カテゴリ:本
短編集
男の暴力的行為、女性の残酷さが際立つものが多い気がする ・桜の森の満開の下 「桜の下には死体が埋まってる」の元はこの話かと思っていたが、若干違った。 森の中で追いはぎをし、襲った女を妻にする男が、新たに妻にした女は他の女を殺させ、 男に貢がせ、都に行っても殺させた。 男は森に帰ることを決意し― 満開の桜の下を通るのを避けていた男が、最後に女を背負って通るところが怖い。 孤独と虚空が描かれている。 ・夜長姫と耳男 夜長姫へ贈る仏像を競って彫ることになった男の中の一人は、 奴隷の女と夜長姫によって耳を落とされる。 姫に怨念を込めた像を贈り、姫もそれを一等気に入るが― 「好きなものは呪うか殺すしかない」という姫の言葉どおりのラストである。 狂気、愛憎紙一重といったところか。 などなどの話 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 15, 2008 09:01:52 PM
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