日々のあぶく?

2009/10/28(水)10:50

スノーフレーク 大崎梢

本(1447)

函館に住む高校三年生の真乃。 東京の大学に進学が決まり、新しい一歩を踏み出そうとする彼女の前に 小学生の時に死んでしまった幼馴染・速人に良く似た青年が現れた。 速人は生きていたのか、それとも― 速人と同じく幼馴染で、他の女子からも人気がある享の気持ちを受け入れた矢先の出来事。 でも、受け入れたと言っても享への道は、速人が亡くなった時に途切れていたもので・・・ 揺れながらも速人の足取りを追う真乃の辿り着く真相とは? 紹介文に書かれていたように「青春」ミステリである。 甘酸っぱく、心温まる感じもあり、若さゆえのもどかさいっぱい。 ~ネタバレメモ~ 速人は一家心中で一人遺体が見つからなかったため、真乃は翻弄された。 だが、心を病んだ男に速人は引き上げられており、その代わり果てた姿を小学生の時の享は目撃していた。 速人に似た男は、速人のいとこで真乃に思いを寄せており、 真乃が速人を忘れるような発言をしたことから彼女に執着、周囲に出没するように。 彼もまた、速人の一家心中について自責の念に囚われていた。 享は真乃が好きなのはずっと速人だと思っていたが、速人は性同一障害の兆候があり、 その当時の真乃の"(心は)同性の友達"であり、真乃がずっと好きだったのは享だった。 真乃は速人のことを"同性の友達として"好きということを、速人の秘密を、 速人が亡くなってしまったため誰にも打ち明けることが出来ず、 ずっと板ばさみだったのだった。

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