日々のあぶく?

2006/02/16(木)12:49

探偵ガリレオ・東野圭吾

本(1447)

容疑者Xの献身のガリレオシリーズ第一作。 警視庁捜査一課の草薙俊平が説明のつかない難事件にぶつかった時に訪ねる友人・湯川学は帝都大学理工学部物理学科助教授であり、 同社会学部卒業の草薙とはバトミントン部の同期だったというつながりだ。 燃える・ 週末深夜にたむろする若者たちの一人が焼死した。ガソリンの正面に立っていたのに、彼が燃えたのは頭の後ろからだったと言う… 近所に住む少女が事件直前に見たという赤い糸の正体とは? 草薙、湯川と三年ぶりの再会。 転写る(うつる)・ ひょうたん池で少年たちが見つけたデスマスクは金属製だった。その後、池で死体が上がる。デスマスクはどうやって出来たのか、歯科医だった男はいつ殺されたのか? 壊死る(くさる)・ 心臓発作で死んだと思しき男は胸の辺りの細胞が壊死していたという。 爆ぜる・ 海水浴場で突然、何かが爆ぜ、一人の女性が死んだ。 離脱る(ぬける)・ 容疑者の男が止めたと言う車を見えるはずのない角度から観た少年がいた。 幽体離脱はありえるのか? 文庫版解説の佐野史郎が湯川のモデルと知り驚いた。自分のイメージとは違っていたので。 でも、東野氏は佐野氏を想定していたとのことなので、これからは彼のイメージに書き換えて読もうかな。 どうせなら草薙のモデルも想定していてくれれば二人ともモデルのイメージで固定しちゃうのになぁ! 短編だったせいもあるだろうし、森氏作品に毒されているせいもあるだろうが、 物理学、科学技術(などの専門技術)が使われた犯罪もあっさり感じる。 また、分かっていてもなかなか自ら動かず仕方なく動く犀川(森作品)に慣れているせいで草薙を茶目っ気たっぷりの実験(悪戯)で出迎え、 現場に自ら赴き解決への手助けをする湯川に好意を寄せつつも物足りなさを感じるなんて… 最初に目にしたものを親と認識するカルガモの子のように、 学者(理系大学教授か?)への刷り込みが見事に犀川でなされていたことを実感してしまった(笑) 何はともあれ湯川・草薙のコンビに期待して第二作が来るのを待とう(図書館予約中)

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