんだよ」と私の腕からかばんをひったくった。「じゃあ、なんで君のかばんかと聞いたときに違うといったの?」といったら、「何言っているのか全然わからない」と男の子は言った。「私が話しているのは、英語だよ。英語は学校で習っているよね。どうしてこんな簡単な英語もわからないのかな?それはね、たぶん、君が馬鹿だからだよ。」といってしまった。でも、男の子には意味は通じていないようで、相変わらず目じりを引っ張りながらわかる単語を鸚鵡返しにするだけ。

だんだん駅に人が増えてきた(といっても、5人ぐらいだが)。50歳ぐらいの男性にその男の子はかけより、私を指差して何かを訴えていた。たぶん、「あのおぼさんは頭がおかしいよ」とかいっていたのかもしれない。私は怒りに震えながら、切符を買うことに集中しようとした。しかし、私の後ろに若いカップルが並んだ。それで、途中だったのだけど、「急いでますか?」と聞いたら、「次の電車に乗りたい」というので、せっかく途中まですすんだ作業を中止して、そのカップルに順番を譲った。しかし、男性が切符を購入してる間に急行が到着してしまった。女性がドアを開けたままの状態にして電車が発車しないようにして待っていた。男性はカードで切符を買おうとしたようだが、自動販売機に何度差し込んでも戻ってきてしまい、さすがに電車をずっと止めておくこともできず、女性はドアを抑えておくことをあきらめた。このカップルは結局この急行に乗れなかった。急行は2時間に1本しか運転していない。ちなみに、さっきの男の子はこの電車に乗った。
カップルが電車に乗り損ねたことは私の責任ではないけど、なんとなく肩身が狭かった。その後、無事に切符が買えたが(40分もかかった!!)、自分が自制心を失ってしまったことを反省している。あんな子、最後まで無視していればよかったのに、同じ土俵にあがってしまったことに激しく自己嫌悪している。
それにしても、アジア人をからかう言葉は通りすがりに投げつけられることはよくあるが、目の前で長時間にわたってからかわれたのは初めて。ああいう子供がこの世の中に存在しているのが信じられない。
ニコちゃんも賢浩もどうしようもない子達だな、と思うことが多いけど、あの男の子に比べたら、二人ともいい子じゃないか、と思えるほどだ。





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最終更新日  2014年07月30日 10時59分39秒
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