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日々のあぶく?

October 25, 2006
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笑酔亭梅寿謎解噺1 ハナシがちがう!の続編。
前作に続いて落語家・月亭八天氏の解説つき。

~ネタバレあり~

・蛇含草
~餅をたくさん食べるたた男が、人間を丸呑みしたウワバミが腹が張った為、舐めて人間を溶かした草を舐め、腹を落ち着かせようとする。だが、残ったのは羽織と餅だけだった(人間は溶けてしまった)~
前回、若手噺家のO―1グランプリの関西大会で優勝し、本大会出場の為に東京に出向いた笑酔亭梅駆こと星祭竜二。
だが、師匠・梅寿が支給された交通費を使い込んだりした為に、打ち合わせなどをすっぽかしてしまった事が判明、崖っぷちに。
また、関東勢の話運びにやられ、最下位となってしまう。
優勝者は三昧亭あぶ虎(関東・そばの羽織~蛇含草の関東バージョン)、2位は東西亭豌豆(関東・大工調べ)3位は石川屋真砂(関東・)、
3位、4位はどちらがどちらか分からないが、桂昼網(関西・禁酒関所)、林家森蔵(関西・かぜうどん)、最下位が笑酔亭梅駆(関西・蛇含草)。

散々関西勢を馬鹿にしたチャキチャキの江戸っ子で有名な豌豆。
だが、彼が一切"そばネタをやらないこと、彼が口にした方言から、竜二は彼が元は関西の出であることに気付く。

豌豆は一時、梅寿の弟子だったが、師匠の扱いに飛び出し、関東で弟子入りしなおした。
だが、うまく蕎麦がくくれない事から"蕎麦ネタ"が出来なかった。

関東と関西で元は同じネタでも、題材、タイトルが変わっているものもあるとは知らなかった。
餅→蕎麦とか、うどん→蕎麦とか、蛇含草→そばの羽織、ちりとてちん→酢豆腐などなど。
タイトルは楽屋の符丁なのだそうな。

・天神山
~花見の代わりに墓を見に行った変人の男がそこで会った女の幽霊と結婚し、また、隣人の男も狐と結婚するといった"葛の葉の子別れ"のパロディともいわれる話~
梅寿の弟弟子で有名なタレント・武者河原ハテナの付き人をやることになった竜二。
ハテナの口利きで馬鹿にしていたバラエティーに出演するも失敗。
バラエティーも馬鹿に出来ない技術が必要だと身にしみて分かる。

ハテナは先代梅寿を見取った人でもあった。
彼は竜二にTVの仕事を紹介してくれる。

・ちりとてちん
~知ったかぶりの男に腐った豆腐を「ちりとてちん」という珍味だと渡す。男は「知っている」と言って食べ、どんな味か訪ねられると「豆腐が腐ったような味だ」と答える~
TVレポーターとなった竜二だったが、取材お断りの店突撃取材に失敗。罰ゲームを受けたりし、扱いに激昂、TVでお尻を出すという暴挙に出る。

取材交渉した豆腐屋で食べた「最高級グルメ豆腐」を「美味しい」と言って追い出された竜二。
実はその豆腐はわざと不味く作ったもので、口ばかりの人、話題だけに注目して中身を見ない人を追い出す基準となっていた。
その豆腐屋の娘は元落語家で今は番組ADの男と結婚して家を出ていたこと、ADが元梅寿の弟子だった事が判明。
梅寿は番組に出て自分もお尻を出し、竜二の仇を取る。

・道具屋
~ブラブラ遊んでいる男に「道具屋」をやらせてみたら、「鯉の滝登り」を「ボラが尾で立って素麺食うてるところ」などむちゃくちゃな応対をする~
ラジオのコーナーを持った竜二だったが、不評続き。
そんな時、師匠から「道具屋」を林家猿右衛門師匠に習ってこいとのお達しがでる。
猿右衛門は落語界の重鎮・林家犬右衛門の弟で、兄の前座などしかしない目の不自由な男。

兄が話しやすいよう、落語会などのセッティング、演出をすべて請け負う猿右衛門は兄のために笑いどころを押さえた話をしていた。(そうすると次に話す演者で客が笑いやすくなる)
持病を抱えていた兄は息を引き取るが、自分の評価は自分の実力だけではなく、弟である彼が支え続けてくれていた事だと理解していた。

・猿後家
~"サル"が禁句の猿顔の後家はその言葉を口にしたものをクビにする。彼女に取り入った男はある日"猿沢の池"といってしまい…~
松茸芸能の売り出し中の若手漫才コンビ「ラリルレロバの耳」を面白くないと一蹴した梅寿。
それを聞いた彼らのマネージャー江口寿子が突っかかり、梅寿は彼女を殴ってしまう。
松茸芸能は創業者で落語の後押しから大きくなった現社長・志井威男の体調が思わしくなく、長男鯉太郎に代替わりすることに。
落語を軽視する鯉太郎は落語部門縮小を打ち出した。
ピン芸人チカコに頼んで漫才養成所の授業を見た竜二は師匠がいなくてもネタを作り、新しい力を生み出そうとする生徒に圧倒され、師匠のいない落語家養成案を出し、顰蹙を買う。
鯉太郎の社長就任式で「鴻池の犬」(捨て犬が日本一の金持ちの家にもらわれていく話)をかけた梅寿は鯉太郎の禁句「おしっこ」を口にし、首といわれるが逆襲する。
だが、落語の面白さに気付いたこともあり、クビは撤回されるも、梅寿を見て噺家を目指す事にした「ラリルレロバの耳」の二人が事務所を辞めたことからやはりクビとなってしまう。

・抜け雀
~貧乏宿屋に泊まった一文無しの絵師が家賃のかたに衝立に雀の絵を描く。描いた雀が絵から抜け出し、それが評判となって宿屋は大繁盛する~
松茸芸能をクビになったこともあり、個人事務所を開くと言い出す梅寿。
事務所から仕事をもらっている弟子の大半はついてこず、残ったのは竜二を含め、梅々、梅漫、梅毒、梅春、梅刈子ら数名のみ。
お金もなく、松茸芸能の圧力で仕事もなくなった面々は窮地に立たされ、夫婦喧嘩から梅寿の妻千都子(アーちゃん)も家を出てしまう。
夫婦喧嘩の元ともなった100円ショップの社長・鳥巻と知り合った竜二は彼が詐欺にあうのを救い、彼の後ろ盾を得、独立を決意する。

・親子茶屋
~放蕩息子に説教する堅物の親旦那。だが、実は彼は息子よりも遊び人だった。お互い知らずに目隠しして同じお茶屋の座敷で遊んだ二人が目隠しを取ると…~
独立を宣言し、破門された竜二は取り巻き社長の後押しで、独演会をやることに。
だが、同じ日、同じホールで梅寿一門も会を開く事に。
鳥巻が倒産し、竜二は彼が借りたホールの借金(暴力団・沢田からのもの)を抱えることに。
あぶ虎やラリルレロバの耳の二人の協力もあってなんとか独演会を乗り切るも、梅寿の噺に感動し、再び彼の弟子になる決意をする竜二。
一方、梅寿一門に入門した方言のキツい噺家志望の男・横濱田欽吾は江口の元彼で、彼を入門させない噺家を江口は嫌悪していた事もあって殴った梅寿を訴えていたことが判明。
梅寿の話の面白さと、欽吾のことで江口は梅寿を認め、訴えを取り下げ、彼らの事務所のマネージャーとなる。

梅寿がイライラしていたのはゴタゴタのせいよりも、コンタクトレンズが合わなくなっていたから。
気付いた竜二のアイディアで弟子らから新しいコンタクトレンズを贈られ問題解消。
梅寿が密かにノミネートしてくれていた為、竜二は文化庁の「日本演芸文化大賞」新人賞に選ばれる。

破門したにもかかわらず、目をかけ、ノミネートもしてくれていたとは!
破天荒で、暴君だが、優しさのある梅寿と竜二の師弟関係が微笑ましい。
江口など、個性派メンバーもレギュラーに加わり、ますます面白くなるだろうこのシリーズ、今後も楽しみ。

本の帯に小野不由美氏のコメントが載っているのだが、彼女の活動は今、どうなっているのだろう。新作読みたいなぁ。






Last updated  October 28, 2006 02:03:17 PM
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