東北線と後ろの気配。
みなさま、応援どうもありがとうございますね~(*^▽^*)!!むさぴょん子はがんばってみなさまにいい報告が出来るようがんばりますから~!!で、最後の日まで、なるべく更新を…(笑)。東北線であった本当の話。とある冬の夜。ぴんっ、と張り詰めた冷たい空気が静寂とともに周囲を包んでいるような日でした。50歳を過ぎたその車掌さんは、空気を輸送するかのように空いている電車の乗務についていました。駅を出発し、放送をし、座って次の駅が来るのを待っていました。そこは栃木県のやや北に位置する辺りで、こう言っては何ですが、周りにあまり人家の光りが見えないような場所が多々ありました。 ……誰も誰もいないような……。車掌さんは普段どおり、最新式のE231系という列車に乗り込んでいました。山手線などと一緒の形をした電車なのですが、全く人が乗っていないとなると、少し薄気味悪い感じがしました。灰色の未来的デザインの曲線が、逆に人を相容れないようにしているように感じたのです…。 ……ん、何かがいつもと違うような……気のせいかな……。車掌さんはちらりと、正面の窓に映りこむ景色を見ました。もちろん、目の前には深い暗闇がありましたが、その暗い分だけ、明るい車内が反射して見えました。よく見ると、一両先の中にはお客様がいるようです。 ちらり。一瞬、車掌さんに何か黒いものが見えました。少しドキリとして、目をしぱしぱさせながら、車掌さんはガラスに写った向こう側を覗き込んでしまいました。やや歪んだその向こう側には、先ほどと変わったところがあるようには思えませんでした。しかし、車掌さんはだんだん不安な気持ちになってきてしまいました…。 …さて、そんなことより次の駅だ。車掌さんは少しの怖がる気持ちを抑えて、立ち上がり、正面の窓を向いたままアナウンスをしました。…この世に幽霊なんているわけがない。…そう頭では分っているのですが、心のどこかで車内を直に見るのをためらったのです。電車は人のまばらなホームに進入して停止しました。いつものように発車ベルを鳴らし、お客様の乗降が完了したのを確認し、ドアを閉めました。…車掌さんは進出時のホーム監視を終え、ホームに異常がないことを指差し確認をしました。その確認した指先の窓には、また、誰もいない車内が歪んだまま映りこんでいました。なんとなく、また車掌はドキリとしましたが、そのままいつものように『次は○○です』とアナウンスしました。 ふぅ、とため息をついて椅子に車掌さんは腰掛けました。 歪んだ視界に、喪服姿の中年男性が、最後尾車輌の中ほどに立っていました。ぎくりっ。 車掌さんは驚いて少しばかり椅子から腰を浮かしてしまいました。……ま、まさか、……いや、ただ単に葬式帰りのお客様なはず……。車掌さんは自分の血の気が引いたのを感じました。怖いもの見たさでよく見ると、その男性は中年にしてはかなり背が高すぎるように見えました。そして……こちら側を向いています。車掌さんは背中に視線を感じるような思いでした。あまり、振り返りたくないような…。 そして、その中年男性は両手を不自然に顔の横に上げて、少し震えていました。たまらず、車掌さんはバッと後ろを振り返ったのです!! 『……う、浮いている……!!!!!』『ははは、ほらほら懸垂懸垂だよ~(*□▽□*)!!』by父。『いやぁ~(ToT)!!! やめてよ、おとうさ~ん(泣)!! 車掌さんに見られちゃうよ~!!』byむさぴょん子。……電車内のつり革で、懸垂しないでよ、おとうさん(爆)!!しかも、葬式帰りだよ……。車掌さんが見たら、恥ずかしいじゃないの(笑)!!というわけで、うちの父ちゃんが真犯人でしたvうちのおとうちゃんはよく電車内などで奇行に走ったりします(笑)。小学生のころに、海浜幕張(or葛西臨海公園)に家族で出かけたときのこと。私は自動改札を抜けたことがなく、切符をもったまま改札を降りれずにオタオタしていました。すると、おとうさんが私の前に立ち、『おとうさんにぴったりついておいで』といいました。私はおとうさんの背中にぴったりとつき、改札をそのまま抜けていきました。『ほらね、こうやって、そのまま改札を抜けることができるんだよ』『……キップ通してないよ、おとうさん(泣)!!』…って言うか、子どもにキセル教えてどうするんだΣ(・0・;)!? しかも、普通に切符買ったのにわざと降りる改札で危険を冒して……(笑)。もちろん、お母さんに小言をびっちりしてもらいましたが…(笑)。う~ん、やっぱりうちのおとうさんは不思議だ!!