ドイツでマルチリンガルを育てる

ニコちゃんが飲んでいる薬はカプセル状。ものすごく取り出しづらい。カプセルが柔らかいので押して取り出そうとすると形が潰れてしまう。とても取り出しづらくて、今日はカプセルが開いてしまい中の顆粒がこぼれそうになった。ニコちゃんは「これじゃあ飲めない。捨てよう」と言った。「カプセルが割れてしまっても飲めるよ。でもちょっとこぼれちゃったからもう１錠飲んだほうがいい。」と無理やり２錠飲ませた。正確に言えば１錠半。もともとニコちゃんの体格や年齢に対し少量すぎたので、倍にしてもなんの問題もないと思った。

最近仕事が忙しくて、気がつくと５時を過ぎている状態。いつも「えっ、もうお昼時間？」「えっ、もう５時過ぎ？」と驚いてしまう。あと３時間ぐらい働ける時間があればいいのに・・といつも思う。
６時に家についたのだが、ニコちゃんはいなかった。今日は卓球倶楽部の日なので想定内。しかし６時半頃に家に帰ってきた。ニコちゃん曰く「友達の家でプレゼンテーションの準備をしていた。」。。。
疑わしくても「ほんと？」なんて聞くと、また発狂してしまうので「それはすごいね。でも卓球はどうするの？少しスポーツをしたほうがいいから、今からでも行きなさい」と乗り気でないニコちゃんを無理に行かせた。

卓球から帰ってきて、しばらくしたら「お腹が痛い。薬を２錠飲んだせいだ！」と私に怒りをぶつけてきた。「薬の効果はそんなに持続しないから、こんな時間に副作用でお腹が痛くなるわけがない。」と説明した。それでも「学校でも気持ち悪くてもう少しで吐きそうだった。保健室のようなところで休んでいた。絶対に薬のせいだ。明日からもう飲まない。」と言った。「２錠では過剰摂取にならない。最初はお腹や頭が痛くなることもあるようだが、朝のんで夜にお腹が痛くなるのは絶対に薬のせいではない。そもそもこの薬は食欲減退が一番の副作用なのに、ニコちゃんはものすごく食べているよね。腹痛はどちらかというと食べ過ぎが原因だと思うよ。とにかくニコちゃんには薬は必要だから続けてみよう。」と冷静に説明した。ニコちゃんは「飲んだとしても１錠だけ。それ以上は絶対に拒否する。」と言った。

ニコちゃんに向く薬なんてこの世に存在しないのではないかと悲観的になってきた。