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日々のあぶく?

April 10, 2007
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神山禮子の働く成田(の病院の側)には河童が住むといわれる川があり、
そこで手首を切り落とされた遺体が発見される。
それは禮子をストーカーしていた安岡(弟)だった!
一方、相馬(福島県)野馬追い祭(相馬氏の始祖・平将門に始まる)に来ていた棚旗奈々一行は
一人河童の里、遠野まで足を伸ばしていた桑原崇も合流して相変わらずである。
そこに入って来たのは安岡(兄)も殺害されたという情報だった。
事件の根底には新薬の開発、利権に関わる陰謀があった。

今回は前回の続き、そして、これから続いていくという感じ。

神山禮子の同郷でタタルに匹敵する変わり者の"毒草師"御名形史紋も再登場。
タタルと史紋はさすが同じ波長同士、阿吽の呼吸で会話をするのはこれから"おなじみ"になっていくのだろう。
彼は東京に出てくるそうだし、これからがんがん絡んでくるだろう。

人ならぬ人として虐げられていた河童の伝説の解明(証明)もなされる。
が、まだすべて証明終わり(QED)とはならず、河童の一大生息地・九州に舞台を移して続くようだ。

(事件に)巻き込まれる体質を皆は奈々だと言うのが面白い。

~ネタバレメモ~

・野馬追い祭は本物の騎馬戦の様なもの(甲冑競馬/神旗争奪戦)、裸馬を追い立て馬を繋いだりする神事(野馬懸神事)あり。
・土地によりいろいろな名、性質を持っていたが、一括して河童と総称された。
・妖怪などの蔑称で示されたのは産鉄を生業とした民族が多い
・河童の持つ習癖や特徴
  人や馬を川に引きずり込む。人を溺れさせる。厠から手を出して女性を襲う。好物はキュウリ。頭の皿が乾くと死ぬ。医薬に精通している。
・河童の系譜を祭る神社は産鉄縁の地が多い(=スサノオ)
  ・将門の後裔とも言われる民族(千葉氏など)は産鉄を基礎にしてのし上がっていた。
  ・菅原道真の生まれ変わりといわれた将門
  ・道真は相撲(素舞~素手で戦う)の祖と言われた野見宿禰の系譜(→河童は相撲好き)
  ・野見宿禰は人身御供になるのを避けるため、埴輪を作った土師氏の祖先。
   土をこねて土器や埴輪を作る→土を扱う仕事に従事していた人間は水辺に住んでいた→河童は川の人
  ・河童=狐(稲荷?)→製鉄にかかわることから。∴=スサノオ(=牛頭天王)=将門
  ・水辺に住む、河子、川子、井子、インコウ、エンコウ、猿猴?
     =(水)天狗=猿田彦~河衆を率いる氏の者=河童
   猿田彦を裏切った妻の天鈿女は蛇と称されることもある水辺の民だったことから猿と河童が親しい?
  ・「猿は馬(陰陽五行説・火)を御する」
  ・「童」と言う文字は「辛」(刃物をあらわす)と「目」と「東」と「土」で出来ている。
   →刃物で突かれて視力を無くされた奴隷を元々は表現していた
   (のちに、奴隷のざんばら髪が元服前の子供の髪型に似ていたため、幼い子供を表す言葉に)
   山童=「一つ目」~製鉄民
   河童=鬼~「田」(=案山子)は「鬼の頭」という意見だった。
   →製鉄民が春になると麓に降りて田畑を耕し、秋には再び山に戻って砂鉄収集したことより
   「田の神は春に山から下りてきて、秋に山に戻る」の真意。
  
  ・火車にも通じている?→製鉄時に炉に人の死体を入れた(鉄の流れを調節した)ため。
  ・河童の指が三本なのは罪人として親指と小指を切られた民族だから(朝廷に二度と逆らわぬように)
   *三つ指ついてお辞儀する動作には"あなたに逆らいません"の意味が!?
  ・河童が尻子玉を抜くと言われたのは溺死した死体の肛門が緩むことから。
    →河童が祟るといわれたのは牛頭天王(スサノオ)の祭礼の日に河で遊ぶ人間を戒める為。
    →天照大神が災難よけに?
      =河童=河伯=「乾く」と死に体となっている(権力低下)ことをあらわす?
       →河童の皿が「乾く」に繋がっている?
  ・河童が姫を狙うのは天照を攫いに来たスサノオが手首を切られて失敗したことを暗示?
  ・薬師如来も河童に関係が―
    →「醫」の文字は上部が病人のうめき声を、下の"酉"が薬として用いられた酒をあらわしている。
    →日本の薬師如来は医薬を司るとされている
    →日本古来の医薬を司る髪は小彦名命=海から来た=蛇の体?(海蛇)=河童
    ∴薬師如来=河童=牛頭天王につながる!?
   ・スサノオを祀る神社である八坂神社の神紋(五瓜に唐花―織田木瓜)の形はキュウリに似ている
    →河童の好物~昔の胡瓜は不味く、それぐらいしか食べることが出来なかった民族であることもあらわしている?
   ・河童はカネを嫌う~製鉄民だった彼らの財産は没収の憂き目にあったりした。
    =稼いでも実を結ばない→「商売繁盛」の神=稲荷
   ・馬は女性を、また、製鉄の火炉を表し、それを奪われた製鉄民が財産を取り戻そうとする
     →馬を河に引きずり込もうとしたり、女性を襲ったりにつながった?
   ・罪人に蓑笠を被せる(スサノオ追放の時)=異界の者である=辱めであり、穢れた鬼を意味していた?
   ・河童=案山子=香香背男(まつろわぬ民。以前の統治者)∴河原=甲羅=亀=甕

*なんにせよ、力をもったり、財産(製鉄など)をもつ民族はことごとく朝廷に眼をつけられ、虐げられたということ

・「担ぐ」~1.肩にかけて担う。2.まつり上げる。名義上押し立てる。3.身に引き受ける。四.欺く。だます。五.縁起を気にする。 江戸時代には「婦女暴行」「強姦」の意も。
  つまり、祀り上げる=事実上の権力すべてを奪い取ってしまうこと。
  御輿を担ぐことの本質!?

・妖怪変化が作られる要因
  怒りや憎しみや悲しみなどの人間のマイナス感情が最高潮に達した時、それらが容姿を変えて出現
  呪文や仏力など、もしくはその逆で、仏を軽侮して鬼神の力によって化けるもの(動物にも適応)
  器物の妖怪などの、万物すべて時を経ると化けるというパターン
  器物を除けば、ほぼすべてが反体制側に存在しているものが妖怪として象徴されている。
・妖怪は二種類に分類される
  文学・芸能における(フィクションとしての)妖怪
  現実的に起こる怪異現象→化学的に否定したのが井上円了

・遠野の河童こと海妖坊は「海妖房」と言う骨董屋を開いていた老人。タタルが大学3年のときに出会った。
・今更ながら、奈々と祟がそれぞれの働く薬局は祐天寺にある。妹の沙織はフリーの編集者。小松崎はフリー・ジャーナリスト。
・禮子の兄は和歌山にいる。史紋は禮子の3歳年上。

事件は安岡(兄)の勤める製薬会社の上司が禮子の勤める病院の外科医と結託して新薬の臨床データを捏造・改竄していた。
その情報を安岡(弟)や(兄)に立ち聞きされた、知られたと思い殺害。
また、会社内の世代交代などによるパワーバランスの変化、邪魔な社員の始末を兼ねて殺人事件が続いた。(黒幕は新社長)
手首や腕が切られていたのは殺害時に検死の時に検知され難い毒薬を使っていたから。
~薬に開発費のみならず、医者などへの接待費も薬の値段に跳ね返ってたとは驚きと言うか、呆れると言うか、あんまりな現実も垣間見た。

残された書物の隙間を伺い、真意を探るタタルとは違い、史紋は「フォークロアはフォークロア、歴史は歴史で読み解けばいい」と言うスタンス。






Last updated  April 10, 2007 11:34:47 PM
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