そしてテツヲくん……。
今日はテツヲが転校先に初登校。昨日からなんだか落ち着かないそぶりでした。そりゃそうよね。テツヲは転校したくなかったんです。先週の金曜日が最後の登校だったのですが、その前日、たくさん泣きました。 「ママ、別れって辛いんだね。こんなに哀しいなんて 思いもしなかったよ」私はひたすら「よしよし」する。それしかできなかったし。そのそばで、テンドンが「でもまた新しい友達、できるよ」と言うと「知ってるよ、そんなこと。そんなの心配してないよ。 ただ、今は、今の学校を離れることが辛いんだよ」と言って泣き続けました。 こんなふうに別れを惜しむ気持ち、かわいそうだけど、温かい気持ちになりました。 実はキョロの様子を9月からずっと見ていたテツヲが「ねえ、もうキョロがかわいそうだから転校しようよ、 オレはそれでいいから」と言ったのが今回の引越しの決定打だったようなもので。 だから、お願いだから、テツヲも環境に恵まれますように、と祈るような気持ちでした。蓋をあけてみたら、キョロの中学の雰囲気に通ずる、明るい雰囲気。よく考えてみたら、ここの小学校の子たちがキョロの中学に行くんだから、it makes sense. なるほど、そうよね。 テツヲもその闊達な空気にむしろすぐ馴染み、「テツヲくんて、おもしろいね」とさっそく声をかけられていました。そしてさっそく友達と遊ぶ約束をして帰ってきたそうです。寒いのに暗くなるまで遊んで帰ってきました。 ほっとしました。 あ、そうそう、テツヲの担任、またしても若い女の先生(しかも新任)でした。 「やっぱり、アイツなんか、もってる」と今日も呟いたテンドンです。