贄門島読み終わった・・・・。これまたセンセ得意の終戦秘話・・・。

2007/05/10

贄門島読み終わった・・・・。これまたセンセ得意の終戦秘話・・・。

贄門島を読み終わった。
今回の終戦秘話も藤原ていの流れる星は生きているを参照にして、朝鮮と日本の戦後の関わりを大きなテーマとして使ってます。
センセの作品で架空の地名を使うのは原発の赤い雲以来２度目のようです。
南房総の千葉県和倉・美瀬島はどうも千倉をモデルにしてるようですが、美瀬島に該当する島は無さそうですのでフィクション島ですね。
テーマが余りにも強烈ですので流石に実在をモデルには、し辛かったのかな。
現職の代議士が北朝鮮との密貿易を行っていたというのは余りにも厳しい設定で、どうも、よど号ハイジャックの時自ら人質になった千葉の山村新治郎代議士(この件により一躍、郷土の英雄となり、後に農水大臣や運輸大臣も経験する。しかし、1992年4月12日、自民党訪朝団団長として北朝鮮への訪問を翌日に控える中、精神障害を患った24歳の二女に自宅にて出刃包丁でメッタ刺しにされ急逝した。)をモデルにしてるようなとこもあるようです。

　浅見の父・秀一は、生前の２０年前、ボートから海中に転落し、美瀬島の人たちに救出され、美瀬島で死神の会話を耳にしたという。そのことを母に聞いた浅見は興味を惹かれ、大原のはだか祭り取材のついでに、同業者の平子裕馬と共にその島を訪問することにする。
さらに美瀬島に関わった人間が次々殺害されたことから浅見ちゃん得意の勘と捜査でついに謎を解明した。
何と美瀬島は脱北者を多数島民として受け入れ、秘密ルートで不審船で麻薬と海産物の密貿易を重ね、このバックに親子二代の代議士廣部が強く関わり、美瀬島は北朝鮮改革派の日本の前線基地の役割をしていた。
２０年前の父の転落事故も密輸に気づいた秀一を今の廣部馨也が転落させ、当時密入国していた脱北者の一人に救助されていたことも判明した。
ラストは廣部の余りの横暴さに逆ギレした美瀬島住民の総意で、嵐の海へ廣部と秘書木村を乗せた船を神宮船長自らが転覆させてけりを付けることで終結させた。
今後も美瀬島が北朝鮮との秘密ルートを維持していくかどうかは不明・・・。

大原.jpg

大原のはだか祭り

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Last updated 2007/05/11　01:16:29 PM

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