四つ葉のくろーばー第一章暑い―――――――助けて―――――― 誰か――――― 幽は、砂漠を歩いていた。 三日前この砂漠に差し掛かってからは一滴の水も食べ物も口にしていない。 ダメ―――――― もうだめ―――――― ぎらぎらと照りつける陽光に、足元の砂の熱。 幽は、耐え切れなくなり、 砂漠の砂の中に、 倒れこんだ。 砂嵐が来て幽を 砂の中に 埋めていく――――― 「ねぇ!!ねぇ!!しっかりして!!」 幽は、誰かの声を聞いた気がした。 がばっと跳ね起きる。 「・・・?だれ?」 「ああ!ごめん。砂漠で倒れてたからつれてきちゃった!!えへっ♪」 蒼いピグミー。 色がきれいだ・・・・・ 「あぁ!!自己紹介がまだだったよね!私はミィーティ。よろしくねっ♪」 「私は・・・幽。」 「あんな砂漠で何してたの?」 ミィーティが幽の顔を覗き込んで聞く。 「うーーん・・・」 『幸せ』を探しに来たの。 幽は、ミィーティにそういった。 「あ、そう?こんなところには幸せはないと思うなぁ。もっと、西の方に、草原があるの。そこなら、見つかるって、お父さんが教えてくれたよっ!!ぁ、そうそう、探しに行くなら、私も連れてってよ!」 どうして私についてくるの? |