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May 22, 2006
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カテゴリ:
DIGITAL FORTRESS
ダン・ブラウンのデビュー作。

原爆投下後の広島でボランティアをし、被爆した母(出産時死亡)をもつ元NSA(国家安全保障局)暗号解読官エンセイ・タンカドが急死する。

NSAは一般団体からプライバシー侵害でつつかれつつも、圧倒的な処理能力を持つ暗号解読楊スーパーコンピューター"トランスレータ"を秘密裏に開発。
全世界のEメールを傍受、解読していた。
そのことに不安・不満・疑念を持ったタンカドは解読不可能な新たな暗号システム"デジタル・フォートレス"を構築し、インターネットで公開するとNSAを脅迫。
回避を望むならばトランスレータ"を世間へ公表するよう要求していた。
これが公表・流布されればアメリカが無防備になるだけでなく、"トランスレータ"によって防いでいた犯罪捜査などにも大打撃を受ける―

ウイルス検査に引っかかったにもかかわらず、新たな暗号システムが実在するのか確かめたいのもあってNSA副長官ストラモアは"デジタル・フォートレス"を"トランスレータ"にかけてしまう。
無間ループに陥った"トランスレータ"。
現状に戻すにはタンカドと彼の協力者だけが持つ「パス・キー」が必要だ。

解読を終えない"トランスレータ"に手を焼いた副長官に呼び出されたNSA暗号解読課主任スーザン・フレッチャーは彼の使っていたメールからタンカドの協力者を探すことに。
一方で、彼女の恋人でジョージタウン大学教授(現代言語専攻)ディビィット・ベッカーは急死したタンカドの残したパス・キーを持ってくるよう(タンカドの死んだ地)スペインに派遣される。
しかし、タンカドが最後に手渡したとされる指輪は人から人へと渡されていた。
指輪の後を追うベッカー。その陰には彼と指輪の存在を知る者を次から次へと闇に葬る謎の殺し屋・ウロオがいた。


ネット傍受。これは現実でも行なわれていそうだ。
特にハッカーなどが蔓延しているアメリカならばありうるかも、と思っていたら、
この話を書くきっかけとなったのは、実際に政府を批判したメールを書いた生徒の元にシークレット・サービスが真意を尋ねに来たという事件からだという。
そういう視点は興味深い。
処女作だから荒削りな所も目に付くと訳者あとがきにあるのだが、それ以前に、
エンセイ・タンカド…日本人設定だというのだが、ダン・ブラウンよ、これ、日本人の名前じゃないよ…!?

以下、ネタバレ含むつぶやき

荒削りを考慮に入れても、暗号解読官がメールアドレスが単純なアナグラムになっていることに気付かないのってどうなんだろう?
ダン・ブラウンのマンネリ構成はここからはじまったといえる。
どれか一冊でも読めば、他のすべての展開が分かる。
美術館か、バチカンか、NASAかなど舞台と秘密の内容が変わるだけ。
後は秘密漏洩を恐れる人々、男女セットの主人公。
犯人もいつも同じような位置にいる人なので、今回も一発で分かってしまった。
しかも、犯行の理由の半分が、なんとも中途半端で消化不良。
殺し屋に障害(や怪我など特徴)があるのも同じ展開。

ラングドンシリーズ第三弾が出るのを待ちつつも、複雑な気持ちで読了。





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Last updated  May 24, 2006 12:45:15 AM
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