2005/10/26(水)02:40
鶉(うずら)
携帯版『秋桜歳時記』
鶉(うずら)《季 秋》
キジ科の鳥。全長約二〇センチ、体は丸く尾は短い。全体に茶色で、黄白色の縦斑と黒斑とがある。(三省堂「大辞林 第二版」より)
秋草に鶉(北条 静香)
人見知りするも愛ほし飼鶉 牧月耕
なるほど。手塩にかけて育ててきた動物が自分だけになついてくれているというのは飼い主冥利につきるのでしょう。私の実家では犬と猫がいますが、どちらも私が家を離れた後に妹の要望で飼い始めました。猫の方はタバコの臭いが嫌いらしく、私が帰省して家に上がり込むやいなや私の目の前から勢いよく走り去っていくのですが、暫くするとそっと柱の陰から私の様子を伺っているのです。そして私が油断した瞬間、まるでピンポンダッシュをする小学生のように素早く私を引っ掻いて逃げ去っていきます。また近所のおばさんがよく遊びに訪ねてくるのですが、その人が門を潜った瞬間、犬が敵意をむきだしに吠え立てます。その方は温厚な人で犬に対しても愛情があり、なぜ自分がそこまで吠えられてしまうのか悩んでいるようですが、私もつくづく同情してしまいます。(秋桜歳時記)