2005/02/02(水)14:08
保障の見直しABC
こんなタイトルの1日講座に行ってみた。
○ステップ1 "ライフプラン"を考えよう
今年(2005年)を初めとして右に、1年後、2年後(西暦も)・・・と書いていく。年金をもらうぐらいの時期まで。
左端の縦には家族の名前を並べて書き、表を作る。
縦と横の交わった欄には、予想される行事、節目の出来事と予算を書いていく。例えば、入学、卒業、就職、結婚、定年、年金受給。それ以外にも、住宅購入、車購入(何年おきぐらいか?)、大きな旅行など。
家族の名前の下に、収入の項目と支出の項目を書く。
収入は誰について毎年いくらぐらいか。表に書き入れていく。
支出は、生活費、教育費、住居費、保険料、大きな臨時支出(住宅、車、結婚費用援助など)。それについても、おおよそ書き入れていく。毎年の上昇率は、仮に1%として。
それらの一番下には、年間収支と貯蓄残高の項目を作り、書き入れていく。
先のことはわからないので、わかる範囲で、希望の範囲でいいと思う。
いつ頃何にどれくらいのお金が必要なのかが、はっきり目に入ってくる。(教育費が重なる時、住宅ローンは、定年後も払い続けられるものなのか・・・)
ところが、人生の不測の事態というのは、予期せぬ時、規模、内容でやってくる。怪我、事故、死亡・・・。それに備えるためのものが"保障"。万全ではないにしても。
保障の中身は3階建てになっていて、ベースの部分は社会保障・社会保険(国)、2階部分は職域保障や地域保障(季語Y年金、財形貯蓄、共済など)、それでまかなえない部分が3階部分の私的保障(貯蓄、私的保険)となる。「保障」≠「保険」
必要な補償の額は、人生におけるステージによって変わってくる。
人生のステージを大まかに例えば、「独身時代」「子育て時代」「教育時代」「老後準備時代」「老後時代」にわける。
医療保障は、入院、怪我に備えて、一生涯ある程度一定のものが必要だろう。
ところが、死亡保障は?「独身時代」は、一家の家計を担っているわけではないので、葬儀代ぐらい出ればいい。ところが「子育て時代」は子どももまだ小さいので一番保障が必要な時期だ。その後「教育時代」「老後準備時代」「老後時代」とだんだん少なくてもよくなる。(教育時代に入ると、共稼ぎもしやすくなるから、ということだろうか。ライフプランによって変わってくるとは思う)
○ステップ2 必要保障額を求めよう
大黒柱が"もしも"の時いくら必要か。
その際に考えるポイントが5つある。
・住まいはどうしますか?
・あなたの仕事に影響はありますか?専業主婦なら、そのままでいますか?
・子どもの教育計画は変更しますか?
・日常的な生活費はどのくらいの規模になりそうですか?
・葬儀はどのようにしますか?いくらかかりそうですか?
例として架空のSさんご一家をあげられた。
夫42歳サラリーマン、妻37歳専業主婦、長男10歳(小5)、長女5歳(年長)。家系の状況は、生活費月々20万円、その他年間60万円、住宅ローンあり。夫の平均標準報酬月給(就職してからの給料の平均、目安として現在の給料の約7割)27万円、死亡整理金(葬儀代など)300万円、不時の支出(改築、車、家具など)1000万円、死亡退職金300万円、現在の貯蓄300万円。
妻は、38歳から60歳まで年間100万円のパートに出ることにする。子供建ちは高校まで公立で、大学は国公立理系と私立文系とする。子どもへの結婚資金は100万円ずつとする。
これをもとに、必要補償額を算出する。(詳しい計算は省略)
妻が85歳まで生きるとして、それまでの予想支出は、11116万円。
夫志望後の収入は、遺族年金、老齢基礎年金で6044万円、妻の収入が2200万円、死亡退職金と現在の貯蓄で600万円。計8844万円。
すると、必要な補償額は2272万円だということがわかる。
今時分の家で掛けている保険の保障と比べてどうだろうか?
私自身、意外と少なくていいんだ、と思った。
○ステップ3 保険の仕組みを知ろう
保険には幹となる"主契約"と、枝葉となる"特約"がある。
主契約の死亡保障には終身保険と定期保険があり、多くは定期付終身保険だ。生存保険には個人年金保険と貯蓄保険がある。静止混合保険には養老保険がある。医療保険が主契約のものもある。
終身保険は、保障が一生つく代わりに保険料が高い。定期保険は、少ない掛け金で大きな保証が得られるが、掛け捨てだ。
○ステップ4 保険証券を読み取ろう
・主契約は何?
・どんな特約がついている?
・保障期間はいつまで?
・払い込み保険料はいくら?
・契約の履歴はある?
・死亡保障はいくらになる?
ここで知らなかったことは、疾病入院特約、成人病入院特約、がん入院特約があるときにガンで入院したら、それら3つともの特約の対象となるってこと。がんは成人病でもあるし、もちろん疾病であるから。
そんな観点で見ると、ここまで手厚い保障はいるのかな?という気になる。
死亡保障5000万円(Sさんの場合)も、先の計算からいくと(必要補償額は2272万円)多すぎる気がする。
また、人生のステージにおいて一生不変である必要もない。
そこで、Sさんの保険はどのような見直しが考えられるだろうか。
・死亡保障を減らす。
・手厚い医療保障を少し減らす。
・浮いた保険料分で、ローン返済を増やす。
など。
ライフプランなんて、先のことは不確定だし未定だけれども、例えば定期保険の切れ目と言う節目で(同じ保障を続けようとすると保険料が大幅にアップする。保険会社に問い合わせるとわかる)見直す材料にしてみてもいいかもしれない。
うちも後何年かすると、10年定期保険が切れると思う。その時に保障はどうするのか?何となく見直し方がわかったような気がした。