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October 30, 2006
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第52回江戸川乱歩賞受賞作、だそうな。

明治の話。
元士族で、家族を捨てた父・橋上隆。
帝大生で将来有望と目されていた兄・義之の突然の帰郷と死。
兄は最後に「三年坂で転んでね」と言い残した。
一高受験のためにといって上京した実之は兄の言葉を頼りにいくつもある三年坂探しに乗り出す。
兄の軌跡を辿る事は父に繋がっているようでもあった―

一方、洋行帰りで(今で言う)予備校教師となった鍍金(メッキ)は帝大生で同じく講師をする立原とともに大火事件にまつわる坂と謎の俥夫を追う。

坂探しと大火の謎が絡み合い、実之と鍍金が交差する。
淡々としていて、驚きもないまま読了するも、だからといって面白くなかった訳でもなく、すんなり読めた不思議な話でもあった。
鍍金の飄々とした立居振舞はなかなかよくて、またどこかで見たい気もする。

東京って確かに坂が多い。名前も定かでなく、移転や時代の変化で名前も変わる。
今でも三年坂って残っているのだろうか?
そんなところに興味が湧く話でもあった。





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Last updated  November 1, 2006 10:13:14 PM
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