カテゴリ:本
2031年、探偵稼業が免許制(私立探偵認可制度)になっている近未来が舞台。
免許の種類によって、捜査権限が違い、保護される部分がある反面、 警察の手足となってサポートしなくてはいけないこともある。 そんな時代。 不思議な組織の関わる事件に巻き込まれたようで、それは決まった運命の様で― ・・・なんかそんな設定読んだことあるような・・・ まぁ、能力とか違うのだが、どこか、雰囲気?が 恩田陸の常野物語のあるシリーズに似ている、のかなぁ? ぶっきらぼうな探偵・風祭は柴田氏が好きそうな探偵というか、オジサン設定かな。 ~ネタバレメモ~ ・秘密 探偵を辞め、人を避けるような地に住んでいる風祭を訪ねた私立探偵のサラ。 目的は以前、風祭が担当した人探しの件。 今回、別の依頼人から同一人物を探して欲しいと依頼を受けたサラは、 その人の消息を風祭が突き止めていたと踏み、彼に会いに来たのだった。 探す目的人物・片桐萌は、とある宗教団体に所属していたこと、 今回の依頼人・片桐睦月は萌の妹として育てられていたが、実は萌の娘で、 萌の両親が睦月を宗教団体から守るために(孫を)自分たちの娘として育て、 娘であった萌の痕跡を消していた。 過去、それを調べ、両親に口止めを依頼された風祭は、その時の依頼人に彼女の行方不明と 側にいる大事な人を大切にするようアドバイスしていた。 ・悪魔 人を死に追いやるという女性を調べるサラ。 半信半疑だったが、本当の名を持つという井瀬崎香織の周囲では実際に人が死んでいた。 免許制度になってからの探偵は、自殺を誘発する化学物質などというモノがあるとして、 人々の目をそらし、何かの実験、プロパガンダの手伝いを知らずにさせられることもある、 利用されることもあると風祭に諭される。 ルシファーの名をもつ井瀬崎香織との出会いは、サラの運命を加速させる。 ・飛び去りしもの 服用した者の一部が、ハンストしたまま死ぬという悪魔的薬を、警察への捜査協力で調べるサラ。 その薬に違法性はなかったが、一部の心に闇を持つ者が中毒症状を起こすというもので、 服用したサラも同じ症状に陥る。彼女は曖昧な過去を知らなければならないと感じ始める。 彼女に薬を渡し、愛を告げた医師・才賀は逮捕されれず。 ・神の狩人 ルシファーを追い詰めようというレジスタンス組織に誘われるサラ。 体調が万全で出ないこともあり、参加に消極的だったが、 失踪した芸術家・藤堂エリザベスのことを調べる内にルシファーや才賀など人を自殺に導き、 人類滅亡を防ぐ為に、一度世界は壊れなければならないと考える集団と、 それを打ち消す作品のこと、そのうちの一つに幼い時のサラが描かれており、 惨事に抗うように描かれたサラは、希望の象徴であり、ルシファーらの組織の敵として狙われていることがわかる。 ・船出 殺された藤堂エリザベスの作品「神の狩人」はルシファーの力を相殺するものとして狙われていた。 それを守ろうとした画廊のオーナー・エリコも死ぬ。 だが、最期まで作品を守ることを考えていたエリコは、サラに作品の場所を暗号にして託した。 風祭とともに作品を追うサラ。 それは未来を予知できるルシファーの予言どおりで、才賀はその予言どおりなら サラは彼らとともに行動するだろうというのだが― というところで続く。らしい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 23, 2009 10:44:22 PM
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