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カテゴリ:アジア映画
タイポップと共にタイホラーもたしなむぞ、とツタヤから借りてくる。
〈以下、ネタバレ〉 冒頭から修羅場。ある屋敷、ヒロインの母が、弟がそれぞれ血を吐いてベッドに倒れ込んでいる。そこへかかってくる電話。若い男の声で「犯人は義姉さんだ!」。ヒロインの後ろに立っていた若い女が襲いかかり、ヒロインは失神…。 そこから時系列はさかのぼり、襲いかかった若い女の復讐及び逆恨みが描かれる。 実はこの屋敷、ある金持ちの所持していた物だったが、ある日、その一家全員が落命。相続者として前妻の一家が移り住んでいたのだった。何もそんな家に住まなくても売ればいいじゃん。 前半ではこの襲いかかった若い女の履歴が語られる。この女、実は死んだ金持ちの愛人で妊娠して捨てられ、しかも慰謝料の金額を自分一人では払いきれないとの口実で金持ちは愛人を友人三人に乱暴させて映像におさめたりとやりたい放題。ついに愛人は呪術師に呪殺を依頼。友人と一家全員が死に絶えたのだった。 よりによって金持ち一家が死んだ現場でもあるその家に越してきた前妻の一家、母と長男、次男、主人公、三男だったが、愛人もその家を狙っていた。正体を知らせぬまま、長男に近づき、嫁入りした彼女は前妻一家の呪殺に取りかかる…というのが後半戦。時折、金持ち一家の霊が白塗りの不気味な女の子だの、洗面所の鏡をよぎる人影だのとジャパニーズホラーの方法論に則り、姿を表すも、誰が呪いを仕掛けているかをもう冒頭で明示しているので、いかにグロイ呪いを見せるかに方向性は絞られる。 例えばいきなり長男が吐血し、大量のカミソリをはき出すだの、病室で寝ていた次男がこれまたいきなり口中に出現したウナギで窒息、床はウナギだらけにだのといった結構強烈な描写が登場。 ただ呪いをかけているのは誰か?という話のひっぱり方にしなかったのも効果的とは思えず、幽霊と呪殺の並列もうまくいっていない。 本当は一家全滅の曰く付きの家で幽霊に脅かされていると思っていたら、実は呪いを掛けられてましたというのが当初の構想だったのではという気がする。そして冒頭の場面へと戻る。 サニット・ジトヌクル監督。 呪われても参加しております。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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