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☆へっぽこノベリストの部屋☆

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四つ葉のくろーばー第三章 家族

ほっといてよ!


勝手に家を出たからって



怒ったりしないでよ



これは私の人生なんだから



好きにしたっていいじゃない



四つ葉のくろーばー第三章 家族

「幽。どうして勝手に家を出て行ったの?」

走ってきたのは
姉のぁりすと
幼なじみのりんごだった。

「心配したんだよ?」


別にいいじゃん。
反抗的な自分の中の自分が頭をもたげる。


心配するなって置手紙したじゃん


私なんかお姉ちゃんに


一度も勝った事ないんだし


心配かけるほどいい子でもないでしょ?


ミィーティは目から火花を散らす三人の様子を見て、
「お邪魔?」
と家の中に入っていった。


「幽。もう一度よく考えてみて」


いやだ。



もう家には帰らないって決めたんだ。



「黙って!!」



気がつくと

地面に

幽は

座っていた。

右頬が

焼けるように痛い。

そうか・・・

叩かれたのか・・・

「どうしてここまで追ってきたの?」
「それは・・・」
りんごは肩をすくめる。
一方、ぁりすは、
「心配だったから」
と、答えた。


そう?

私のこと

心配してくれたの?

わかった

その気持ちには

答えないといけないね

「ありがとう。」
幽は、つぶやいた。

「でもね、幽は行かないと。」


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