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2005/01/13(木)17:55

アルバニア人ネットワーク

イタリア生活(192)

先日モロッコ人のネットワークが、という話をしたんだけど、アルバニア人のネットワークというのもある。 って言うか、外国人のネットワークって、異国に住むとあるんだよね。ある程度の数が揃っていると。日本人ネットワークもあるもん。 先日アルバニア人の友達マニョーラが滞在許可証を更新しにクエストゥーラへ行った。 で、クエストゥーラの近くに駐車しておいた車へ帰ってみると、車の前が、誰かに思い切りぶつけられていた。 予測は1.500から2.000ユーロの被害。 こういうのって、当て逃げされたものだから余計に頭に来る。 逃げんなよ!! イタリアでは一般的にアルバニア人は犯罪を犯すことが多くて恐いってイメージがこびりついている。 アルバニア人マニョーラ、彼女は犯罪なんて絶対いけない、人間として最悪、とは考えているけど、自分の都合の良いことは犯罪とは思っていない。 例えば小さいことで、誰かの家の庭に生えている奇麗な花は、1本や2本くらいなら黙って取ってもいい。何かの実も同じこと。見付かったら、1本くらい良いじゃないかと開き直る姿勢。 これって、小さいことだけど犯罪だよね。これを、良いじゃないか、と思ってしまうのって、アルバニアという国で幼少時代育ったからなのかな? もうひとりのアルバニア人の友達、今はローマに移住してしまったイダもそういえばこんな感じの人だった。基本的には良い人なんだけど。どこかで、あれ? それって違くない!? ってモラルの面で思うことがあった。 さて、車をぶつけられて頭に来たマニョーラ、早速アルバニア人ネットワークへ入っていく。 彼女には沢山のアルバニア人の友達や知り合いがいて、こういうときは上手くネットワークを利用。 トリノには(って言わなくても、大都市にはきっとどこにでもいるんだろうけど)アルバニア人専用のアルバニア人自動車修理屋がいる。 マニョーラはそこで400ユーロでこの被害を直してもらえると言う。 どうしてアルバニア人専用だと1.500ユーロ以上の被害が400ユーロで直せるのか? それは奥さん、この間のモロッコ人の話しと同じで、アルバニア人、夜中に道に停めてある同じ車から必要な部品を盗んでくるから。 ヒドイ話しでしょ? ある朝会社に行こうと家を出たら、自分の車の部品が無くなっているだなんて!! イタリアで一般的に犯罪を犯すことが多いと恐れられている(って言うか嫌われている)アルバニア人。こういう話を聞くと、そりゃ、嫌がられるわ、って思わない? 基本的には健全に生きているアルバニア人でさえ、こういう裏のネットワークを上手く利用しちゃうんだもん。

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