1063934 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

日々のあぶく?

March 13, 2006
XML
カテゴリ:
男性作家による短編恋愛小説集でした。
伊坂氏がお目当てで借りたが、市川氏、中田氏以外は普段読んでる人だった。

透明ポーラベア・伊坂幸太郎
僕の転勤で遠距離恋愛になることが決まった。
どうしよう?どうにかなるんだろうね。を繰り返す僕と千穂は付き合い始めて二年。なんともいえない頃だ。
そんな時に行った動物園で北極を目指して旅立ち、地震にあい、行方不明になった姉の元恋人・富樫と再会。
彼は結婚を考える彼女と一緒だった。
シロクマが好きだった姉。シロクマの毛は本当は透明で、反射によって白に見えるだけだといった姉。失恋するたびに旅に出る距離が遠くなっていった姉…
彼らと一緒にまわりながら姉を思い出し、この先に思いをはせる―

偶然が重なり、優しさが降り積もるようなお話。
「クイズは答えがあるから好き」…なるほど。
「人間の土地」からの引用あり。
さりげなく"レッサーパンダの檻がものものしいゲージで囲われている。(誰かが持ち帰ろうとしたのかもしれない)"という描写がある。
これはまさにアヒルと鴨のコインロッカーで幼い姉弟が二年がかりで実行したこと。その後の、あの時と同じ動物園だということがわかる。
こんな短編でさえも繋がっているのだなぁ!

石田衣良・魔法のボタン
幼稚園での遊び、右のボタンを押すと透明になって、左を押すと石になる。
そんな頃からの付き合いの萌枝とぼく。
失恋したぼくの話を聞いてくれるが、萌枝は寝坊に、素っぴんに、ジャージ。
気が置けないんだか、眼中になさ過ぎるんだか。
失恋のリハビリに付き合ってくれるうちにだんだん距離が縮まるふたり。

市川拓司・卒業写真
初読。
カフェで木内に声をかけたのは中学の卒業以来の再会となる渡辺。
気の置けない渡辺と思いを寄せていた渡辺…彼はどっちだ!?

微笑ましいお話。

中田永一・百瀬、こっちを向いて
初読。
恩のある年上の幼なじみ・宮崎瞬の頼みで彼の二股相手の百瀬と学内で付き合っている振りをすることになった、うだつの上がらない僕・相原。
相手にされていないと知りながらも百瀬に惹かれる僕。
宮崎の彼女・神林先輩は純粋で、疑うことの知らない人。
僕らの嘘には気付いていなかった―

中村航・突き抜けろ
両想いだが、不安定なのが気になるという彼女。
そのため、電話や会う日は決めていた。
それ以外の日は飯塚に思いを寄せる坂本に付き合って、留年して今は同級生になった木戸のもとに。
ちょっと変わっているけれど、一本気で好感の持てる木戸。上手い坂本の鍋。
失恋した坂本、木戸に勝ってしまった僕、それぞれが乗り越えたり、突き抜けていこうとする物語。

本多孝好・Sidewalk Talk
仕事に忙しい彼女との離婚前の最後の晩餐。
初めて彼女にプレゼントしたのは彼女に言い寄ろうとした同級生に付き合わされて祝った日。
聡明で綺麗だった彼女。僕との五年間は、一体何を削り、磨耗させてしまったのだろう。
ごめんなさいをきっと言えないから、そんな時はこの香水をつけるといった彼女―






Last updated  March 14, 2006 10:18:22 PM
[本] カテゴリの最新記事


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Archives

May , 2020
April , 2020
March , 2020
February , 2020
January , 2020

Recent Posts

Freepage List


Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.