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コンクリート住宅は9年早死にする
地球環境問題対策(第8回)[船瀬俊介氏]/SAFETY JAPAN 2005 [コラム]/日経BP社 http://nikkeibp.jp/sj2005/column/d/08/ またしても非常に興味深い研究結果が発表された。 団地やマンションなどコンクリート集合住宅に住む人と、木造に暮らす人の平均死亡年齢を比較すると、団地・マンション族のほうが、約9年も早死にするらしい。 (調査件数:木造270件・コンクリート集合住宅62件) コンクリートは冷輻射作用で体熱を奪う。コンクリートの壁の部屋に入るとヒンヤリするだろう。「冷輻射」作用によるものだ。この「ヒンヤリ」が、生命にとってストレスになるという。 逆に木はどうか。科学的に立証された木材の「癒し効果」は、 ・緊張緩和……ヒノキ等の香りで「緊張度」(血圧、脈拍数)が改善する。 ・作業能率……木の香りで作業能率は5%強も向上。木装オフィス、木装工場は生産性も高い。 ・ストレス抑制……木の香り成分で「官能評価」でも「気分が休まり」、「瞳孔変化」でも「緊張抑制」が証明されている。 ・疲労回復……木の香りをかぐと疲労度(フリッカー値:まばたき回数)が低減する。 ・リラックス効果……木の香りをかいで脳波測定すると「鎮静」「リラックス」効果が観察される。とくにヒノキでは60%もの「鎮静」効果が確認された。 ・木の触感……木肌に手で触れると脳波にα波が現れる。「安らぎ効果」の証拠。 ・ゆらぎ感覚……年輪、節目は流水の波紋に似て、自然な1/f(ゆらぎ)リズム感を見る人に与える。 ・木視効果……室内に50%ほど木肌があると、「温かい」「和んだ」木視(室内で見える木肌)効果が現れる。 ・視覚癒し……木肌は暖色系なので「安らぎ」感を与える。「ヒノキ壁」「白壁」を見たときの感情尺度を比較すると、「抑うつ」感情は「白壁」では4ポイント増。「ヒノキ壁」は3ポイント減。さらに「ヒノキ壁」を見ても「怒り」感情はゼロ。「白壁」は3ポイントも「怒り」感情を増やす(日本木材学会、第48回)。 ・調湿効果……木の柱はビール瓶約6本分の水分を吸放湿するという。自然木をふんだんに使ったわが家は、長い梅雨時でも室内湿度は60%を超えず、押し入れの布団はいつもサラサラ、ふんわり。 ・音響効果……木材の音は心地良い低周波形で安らぐ。アルミなど金属はとがった高周波形で疲れる。 ・防虫効果……天然木フローリングにすると、木の芳香で、ダニは激減する。シロアリなどにも防虫効果は大(2%精油率でダニはゼロに!)。 私は木造建築に関わる土建屋の暴利--樹齢80年の杉の木は1本5000円、それが建材になる頃には20万円を超える--に辟易し、木造建築なんぞは諸悪の根源だと思っている人間だが、このコラムを読んで考え方を変えざるを得ない。 でも日本は地震が多いから。やっぱり鉄骨にするかなぁ・・・。壁材とかを気にすれば良いだけのことだし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 9, 2005 11:27:51 AM
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