日々のあぶく?

2007/02/18(日)13:44

魔法の文字 コルネーリア・フンケ 浅見昇吾 訳

本(1447)

魔法の声の続編。 続きが読めて嬉しいし、面白くもあるのだけれども、どうも三部作の二作目と言うのは中だるみしやすい気がする。 一作目の勢い、驚きも薄れるし、三作目への橋渡し的要素が強くなるから結末もパリっとしないし。 この作品だけではないけど、最近、三部作って多すぎやしないか? 物語の世界に戻ることを切望するホコリ指はそれを可能にする能力をもつオルフェウスを見つけ出し、望みをかなえる。 だが、オルフェウスはモルトラらと手を組んでいた。 そのことをホコリ指に知らせる為、ファリッドとメギーは物語の中へ。 そして、モルトラ、バスタ、モー、レサも次々に物語の中へ読みいれられることに。 フェノグリオとの再会、物語の世界は楽しくも、フェノグリオの想定どおりの世界ではなくなっていた。 暴走を始めた物語を正そうとするフェノグリオ達だったが、物語は独自に動き、制御不能に。 カプリコーン亡き後、闇の世界を支配するスネークヘッドはどんどん力を付けていた。 彼らに捕まったモーとレサらをメギーは助けられるのか― ―以下ネタバレありの登場人物紹介― ・メギー・フォルヒャルト~主人公。本好きの少女。父と同じく声に出して読むと、物語の登場人物を現実の世界へ呼び出せる魔法の力をもつ。両親と共にエリノアの家に住む。ファリッドと自分を「インクハート」に読み入れる ・モルティマ・フォルヒャルト(モー・魔法舌)~メギーの父。古い本を修繕する仕事をしている。 ・テレサ(レサ)~物語に取り込まれカプリコーンの下女だったことも。ダリウスに現実世界に読み出された際、声を失う。 ・エリノア・ローレダン ~テレサの叔母。大きな家に図書室を持つ本の収集家。オルフェウスに捕らえられる。 ・ダリウス  ~カプリコーンのもとで働かされていた。読み手の能力は不完全。エリノアの下で働く。 ・フェノグリオ~「闇の声」の作者。老人。と引き換えに物語の中に。 ・ホコリ指 ~火のショーをする曲芸師。顔に大きな傷跡がある。元の世界に帰りたがっている。 ・グィン  ~ホコリ指と一緒にいる頭に角が生えた小動物。 ・ファリッド~「アラビアンナイト」の中からモーによって読み出された盗賊の少年。ホコリ指に弟子入り。 ・カプリコーン   ~。「闇の声(インクハート)」の登場人物。人を不安にさせるのが楽しい極悪人。コッカレル、バスタ、つぶれ鼻など手下多数。だったが、前回消滅。 ・モルトラ(カササギ)~カプリコーンの母。 ・バスタ      ~カプリコーン亡き後、モルトラと行動を共にする。 ・オルフェウス~読み手。物語から作り出した言葉を読むことで、本に読みいれることも出来る。ホコリ指、モーとレサを読み入れる。 ・黒王子~ナイフ投げの名人。いつもクマを連れている楽人の王。ホコリ指の親友。 ・カケス~フェノグリオが作り出した伝説上の盗賊(義賊)。モデルはモー。 ・ベーコン候 ~オンブラの城と町の支配者。 ・コジモ   ~ベーコン候の息子。すでに他界。 ・ヴィオランテ~コジモの妻。スネークヘッドの娘。 ・ロクサンナ~ホコリ指の妻。治療師。 ・ブリアンナ~ホコリ指の娘。 ・ロザンナ ~ホコリ指の娘。 ・イェハン ~ロクサンナと亡くなった二番目の夫(ホコリ指が失踪中)の間に出来た息子。 ・シュライヒャー~角をもつもう一匹のテン。 ・イラクサ~治療師。モーとレサを助ける。 ・ミミズク~医者。ホコリ指と懇意。 ・ベラ  ~年老いた女治療師。 ・スネークヘッド~最も残虐な王。 ・笛吹き、火狐~元カプリコーンの部下で今はスネークヘッドに仕える。

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