ドイツでマルチリンガルを育てる

2015/12/20(日)19:35

ピアノの発表会

子供(840)

昨日ニコちゃんのピアノ教室の発表会があった。 来月「Jugend musiziert」の地区大会がある。 今年はピアノと金管楽器の組み合わせの部門が有り、そこに先生の生徒が伴奏として出るので、そのリハーサルも兼ねて、昨日の発表会には金管楽器の子にも来てもらった。 トップバッターは、お兄さんがピアノ、弟がトランペットという組み合わせ。 弟は、ニコちゃんと同じ学年の子。トランペットを始めてまだ1年だそうだが、かなりうまかった。結構長くて難しい曲を弾いていたのでびっくりした。賢浩は小3からトランペットを始めたが、ぜんぜんレベルが違うと思った。弟くんのトランペットは普通のトランペットより一回り小さかっった。ポケットトランペットの存在は知っていたが、こんなサイズのトランペットもあることは知らなかった。お兄さんのほうはニコちゃん達より2つ歳上なだけだが、ピアノがものすごくうまい。彼らのお父さんも音楽家で、実はピアノの先生と音大時代の同級生だそうだ。やっぱり蛙の子は蛙なんだなーと思った。 二人は、演奏後、並んで深々とお辞儀をし、盛大な拍手をもらっていた。 次はニコちゃんの番。 ニコちゃんは、クリスマスソング「もろびとこぞりて」とブルグミュラー「アラベスク」を演奏した。ミスもなく、家で練習するより上手に弾けていたと思う。ニコちゃんはもしかして、本番に強い子なのかもしれない。1番手の子たちがかなり長い曲を3曲も演奏していたのに対して、ニコちゃんの曲は2つ合わせても2分ぐらいしかかからなかった。しかも、弾き終わったら、お辞儀もせずにそのまま戻ってきた。先生に、「楽譜を持ち帰って・・」と注意されていた。緊張していたのだろうか??? ニコちゃんのあと、3人ぐらい、同じレベルの子が続いた。みんな演奏時間は2分程度。 そのあと、ニコちゃんのクラスメートのヨハネスくんがピアノ伴奏付きで演奏した。 ヨハネスくんは1年生の時からチューバを習っている。ヨハネスくんは運動神経抜群、頭脳明晰、何をやらせても上手。でも、とても小柄でどうみても小学校1年生ぐらいにしか見えない。そんな華奢なヨハネスくんが大きなチューバを弾いているので、ヨハネスくんのことを知らない人が見たら、「こんな小さい子があんな大きな楽器をあんなに上手に吹いて・・・」と仰天したに違いない。相当な肺活量も必要だと思うのだが、難しい長い曲を難なく吹いていた。すごいなーと思った。 ヨハネスくんは、本当に才能溢れる子で何をやらせてもうまい。 そのヨハネスくんは、最近ピアノも習い始めた。 その話を賢浩に話したら、「えー、ヨハネスもピアノを始めたの?それはまずいじゃん。ニコちゃんがヨハネスよりも上手にできるものが何もなくなっちゃうよ。」と言った。実は、私もそう思った。ヨハネスくんはきっとニコちゃんをピアノでもあっというまに追い越してしまうと思う。 でも、そんなことを気にしているのは私達だけで、本人は「ヨハネスはなんでもできるから・・・」とライバル視さえしていない。 ピアノの先生の旦那さんは声楽家で、先生の娘さんも声楽を習っている。 「Jugend musiziert」の声楽部門に参加するそうで、娘さん(ソプラノ)とその友人(アルト)のデュオで先生自身が伴奏をして歌声を披露してくれた。素晴らしかった。 最後は、一番最初に演奏したピアノの子がヨハネスくんのお兄さんの伴奏をした。ヨハネスくんのお兄さんはフルートを習ってる。しかし、フルートは小さい子供には大きさが合わないので、先生のすすめで最初はピッコロを習っていて、1年前(小4の時)からフルートに転向したそうだ。ちなみにヨハネスくんには二人お兄さんがいて、もう一人のお兄さんはホルンを習っている。 ピアノの発表会ではあったが、いろいろな楽器や歌を聞くことができて、いつもと雰囲気が違った。「Jugend musiziert」に参加するこのレベルは高いなーと感心した。

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