2007/11/05(月)23:53
『パンズ・ラビリンス』観ました。(^^;)
文化の日って事で(?)映画を見に行きました。
すっかり郊外のシネコンに客を取られ、閑散とした街中の映画館で…。
客が少なくなったからか、改装して前列との間が広くなって余裕が出来てました。うれしいような哀しいような…。
ポスターだけ見て、全く予備知識無しに行ってきました。
個人的にはちょっと苦手でした。
まさに奇才が放つ異色のダークファンタジーってトコですかね。
そう。ダークだったのです。
監督のギレルモ・デル・トロは、『ヘル・ボーイ』の監督。
私は観てないけど、『ミミック』や『ブレイド2』なんかも撮ってる。
ヘル・ボーイはダーク・ヒーローだったけど、フツーに楽しめたんだけどなぁ~。
っていうか、この『パンズ・ラビリンス』は痛すぎる!
舞台が1944年のスペインで、内戦のゲリラとフランコ軍の闘争が話の軸になっているので、銃撃だの拷問だのと『血』が絶えない。
しかも、冷酷無比な大尉にあっては残酷そのもの。
大尉も痛い目にあうんだけど、これが超リアルで痛すぎ!私はずーっと目をつぶってました。
私の戦争映画嫌いの理由の一つ『血がいっぱいで痛すぎる』がめいっぱいで、正直、居心地が悪かったです。
そして、私のキライなものの筆頭。カエルが…。
巨大なカエルが出てくるんだよぉー!
これがまた、ダークなので妙にグロい!やっぱりずーっと目をつぶってました。
しかし、このカエルに出会うために古い木の中に入っていくんだけど、よくあんな気持ち悪い所を進んでいけるなぁ~。
子供は割と『コワイところ』が好きだったりするけど、私は無理です。
でも、話はよく出来てると思いました。
記憶を無くした魔法の王国の姫、モアナと過酷な現実しかない地上世界のオフェリア。
二つの世界がつながるラストは、観ていて何とも不思議な感覚に陥ります。
私だけかも知れないけど(何しろおバカさんなので)私の中で、とてもゆっくり話がつながっていったのです。
スクリーンの中の世界に引き込まれて、身動きができませんでした。
いわゆるファンタジー映画と思って観ると、オフェリアに課せられた3つの試練が何だかあっさりしすぎていて『はぁ?』って感じかも知れません。
それよりも、きっと『辛い現実世界』を見ろ、という事のように思います。
ちなみに、各映画評論サイトではかなりの高得点を取っています。
『ダーク・ファンタジーの秀作』に興味のある方は是非、どーぞ。