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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2019年11月16日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
賢浩から「年末年始に2週間ほどそっちに帰るから、その時にできればインフルエンザの予防接種をしたい。予約とってくれる?」とお願いされた。恵子は破傷風やポリオ等の追加接種を今年中にすることを推奨されていたので、二人の予約をとろうと自分のかかりつけの医者にきいてみた。私たちのかかりつけの医者は3月に引退してしまい、新しくかかりつけの医者を探すのがとても大変だった。なんとかみつけて、私と夫はそこで検診を受けることができた。うちから少し離れているので不便でだが、地元の医者には「うちは新規の患者の受け入れをストップしている。」と全員から断られたので仕方ない。

今年からお世話になっているその診療所に電話をしたら、「現在新規の患者受け入れをストップしている。」と言われた。「でも私たち親はすでにそちらで何度かお世話になっています。子供も受け入れていただけませんか?」と聞いたら、「患者さんの家族であっても、新規に受け入れることはできません。」と断られた。「予防接種だけでいいのですが」と食い下がっても駄目だった。
賢浩も恵子もあまり医者にかかることがなく、今まで歯医者と小児科ぐらいしかいったことがない。
そこで今までお世話になっていた小児科医に電話をしたら「すでに成人しているので普通の医者にかかってください。」と言われた。

うちから半径20km圏内の医者にはすべてあたったが、どこも新規患者は受け付けないという返事だった。
新規で見つけるのがほぼ不可能という状態が理解できない。
同僚に愚痴ると、「私の息子に子供が生まれたときも、この辺の小児科はどこも新規で子供を受け入れてくれなくて、30km離れたS市の小児科まで通っている。」と教えてくれた。
ここに新規で引っ越してきた人はどうやって医者を見つけるんだろう?
田舎なので医者のなり手がいないのか、ドイツ全体でそういう傾向にあるのかわからない。

最近ロシア系の医者が多いと感じる。
以前オンラインのドイツ語コースで学んでいた時、生徒5人(毎回顔ぶれは変わる)のうちの一人は80パーセント以上の確率でロシア在住の医学生だった。彼らがドイツ語を学ぶ目的は「将来ドイツで医者として働きたいから」だった。ほかの生徒は私も含め既にドイツに住んでいてコミュニケーションをとるためにドイツ語が必要だから、というのが学習の理由だった。
将来は今以上にロシア系の医者が増えるのかもしれない。
そして田舎で医者を見つけるのはもっと困難になると思われる。





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最終更新日  2019年11月16日 02時08分55秒
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