藤井、朝日杯三度目の優勝
藤井が初めて棋戦優勝および連覇もした相性のよい朝日杯であるが1、2回目の優勝時には好手を連発して才能の違いを見せての結果だが、今回は苦しい局面が続いたのを執念や根性そして藤井のよく使う僥倖を発揮しての辛勝であった。
準決勝、決勝とも画面上部のソフト評価値は藤井敗勢に傾く局面が多く、特に準決勝の渡辺戦では終盤の最後の最後までそういう状態で相手が決め手を逃し続けた。
局後の感想戦を聞くとソフトの評価値という神の答えをカンニングしている視聴者としてはかなりピントがずれてるようにみえてしまう、すべての手を読む演算能力を持つコンピューターなら楽勝でも人間には見つけられるとはかぎらない、正解手を発見する難易度というものがソフトにはわからない。