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August 23, 2006
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上田秋成の雨月物語をテーマに再構築した物語。
原書を読破できなかったので、入口になるかなと。
そのうち、(上田秋成「雨月物語」)きっちり読みたいと思っているのですけども…

第1話 曽根崎比丘尼
血を吸われ、指を切られた女の死体が上がる。
袖の下に目がくらんだ長瀬に捜索を命じられた梅吉。
だが、手がかりもなく悩み、茶狸に打ち明けているところに仙次郎が突然、割って入る。
彼には思う所あるらしく―!?

曽根崎比丘尼とは"遊郭の天神(遊女のこと?)・若狭が男・万吉にほれ込み、本当に好きなのはあなたと記す誓紙だけでなく、偽りないとの気持ちを表すため、小指を切って贈った。
だが、男に捨てられ、年がかさんだこともなじられた女が出家するも、
その実、若い女を襲い、血を吸い、指を切っていた"という昔話。
個性的な和尚・剛哲がなかなか気に入ったのだが、今回の出番は第1話のみ。今後を楽しみにしよう。

第2話 七墓巡り・
魔物の夢にうなされる仙次郎は翁に「(翁に頼らず)自力で魔物と対峙することで、魔物に対抗する力が増すだろう」と言われる。
紹廉に面白味がなく、俳諧の才能がないと手厳しく評された茶狸が、自分は人生経験が少ないから、裏側の世界を覗こうと裏七墓めぐりの付き添いを仙次郎に頼む。
裏七墓めぐりの一つ「佐夏木之墓」。彼女は自分の(嫁ぎ先の)家族を皆殺しにして火を放った極悪人とされ、処刑された。
仙次郎と佐狸は佐夏木のいる白昼夢に紛れ込み―

七墓めぐりとは大阪には大きな墓地が七つ(梅田、濱寺、吉原、野田、小橋、鳶田、千日)あることから。
裏七墓めぐりは極悪人の墓を巡るらしい。
ひねくれものの仙次郎がたまの前では素直なのが微笑ましい。

第3話 菊美人・
梅吉に頼まれ、茶狸と共に商屋の密室内で起こった一家皆殺し事件を捜査する仙次郎。
唯一の生き残りは4歳になる末娘・志乃のみ。彼女が言った「こいさん」の正体とは?

父親の不倫(行きずりの)相手が置いていった子供が志乃で、家族から疎外されていた彼女の境遇に共感・同情する仙次郎が取った行動とは?
翁の言葉に従って魔物と対峙しようとする仙次郎だったが、相手が大物過ぎた。


仙次郎~紙油商「嶋屋」の跡取り息子(養子)。放蕩息子だが、俳諧の世界では有名人。俳号は漁焉。
    後の上田秋成。幼少の頃の病により、顔に痘痕が残り、胸の内に魔物を飼い、魔物の夢にうなされる。下戸。23歳。
茶狸~小野紹廉の高弟白羽を祖父に持つ俳人。後の第3代十南斉。通称・小吉。22歳。
梅吉~長瀬配下の十手持ち。「石不動の梅三郎」の異名を持つ十手持ちの父の跡を継がされた。俳号は玉笑。25歳。

茂助~「嶋屋」主人。仙次郎の父。
お政~仙次郎の義母。彼を厭う。
お絹~仙次郎の姉。義母と折り合い悪く、家を出、結婚して曽根崎新地で妓楼「はな屋」を営む。
たま~「嶋屋」に2年前から奉公にあがる。病弱な仙次郎の世話を担当。16歳。

長瀬喜四郎~大阪西町奉行所同心。袖の下、権力大好きのせこい小役人。
剛哲~勝峯寺の和尚。いつも酔いつぶれているが、物知り。

翁~仙次郎だけに見える「垢面短髭の翁」。彼の守りだというのだが…





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Last updated  August 24, 2006 11:12:11 PM
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