言語療法16回目
今朝は一段と冷え込みがきつい。あたり一面霜で真っ白。ニコチャンと幼稚園への道を歩いているとき、後ろから近所のヨハネス君が走ってきた。ヨハネス君は、ママが仕事の日は、一人で通園しているようだ。幼稚園までは200mほどしかなく、途中道路を1回わたるが、そこには手押し信号機がついている。車の往来もそれほど多くないし、幼稚園の裏には学校もあり、小学生もたくさん通学しているので、危険なことはない。ニコチャンは、「僕も一人で幼稚園に行けるよ。一人でいきたーい!」と言い出した。ヨハネス君は、まっすぐ歩くからいいけど、ニコチャンは、木の実や葉っぱを拾ったり、たまに道端にある犬の糞をつついてみたり、幼稚園の手前にある公園に寄ったり、あっちに寄り道、こっちに寄り道する子で、普通に歩けば2分の距離が、10分ぐらいかかってしまう。でも、幼稚園や学校が近いので、本当に恵まれていると思っている。昨日は、午後もニコチャンは幼稚園に行き、賢浩に迎えに行かせた。「先生に、ニコチャンは、XXXのことを叩いた、って言われたよ。」と報告された。ニコチャンに問いただしたけど、「叩いてないよー」というし、真相はわからない。まあ、でも、先生が言うぐらいだから、ニコチャンが悪かったことは明白。賢浩さえ、「ニコチャンのお迎えに行くの、嫌だよ。だって、僕、二コが悪いことしたって、苦情を言われるもん・・・」と言っている。まったく、本当に困った子だ・・・。水曜日は、Logopaedieの16回目のセラピー。内容は、いつもとあまりかわらず、「S」と「L」に重点を置いた発音練習と不定冠詞の練習。といっても、大人のように、ドリル練習や反復練習ではなく、ゲームをしながら自然に学ぶやり方。ニコチャンに好きなゲームを選ばせてくれるし、最後に必ずお菓子(キャンディー1個とか、クッキー1枚とか、その程度)がもらえるので、喜んで通っている。先生は、「最初は、おとなしかったけど、最近は、だんだん自己主張をするし、質問もするようになってきました。」と言った。確かに、家でも、Logopaedieで習ったことを一人で反復したりしている。Eine Karotte, Zwei Karotten というようなことを何度も言う。複数形にするときは、語尾にーnをつけると、自分なりに法則を見つけたようで、何にでも適応してしまう。Eine Apfel, Zwei Apfeln などといってしまうので、Ein Apfel, Zwei Aepfelということを強調して教えたら、それは間違えなくなった。日常会話では、あまりにも普通に流れてしまうので、法則や例外に気づけない。ニコチャンにとっては、日常生活から覚えるよりも、学校の授業のような中で覚えるほうが効果的なような気がした。それで、幼稚園にも、言葉を教える時間があるので、それにニコチャンを参加させたいとお願いした。しかし、その言語教室は、Vorschule つまり、来年学校に行く子供用なので、ニコチャンには早すぎる、と言われた。来年、参加できますよ、とのことだった。「特別な時間を作らなくても、幼稚園では、毎日の生活で、子供に言葉を教えてますから、心配しないでください。」とも言われた。水曜日は、賢浩たちは学校で、Freiburgまで芝居を見に行った。タイトルは、「Die Odyssee」(オディッセイア)芝居のあとに、2-3時間、フライブルグの町で自由行動があった。家に帰ってきた賢浩に、「どうだった?何が一番印象に残った?」って聞いたら、「マクドナルドで、おなか一杯食べたこと。まだおなか一杯だから、僕、夕飯いらない。」と言われた。そのほか、綿菓子をたべたとか、芝居の感想がひとつもなく、お小遣いの大半を飲み食いに費やしてきたようだった。何しに行ったんだか・・・・月曜日に、ニコチャンと賢浩にクリスマスプレゼントを買った。それは、義父母からということになるのだが、ニコチャンには、Cars のLEGOセット。賢浩には、ベイブレードのアリーナセット。二人とも、開けたくてしょうがないのだが、少なくとも、パパに見せてからにしなさい、と伝えた。ニコチャンは、毎日、「今日 パパ帰ってくる?」と聞く。ようやく今日の夜にパパが帰ってくる。朝からうれしくて仕方ないようだった。しかし、賢浩のプレゼントがベイブレードとアリーナと聞いて、「ニコチャンもベイブレードがいい。」と言い出した。一応、東京の実家から、最新(?)のが届く予定で、それまで待っていなさい、といっているのだけど、賢浩が遊んでいるのをみたら、自分もほしくなってしまうのだろうな。私からというか、サンタからは、本をプレゼントしたいのだけど、なんだか、本では喜んでもらえなさそうだなー。