「楽天」という企業の決断はいかに?
楽天のTBS株取得問題に対して,プロ野球実行委員会が協約違反との見解を示しました。結論は11/4のオーナー会議で出るようですが,楽天は孤立し,四面楚歌といった様相を呈しています。昨日このニュースを聞いたときは,単純に,「楽天はTBSの株を手放すんだろうな。まぁイーグルスが安泰ならよしよし。」と思いましたが,いろいろ考えるうちに,イーグルスの売却も有りうるのでは…?と思うようになりました。いずれ,1企業が2球団を保有できないとなれば,ベイスターズかイーグルスのどちらかをあきらめなければなりません。球団経営者にとってどちらが魅力あるのか?と考えると…(以下,三木谷社長になったつもりで考えてみました)。◆イーグルスは1年目から熱心なファンに支えられ,成績低迷の中盛り上がりを見せました。何とか黒字にもなりそうです。球団運営のノウハウも身につけました。でも2年目以降も安定的な経営は期待できるでしょうか。戦力増強にはお金がかかります。とはいえ成績低迷のままではファン離れが進み,お荷物になっていくこと間違いなし!◆一方,ベイスターズは観客動員数こそ低迷しているものの,何といってもセ・リーグでAクラス,しかも横浜を本拠地にしているという地の利があります。市場の大きさは魅力的だし,宣伝効果としての球団保有を考えた場合,ベイスターズの方に軍配が上がる…。何といっても本来の目的であるTBSというメディアとの連携(支配?)は,そうそうあきらめきれないっ!◆イーグルスの方は損を出さないうちに売却してしまえば傷もつきません。今行っている球場改修などの投資も売却費用で回収すれば問題なし。よし決めた!!なんてことにならないとはいえません…。ファンとしてはやるせない気持ちになりますが,三木谷さんは企業経営者ですから,球団経営をあくまでビジネスとして捕らえているはずであり,判断は「金銭的な損得」をものさしとして行われるはずです。悲しいことですが,万が一,イーグルスが売却される場合,次の問題は,買い取り手があるのかということです。私としては,特に楽天という企業のファンではないので,最悪そのような事態になっても,イーグルスが存続するのであれば甘受します。でも,残念ながら,少なくとも東北地方にプロ野球チームを保有できる体力のある企業はないでしょう。中央資本で奇特な方があれば良いのですが。もし買い手がなければ,また合併・再編⇒1リーグ化議論という悪夢がよみがえります。はぁ~…。三木谷社長は難しい決断を迫られることになるでしょうが,いちファンとしては「楽天さん!これからもイーグルスを持ち続けて下さい!!」と切にお願いするばかりです。今年,これだけ夢を与えてもらったイーグルスというチームをこれからも応援したいのです。今から来年の開幕を心待ちにしているのですから。