畦道・小径 道端のカタバミの他愛ないつぶやき

2010/12/30(木)02:38

与えられたミッション

昨日の夕方、ツレから電話があった。 前の日にも、私に話すことがあると言いながらその時にさっさと話さずに勿体ぶって明日話すと言って今山の頂上だから・・・と電話を切られてしまった。 ツレは何が言いたかったのかというと・・・ 今回日本に行く際、禅の出来る禅室を探して行って来いというのであった。 ツレがアルコールでひどかった時に私が受けて溜まったストレスを浄化するには禅が必要だから必ずこれをして来るように、という事であった。 何でも「鈴木」という著名な僧侶が居て、禅室が日本には多くあるはずだから調べて行く様にというのだ。 アルコール中毒を克服した人間は、精神的に相当の境地に上るのだが(ツレ談)、家族はそうした精神世界からは取り残された荒んだ心のままで居ることが多く、両者の内面に開きが生じてしまうので、それを埋めるために必要な作業だというのである。 一旦、解ったと私は答えた。 ・・・この酷かった頃に受けたストレス故に現在の私がある訳なのだが、当時のツレがいくら正気の沙汰ではなかったといえ、被害を一方的に被った私にこう要求して来るのも・・・ ケッ!と一言吐き捨てたくもなるが、禅を経験してみるのもまぁ悪くは無いかと思いながら検索してみる。 「禅」「鈴木」・・・ ・・・「鈴木大拙」(一発変換!)とあった。故人だった。 外国に禅や仏教文化を広めた功績のある方だそうだが日本人より外国での知名度が高いのかと思ってしまった。 本を殆ど全く読まない(環境的にも日本の本は読めない?)私は少なくとも全く知らなかった。 無知な奴だと笑ってやって下さい・・・ 続けて「禅宗」「禅室」を検索。 臨済宗が出てきた。更に検索を進め神奈川の臨済宗寺院を見ると・・・数軒あるが、近めのところは金沢文庫にある所ともう一箇所は鎌倉の建長寺だった。 昨日は電話するには遅かったので翌日の今日問い合わせてみると私の滞在日程中に坐禅会があるという。 禅宗は臨済宗・曹洞宗と中学の歴史で習ったが、私の母は曹洞宗総本山の付属女子高を出た。(通称ツルジョ。分かる人には分かるでしょう) 授業に座禅の時間があったと昔話していた。 実家の最寄り駅にあり近くていいと思っていた曹洞宗総本山の総持寺は問い合わせると日程が合わなかった。 総持寺のほうは開催時間が二時間で、建長寺は一時間だという。 建長寺のほうは観光客がふらりと立ち寄れる初歩的なものという。坐禅も15分ほどであとは説明等だと云う。 長女も一緒に行くにはこちらもいいかな、と思った。鎌倉観光も兼ねて。坐禅の時間が短くちょっと物足りなさそうかも知れないが・・・ 曹洞宗は瞑想と坐禅を区別しているような記述があった。 以前私はこれもまたツレの勧めで瞑想(坐禅)サークルに一時通ったことがあった。長男の生まれる前だったからもう8年程前のことになる。 「宇宙と一つになる」境地のほんの触りを感じただろうか。 方法論を学び、そうした世界を体感するまでは良かったのだが、これまたツレの勧めで泊りがけの「修練会」なるものに長男を産む直前に参加した際、そこでその集まりは創始者を神格化して捉えていることが分かり、以来、通わなくなった。 その修練会参加当時、私はほぼ臨月で(よくよく思い出したら9ヶ月だった)、階段を上り下りした後に下腹に軽い痛みを感じトイレに行ったところ少し出血していた。 それを周囲の女性に話すと大事を取りすぐ帰るように言ってくれた。 10日ほどそこにはいただろうか。私は様々なストレスも感じながらいたもので、お腹の長男に感謝したものだった。 早く帰らせてくれて、ありがと、と・・・ 久し振りにそうしたものに触れる機会が出来、日本に行く目的意識がまたちょっとはっきりしたかもしれない。 どこにいても日常的に出来ることかもしれないが、その場を訪ねて学ぶ方が理解も早いので・・・ Let's 坐禅!といったところだろうか。 ・・・庄司陽子のマンガにLet’s豪徳寺!ってのがあったかな。 生徒諸君!なら友達のを読んで、私も買うようになったな。 これだけは出るたびに買って、全巻揃えました。

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