・・・だから、楽しみましょう! ~ヤマザキマリさんの言葉~
漫画家のヤマザキマリさんをテレビで見ました。 私は、今、イタリア語を勉強していて、その関係で、ヤマザキマリさんのマンガやエッセイを読むようになりました。 ヤマザキさんはイタリア人と結婚されているのですが、イタリアの夫の家族の話は、ほんとに笑えます。 ヤマザキさん自身も、いきいきしていて、生きるエネルギーにあふれた、おもしろい方です。 イタリア語のテレビ講座で、話されていた、彼女の言葉を書き写しました。今回は、あまりにしゃべりが早くていつも以上に不正確かもしれませんが・・・。 〈イタリア人がどうして家族や恋人どうしで大げさに愛情表現をするのか〉 という問いに、対して、ヤマザキさんはこう答えます。 『イタリアの人たちというのは、ものすごく、恋愛とか異性に対して 心をわくわくさせる、 まあ、異性じゃなくてもいいんだけど、自分がときめく人に対して、 こう、気持ちを高揚(こうよう)させるのが心地いいっていうのを 素直に露見(ろけん)させる人たちなので・・・。 私はイタリアで、子どもを産んでますけど、産んだときから、 周りがうるさい。 子どもに対して、「わあ、もう、ほんとうにかわいい。 きれいな、かわいいお星様。宝物・・・」、ありとあらゆる賛辞の言葉が 用意されている、と。 あんなふうにして育っちゃうと、そういう言葉を使うのが当たり前。 「愛しているよ」だけじゃ足りないから、「Amore mio(愛しい人)」 「Tesoro mio(私の宝物)」になったり、もう、いろいろあるわけ じゃないですか。 だから、ものすごく愛情というものというものに対して、 真に向き合っていて、やっぱり、人間にとって、本当に大事な、 生きるっていう幸せを感じるのに欠かせないひとつの感情だって いうか・・・。』 最後に、ヤマザキさんが、イタリア語でひと言。 『 La vita e bella e emozionante, quindi godiamocela! 』 (人生は美しくてワクワクするもの、だから楽しみましょう) 私は、イタリア映画も見るようになったのですが、そこに貫かれているのも、「愛する」という事だと感じています。 映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のセリフでも、ありました。 「どんなことをしようとも、自分のすることを愛するんだ」 イタリア人は、自分の生まれ故郷、自分の国、自分の友達、恋人、家族、自分の仕事、趣味を心から愛しています。 食べること、遊ぶこと、おしゃべりすること。 もちろん、自分自身のことも大切にしています。 自分の人生そのものを愛し、誇りに思っています。 そして、その気持ちを言葉に表すことをためらいません。 もちろん、一面的な見方かも知れませんが、一番大事なものを大事にして、人生を思う存分味わって楽しんでいる彼らが、私には、まぶしくみえるのです。************************************************************ 人生は美しくてワクワクするもの、だから楽しみましょう! ヤマザキマリ(漫画家)