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カテゴリ:邦画
先日、日曜日に試写会へ。ブロガーを招待という企画で面白そうなので応募。行って参りました。
作品は「聴かれた女」。 実話系雑誌で働く主人公リョウは引っ越した部屋が壁が薄く、生活音や隣人の声までも聞こえてくることに気がつく。隣室の女の一挙一動、シャワーの水音や電話での恋人とのやりとりに耳をすまし、妄想をめぐらすリョウは彼女が悪質な悪戯電話に悩まされていることを知る…。 平山夢明の非心霊実話恐怖本「東京伝説」「つきあってはいけない」には自分が女性でなくてよかった…ととりあえず思うストーカー話が多々収録されておりますが、この話の隣室の女もいってみれば、電話魔と盗聴鬼につきまとわれているわけであります。 で、本作、予備知識がまるでなく、蒼井そら主演作ということでセクシーVシネマのはく付けのための劇場公開?と正直あまり期待していなかったんですが、これが案外と面白いんですわ。 プレスキットで確認したのですが、なんと本作、「闇のカーニバル」「ロビンソンの庭」「てなもんやコネクション」などの山本政志監督・脚本ではありませんか。御本人も盗聴のプロとして出演しております。 さて、蒼井そら主演作では過去に雑誌映画秘宝で紹介されていたVシネで「くノ一五人衆VS女ドラゴン軍団」「援●交際撲滅運動地獄変」(フィルターではじかれないよう念のため伏せ字しときます。魔法のiらんどでこのタイトル書いたらはじかれたことあるので)を観てますが、普通の女性役を観るのは初めて。これがなんとも予想以上にいいんですよね。まず、ヒロインとして魅力的で当然のことながら脱ぎっぷりもよし。邦画界では宮崎あおい、蒼井優と二人の「あおい」対決が勃発しておりますが、第三の「あおい」として割って入らん活躍を期待してます。 作品としても音だけから主人公が思いめぐらす隣の女像など様々な仕掛けがあり、話の転がり方もユニーク。てっきり、変質者同士の陰湿な争いとなるのかと思いきや…。こんな結末になるとは思わなかったラストまで楽しませてもらいました。 将来、レンタルビデオ店で蒼井そらの名前と脱ぎ目当てだけで借りてゆく殿方も「へえー、面白いじゃん」と思うのでは。 この日のサプライズは終映後、監督本人が登場。ここまではありかなと思ってましたが、 最大のサプライズはこの先。 「時間のある人はこれから飲みにいきましょう」 ええーっ!これはいかねばというわけで行って参りましたよ。試写会組は女性の方三人とその他関係者でしたが、山本監督的には同様のシチュエーションで数十人と飲みに行ったりしたこともあるそうで、本人的には別にサプライズではないようです。 監督はめちゃくちゃフランク、かつバイタリティあふれる方で自分はすぐ隣に座って話を聞く機会に恵まれましたが、今観た「聴かれた女」の質問から過去の作品の製作苦労話(あの幻の作品「KUMAGUSU熊楠」含む)、現在進行中の企画話、内外の映画作家評まで、さらに三池監督「漂流街」で作家馳星周と闘鶏をしていた映画評論家の塩田時敏氏も同席。さらには地方で友人の結婚式がなければ蒼井そら嬢も来ていたとのこと(それは残念)。本作、二月十日からポレポレ東中野でレイトショー。期間中は様々なイベントもあり、そして監督、同様の飲み会も構想中の模様とのことでぜひ飲みに行っていろいろな話を聞いてみてください。なんとも楽しい一夜でしたわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月02日 21時05分32秒
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