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2005/03/04(金)19:57

Cleptomania

オンガク(55)

『Cleptomania』って単語、何て意味だろう? ってイタリアに何年か住んでいる人でも思うんじゃないかと思う。 少なくとも私は、一度も耳にしたことがなかった言葉。 辞書を引いてみると、「【医】窃盗狂・盗癖狂」と意味が書いてある。 恐い言葉だわ。こんな言葉、一生知らないままだったかもしれない、あの曲がなかったら・・・。 最近イタリアではSUGERFREEというシチリア出身の若手バンドが人気。 彼らのファーストシングル『Cleptomania』はイタリアのシングルチャートで一位にまで駆け上った。 まだアルバムを出していなくて、シングル一発でここまで上がって来る新人って、相当凄いと思う。 去年9月に発売されたこのシングル、去年からたまにMTVを観ると彼らの曲が流れていた。 音楽的にはキャッチーなポップロック。何か、彼らの音楽スタイルが日本のヴィジュアル系バンドを思い出させて、懐かしいなぁって思って気にして彼らの曲を聴いていた。いや、ルックス的には全然ヴィジュアル系じゃなくて、普通のその辺の兄ちゃんたちって感じなんだけど。でも、ヴォーカリストはアイライナー引いてたかな? 何か、音楽といい、ねちっこい歌い方といい、どうもヴィジュアル系を思い出してしまう。 それが、いつのまにかイタリアの音楽チャートでどんどんのし上がってきてビックリ。 すごーくたまに観ているTRLというMTVの音楽チャート番組に、以前たまたまゲストとして出演していて、インタビューを追っていたら、彼らは元々カヴァーバンドとして生まれたので、このシングル一曲しかオリジナル曲がない、って。 で、ライヴはどうするんだという話になって、「ライヴのときは15回くらいこの『Cleptomania』を繰り返し演奏するしかないなぁ」なんて冗談を言っていたけど、実際にライヴ演奏をしたヴェローナでは、同曲を2回、カヴァー曲を1曲演奏しただけだって。そうだよなぁ。同じ曲を本当に15回演奏するわけにはいかないもんね。観客としては2回が限度だろう。 今後が楽しみな自分たちのスタイルを持った新人バンド。私的には、シングルやアルバムを買おうって程興味はないけど、今後アルバムも出す予定だそうだから、友達の誰かが買ったらコピーしてもらおう。 興味を持った方は、SUGERFREE Official Web Siteへ。 ちなみにサイトの左側に縦にSUGERFREEと書いてあるうちの『A(Audio)』にカーソルを移動させてクリックするとCDの写真が出てくる。その下の方に「Ascolta "Cleptomania"」と書いてあるところの再生ボタンをポチッと押すと『Cleptomania』が聴ける。イタリア語の巻き舌をお楽しみください(笑)。

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