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片桐早希 おむすびころりん

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2009.05.07
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 アメリカへ出発する日まで、あと一週間しかなかった。

 慌しさの中で、僕は理生のことを考えた。何度も何度も・・・・。


 大学に入学して初めて会った頃の理生は、固い表情をしていた。生真面目で、不器用

な感じだったな。

 大学の仲間で飲み会があるとき、なかなかみんなの中に入ってこれない人がいると、理生は

さりげなくその人の横にいって静かに話をしていた。

 僕が研究にゆきづまっている時、自分の仕事をするように振る舞いながら、さりげなく僕の

研究を手伝ってくれた。



 理生と過ごした日々が、次々と浮かんでくる。

 それは、少しも不思議なことではない。

 理生は誰よりも僕の傍にいてくれたのだから・・・・・。



 僕は荷造りの手を止め、窓を開けた。

 五月の風が部屋に流れ込み、夜空には星が輝いていた。



 理生、僕は君に言わなければならないことがある。

 旅立ちの時までに、君に言っておかなければならないことがある。


 理生、僕の声が聞こえるか・・・・。


 





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Last updated  2009.05.07 21:04:56
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