今日、帰りの車中で、同じクラスの人に「XXX先生に聞いたんけど、募集広告をみて税理士事務所に電話をかけたら、”なまりのない(akzentfrei)ドイツ語を話す人でなければいりません”っていわれた人がいるんだって。」という話をされた。悪気がないのか、わざとなのか、なんでわざわざそんな話を私にするんだろう?と思った。税理士事務所の仕事は顧客有きの仕事だから、外国訛りがあると顧客の信用を失うのだそうだ。この話を夫にしたら、「僕は毎日そういう差別の中で働いているんだよ」と言った。
恵子のWGに住んでいる学生の一人は日本語学科の学生で、日本の某外語大学に留学していたことがあるそうだ。その関係で、某外大からドイツやスイスに交換留学している学生がよく彼女を訪ねてくる。それで、たまに恵子もWGで夕飯を食べたりお話をするときに混ぜてもらうらしい。彼女はスイス人だが、シンガポールに12年間住んでいたことがあり、中国語も出来る。彼女は現在27歳で、大学を卒業したら日本で英語を教えたいと思っているそうだ。ドイツ語も英語も日本語もぺらぺら。恵子によると、スイスでは3-4ヶ国語話せるのは当たり前で、自分はドイツでは4ヶ国語も話せてすごいと言われていたが、ここではそんな人は珍しくはないとのことだった。
昨日、夜、8時半ごろ、ニコちゃんに、「もう寝る時間だよ。歯を磨こう」呼びかけた。そのときニコちゃんは、部屋で一人でレゴで遊んでいた。ニコちゃんは、「でも、まだ宿題が残っているから、ママと一緒にやりたい」と言った。宿題は学校から帰ってきてからすぐにやらせたのだが、もっと宿題があったとのこと。こんな時間に言い出さないでよーと思ったが、仕方ないので、やらせた。算数の問題が2ページ分。55+1とか65-1とか、すごく簡単な問題なのに、ニコちゃんは、やる気がないのか、本当にわからないのか、一向にはかどらない。55+1なら56と答えられるのだが、x+1=56だと、xが55だと導けない。何度説明しても、図解しても、理解しないので、こちらも腹が立ってきて、「なんでそんなにバカなの?」「なんでママが説明しているときに、聞いてないの?」と怒鳴ってしまった。あまりにも私がヒステリックなので、夫が様子を見に来た。私は、「これ以上教えられない」とさじを投げ、夫にバトンタッチ。しかし、夫は英語で説明し始めた。夫とニコちゃんはいつも英語で会話しているが、数字は混乱するので、ドイツ語に統一したほうがいい、と私はアドバイスした。ドイツ語は1桁目からいうので、ただでさえニコちゃんは10の位と1の位を良く間違える。しかし、夫は、一人一言語の原則で、ちゃんぽんしないほうがいいと言い張り、ニコちゃんも、「英語がいい」といったので、結局英語で続行。
夫のすごいところは、絶対にニコちゃんを怒鳴らないこと。隣の部屋のベッドの中で私は夫とニコちゃんのやりとりを聞いていたのだが、ニコちゃんも疲れてきて、「わからない」「できない」を泣きながら連発。夫は、「出来るよ。頑張ろう。」「60-10ができたのに、どうして63-10ができないの?60-10はどうやって計算したの?」と穏やかに導いていく。わたしだったら、きれてしまい、金切り声をあげているはず。夫の忍耐力の強さには驚く。なんと、終わったのが0時40分。小学校2年生で、それほど難しくない宿題をこんな時間までやっているほうが異常。
今日もさっきから算数の宿題をやっているが、ぜんぜん理解していないので驚く。
ものすごく怒鳴ってしまった。しかし、今日は賢浩の友達が遊びに来ている。私の怒鳴り声が丸聞こえ・・・・恥ずかしい。自分ではいつもより自制しているつもりだが、こんな頭が悪いなんて、がっかりする。バカにつける薬はないというし、これは薬で集中力を高めて治る問題ではないのかもしれない。夫は、「誰もが自分と同じ知能指数だと思うな。」とよく私に言う。「子供に向かってバカと言うのをやめろ」というのもよく言われる。しかし、こんな簡単なことを噛み砕いて説明しても理解できないことを、バカ以外になんと形容していいのかわからない。どこでつまづいているのかさえ理解できない。パパとママと先生がそれぞれ違う言葉で説明するので、余計混乱してしまうのだろか?恵子や賢浩のときは全く問題にならなかったが、ニコちゃんには負担が大きすぎるのか?でも、一つの言語に統一しても、ニコちゃんの理解力が飛躍的に伸びるとは思えない。問題は根深い。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう