2006/12/24(日)01:35
☆十二月大歌舞伎
東銀座・歌舞伎座で行われている、十二月大歌舞伎、夜の部に行ってきました。
○神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)
足利が多摩川の矢口渡で新田を謀殺した史実を基に
福内鬼外(平賀源内のペンネーム)が書いたお話。
渡し守の頓兵衛(富十郎)は、先の足利と新田の争いで、
褒美の金欲しさに足利方の手先のなり、新田義興の溺死に加担した強欲者。
この家に、義興の弟・義峯(友右衛門)が、愛妻のうてなを伴って訪れます。
頓兵衛の娘・お舟(菊之助)は義峯に一目惚れ。
頓兵衛は義峯をも殺そうとしますが、お舟が身替わりとなり二人を逃がしたのでした。
前半、可愛らしいお舟が微笑ましく描かれていましたが、
後半は、菊之助の熱演が素晴らしかった。
○出刃打お玉(でばうちおたま)
かつて出刃打ちという曲芸で評判を取ったお玉(菊五郎)は、今は谷中で客を取る日々。
そこに、仇討ちを前に緊張の面持ちで訪れた武士の増田正蔵(梅玉)に心打たれ
正蔵の仇討ちを助けます。
28年後、出世して人が変わった正蔵とお玉は再会します。
菊五郎のお婆ちゃんへの変わりようが、物凄く上手い。
歩くだけで笑わせ、間を持たせる演技に脱帽でした。
○新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)
紅葉の美しい戸隠山に平維茂(松緑)が従者を伴いやってくると
更科姫(海老蔵)と侍女らに会い、酒宴に誘われます。
実は、更科姫らは、戸隠山の鬼女。
美女が一変、荒々しい鬼となって襲いかかる舞踏劇です。
このお話、九月大歌舞伎で、更科姫を染五郎が演じたものも見たのですが、
舞台の構成が全く違い、より華やかでした。
海老蔵の美しい女方、そして、海老蔵の妹の市川ぼたんも必見です。
来年3月に團十郎と海老蔵親子が、パリ・オペラ座で大歌舞伎公演を行うのですが、
この「紅葉狩」も演目のひとつ。
外国人受けするような、大変華やかなものでした。
夕食は、お気に入りの 辧松(べんまつ)のお弁当を頂いて、またまた大満足!
(辧松のお弁当の詳細は、こちら をどうぞ。写真もご覧いただけます。)
お赤飯のお弁当、美味しいんですよね~。。。
今回は席も良かったので、ゆったりと満喫してきました。
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