2006/02/16(木)16:57
いまのけいざい、かぶしき
先日、高1の娘に日本の経済金融のことについて聞かれたので、憶えている範囲内で書いていこう。
原油高について
原油、石油は需要と供給という点でいえば、供給が上回っていることは
間違いない。
WTI(米国産ウエスト・テキサス・インターミディエート)の価格が
1バーレル60ドルを超えるようになった主な要因は、中国・東南アジア
・東欧・ロシア・中南米諸国の経済発展によるものである。
これらの諸国は自国の経済発展により、石油消費が大幅に増加した。
といっても、需要が供給を上回ったわけではないのだが・・・・。
石油の消費が増加するという見通しにより、石油会社のみならず、石油
を必要とする企業は、石油の購入価格を一定させようと、石油を先物で
買うなどの行動にでた。
当然、先物市場には変動の激しいマーケットで利ざやをかせごうとする
ディーラー、昨今は年金を運用するような機関投資家もいるので、市場
では買いが優勢となった。
この時期、一時産品が大きく上昇、これも中国・東南アジア・東欧・
ロシア・中南米諸国の工業化による需要の増加によるところが多い。
運用資金はより変動の大きいマーケットを求めて動く。
そのため、原油価格は10ドル台から60ドル台を超える上昇となった
のである。