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テーマ:特撮について喋ろう♪(4362)
カテゴリ:身辺雑記
今年のテレビ番組で初回から録画して見てる唯一の番組が「ウルトラマンマックス」。いろいろな監督さんが撮るのも番組の魅力で、三池崇史監督が宇宙化け猫なんて話を撮ったりしている。
そしてウルトラシリーズで異彩を放った実相寺監督昭雄監督も異色作「胡蝶の夢」でマックスに登板。さらにもう一本、しかもメトロン星人の回。そのためにツタヤからDVDを借りておさらいセブン8話「狙われた街」を見る。 北川町で猟銃の乱射事件など人が急に暴れ出す事件が発生。タバコに仕込んだ赤い結晶で他人を敵視する殺人鬼に変え、互いの信頼感を失わせることで侵略を成し遂げようとするメトロン星人の仕業だった。今に語り継がれるダンとのチャブ台をはさんでの会話も改めて見るとわずか五十秒程のシーンなんですな。夕日を浴びての対決も美しいです。 ラストのナレーションも効いてます。なお、脚本は金城哲夫。 「メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。でもご安心ください。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。え、なぜですって?我々人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから…」。 そして実相寺マックス「狙われない街」。舞台は同じく北川町。携帯を使った後に暴れだす人間が続出。冒頭の登場怪獣紹介テロップ「対話宇宙人メトロン星人再登場」に受けていたらなんと星人がセブンと対戦した同一個体と判明。あの後、アイスラッガーの傷を親切な地球人に縫い合わせてもらい、一命を取り留め、1967年以来、ずっと北川町に潜伏していたそうだ。 演じるは寺田農。さらにカイト、ミズキと共に事件を捜査する刑事、実は幼き日に手術に立ち合ったという星人と再会してハグするほどの旧知の仲に六平直政と今回も「胡蝶の夢」の石橋蓮司に続き、ベテラン俳優をキャスティング。メトロン星人今回は携帯電波で前頭葉を萎縮させるも、それはちょっかい程度で追跡のカイトと眼兎龍(めとろん)茶を飲みながらちゃぶ台トーク。迎えの宇宙船で故郷に帰ると告げる。 「四十年間見守ってきたが、もう攻撃しなくても俺たちの手に落ちると確信したから。ね」 「人間は便利なツールを手に入れ、どんどん退化しはじめたからさ」。 巨大化するも夕焼けを愛で、陰影を礼賛し、去っていく。つられて手を振り、見送るマックス。 なお、町にガバドンの落書きがなされていたりと小ネタも多々。 確実に語り草となるであろう一本。しかし、マックスだけ見ている今の子ども達に比して、こんなに楽しませてもらっていいのかな、という思いも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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