ジャズダンスと娘の気持ち
中一の娘は幼稚園の頃から近所の公民館で開催されているダンス教室に通っている。小さい頃は、「楽しい、かわいい」でよかった。発表会や、地域のお祭りで踊ったりするのを衣装を縫ったり、化粧をしてやったりして親も結構楽しんだ。しかし、公民館のサークルでは限界があるというものだ。どうしても『お習い事』の域を出るのは無理だと思う。一緒に習っていた同級生達も、学年が上がるにつれて辞めていき今は娘が生徒としては一番年上。ほとんどが小学校の低学年と幼稚園児という中で、お世話係になりつつある。先生から「さーちゃんのお陰で助かってます」と言われてもあまりうれしくはない。中学に入って、部活もはじめた。部活を早退してダンスに行くというのはストレスが大きいのではないだろうか。と、親バカながら心配になる。特に夏から秋にかけては公民館の夏祭り・自衛隊の夏祭り・市の文化祭と、発表の場が多い分ダンスの練習が多くなる。もともと「いい子」の娘は人の顔色を見て動くことが多いだけに、最近食事の量が減ってきたのが心配。「ダンスが好き」なら好きらしく情熱を傾けて取り組むというならわかる。しかし、今の教室は「なかよしダンス」教室。「もう、右足からでも、左足からでもいいよ~」「元気に踊ればいいからね~」という、小さい子達と一緒に、どれだけの鍛錬ができるというのか。もう卒業する時期だと思うのだが教室の手伝いに来る先生の娘さんと仲良くなったせいか「止めたくない」と言い張る娘。クビに縄をつけて……と言うわけにはいかず。子どもは大きくなればなっただけ、次々と心配をかけてくれる。親の心子知らずとは、よく言ったもの。