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新世紀活動大写真

[中華電影（香港・中国・台湾）] カテゴリの記事

全59件 (59件中 1-50件目)

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「ゴッド・ギャンブラー賭侠復活」(99)

ゴッド・ギャンブラーシリーズにアンディ・ラウが帰ってきた。と、邦題と原題「賭侠1999」も一見、チョウ・ユンファとの正編とチャウ・シンチーとW主演した続編での役、ナイフのちの賭侠の後日談みたいに見えますがまったくそうではない新シリーズ。アンディ演じる賭博師キングは賭博仕事の前には必ず愛人のもとへ。妊娠を告げに押し掛けてきた妻に対しても平気で「五分前は裸だった」と言い放つ男。仕事が失敗し、仲間が殺されて自身も刑務所へ。さらにその時のケガがもとで色覚を失い、獄中で五年間を過ごす間に妻は姿を消していた。出所したアンディはビデオジャケットのように半白髪に。チンピラのニック・チョウが迎えに来ていて、彼に弟子入りを志願する。その姉のホステス、アテナ・チュウのトラブルを助けたりしながらギャンブルを再開し、姿を消した妻子の行方を探るが。競馬、ビリヤード勝負にカジノ船だのいろいろありまして、ラストは妻らを人質にとられてのマカオのギャンブラーとのカード勝負。そしてその場では大金が動くＷ杯決勝の偽装中継を使った策も進展する。この偽装中継は得点に絡むシーンを切り替えて実際の試合と違う結果を演出するものだが、ニック・チョウがハゲづらかぶってロナウドを演じたり、中継の合間のCMも全部ニックが出てきたりと悪ノリぶり。それまでの妻が人質にとられて悪人にレイプされたりといった陰惨な場面やシリアスな部分とこのコメディ調な両極端な部分が一本に同居する。色覚異常も別に勝負に関わる伏線となるでなくと結構、唖然とさせる。香港映画慣れしていない人なら怒るかも(笑)。監督・脚本はバリー・ウォン。本人も出演してバカやってます。

2007年05月06日

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「姐御 ANEGO 」(05香港)

必ずしも成功作ではないのだが、新しさのあるウォン・ジンポー監督の香港ノワールの意欲作。突然、アニメが挿入されたり、例えていうなら日活時代の鈴木清順監督のようなというか。かつての抗争で命を落とした部下の娘を養女とした百徳(エリック・ツァン)。その部下で兄弟分の大風(アンソニー・ウォン)、辰(サイモン・ヤム)、花(アレックス・フォン)や護衛の東(リウ・イエ)の庇護下に純真に成長した娘(アニー・リウ)だが、百徳が落命し、跡目を継ぐ立場にかつがれてしまう。黒社会にはかつて復讐のために彼女の両親の命を奪い、今では女組長となった洛華(カリーナ・ラム)も目を光らせる…。黒社会版極妻か、セーラー服と機関銃かと思いきや、ノワールの中に少女クラス委員の朗読する道徳の教科書が投げ込まれたかのようなミスマッチ感覚。でもばっさりやるには惜しい、そんなある種の魅力はある珍作。

2007年01月07日

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「性感都市　セックス& ビューティー」(04 香)

このタイトルはドキリとするが、要はアメリカのドラマ「セックス・アンド・シティ」を下敷きにした恋愛群像劇。こういうことを臆面もなくしてしまう製作・監督・脚本はもちろんバリー・ウォン。カリーナ・ラウ演じる精神科医セリーナの周囲には実は奥手の官能小説家フィラデルフィア(アテナ・チュウ)や面倒を見る羽目になった初恋の人の娘ユキ(セシリア・チャン)ら恋の出会いを求める女友達が集まっている。そしてセリーナの前にはクライアントとして、兄の死で黒社会の跡目を継いだ男(レオン・カーファイ)が、フィラデルフィアの前には年下と年上の二人の男(エディソン・チャンとホイ・シウホン)、ユキはボディガード(アンディ・ホイ)とそれぞれ気になる相手が姿を表す。あの時の演技伝授など貫禄漂うカリーナ姉さんにはじけっぷりのいいアテナ・チュウ、そして最初は一本眉毛にヤニだらけの歯ととんでもない格好で登場のセシリアとキャストが豪華。そして、中でもセシリアがやはりいいのである。一本眉毛でもその表情が生き生きしており、中盤ではすっかり身だしなみを整えておすまし顔で出てきたりと本当に目を奪われる。話は他愛ないといえば他愛ないラブコメなんだけど役者のおかげで楽しい。

2007年01月05日

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「0061北京より愛をこめて」(95)

元旦、チャウ・シンチーの007パロディ再観賞が今年の映画初めになりました。中国の宝ともいうべき恐竜の頭蓋骨がプロテクターに身を固めた黄金銃を持つ男に奪われた。実は黒幕の軍司令官は事件の嫌疑を香港の密輸王にかけるべく、スパイを香港へ派遣し、連絡員役の部下アニタ・ユンに密輸王によるものと見せ掛けて殺害を命じる。その標的に選ばれた対象がチャウ・シンチー。それまであまりの出来の悪さから肉屋に身をやつしたまま放置されていた落第スパイ。Qならぬ電池入らずのソーラー式懐中電灯(別の懐中電灯で照らさないと光らない)などろくな発明をしない仲間の助けも受けて、久々の任務を果たさんとするシンチーなのだが。久々の任務に身仕度を整えるシーンが某ウォン・カーウァイ映画ラストのトニー・レオンのパロディになってたり、チャウ・シンチー組定番の役者達が顔を見せていたりと香港映画好きにはさらに楽しめる作品。なお、シンチーは本作の翌年にもやはり、自身の共同監督、主演で007パロディ古装片版「008皇帝ミッション」も撮ってます。

2007年01月03日

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「エレクション2 」(06香港)

前作より二年後の和連勝会会長選挙、さらに陰惨の度合いを深め、ジョニー・トゥ史上、最陰湿な闘争劇が繰り広げられる。前作で会長就任のサイモン・ヤム、それに助力し、彼を「契父」と呼び、従った男達が今度は次期会長の座に蠢く。慣例を破り、再選を狙うサイモン、最有力候補は本土へ実業家として手を広げるも逆にビジネスのために会長の肩書きを必要とするルイス・クー。「仁義なき戦い」の山守親分のように他の候補者を煽り、ルイス・クー潰しをはかるサイモン。前作はレオン・カーファイが抗争を辞さずと叫んでの組織分裂の危機、今作は水面下でより広がる暴力。これまでのジョニー・トゥノワールとの顕著な違いはロマンあふれる男達の友情の不在。前作でまだ感じられた友情の萌芽や堅い絆をうたう儀式も全て野心の前に虚しかったと判明。東映的にいえば任侠的要素がすっぽり抜け、実録路線。そして本土の影響。黒社会から富を求めて手をのばしたはずの本土、そこは汚職、癒着と公権力をも含み、香港以上の闇が広がる。富むための新天地が伝統的な組織の在り方すら歪ませかねない。前作と状況が反復し、同じ人物がまるで違う行動を取ったり。また本作では犬が登場し、畜生道と修羅道が隣り合わせ。前作を下地にさらに濃厚、何ともコクとえぐみの有り過ぎる一作。原題は「黒社會2以和為貴」。和を以て貴しと為す…。

2006年11月21日

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「エレクション」(05 香港)

ようやく観ることができたジョニー・トゥ監督の「黒社会」。黒社会の会長を決める二年に一度の選挙。候補はサイモン・ヤムとレオン・カーファイ。選挙は長老の支持を得たサイモンの勝利に終わるが、権力欲に取りつかれたレオンが会長の象徴である竜頭棍を奪って実力を誇示せんとし、組織内部の緊張が頂点に。ちょっと気に入らない奴にはレンゲを食わすわ、最近は落ち着いた役の多かったレオンが攻撃性まるだし、声張り上げ放題の幹部を演じ、なんとも印象的。本作、ラム・シューは「仁義なき戦い」の菅原文太と同じ罠にかけられ痛い目に遭うわ、幹部でも木箱に押し込まれて「狼たちの街」のあの私刑を思わせる目にとこれまでの作品でも銃撃戦と伍してきた陰惨な暴力描写が山盛り。最後まで猿山の猿も怯える熾烈さ。さらにチョウ・ユンファ主演の「黒社会」でも描かれていた組織の儀式あり、またなんとあの清朝時代の少林寺焼亡までさかのぼる歴史への言及あり。なんとも濃厚な101分。なお、来年正月第二弾でテアトル新宿にて公開決定。

2006年11月19日

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「イザベラ」（06香港）

香港新世代(1973年生まれ)のパン・ホーチョン監督新作。東京国際映画祭でティーチイン付き。返還を間近に控えたマカオ。チャップマン・トー演じる警官センは汚職に絡み、停職中。酒にギャンブルに女にと乱れた日々を過ごしている。そんなある日、一夜を共にした少女ヤンが実の娘と名乗りをあげて、転がり込んでくる。このヤン役のイザベラ・レオンがすごい魅力的である。美形で細くて長い四肢(ホットパンツ姿で美脚見せっぱなしの上に上が水色、下が白のミニスカという制服姿まで披露)。最初の何かを押し殺したかのような無表情が次第にほどけていくあたりや行動の奔放さにもう魅了されまくる。共に酔い潰れ、夜の街頭ではしゃいだりという父娘。ここでトーが伝授するのがビール瓶の割り方だったりする(笑)。こんな風に随所に得意のコミカルな場面を交えながら叙情漂わせるのである。我らがアンソニー・ウォンも登場。わずか三シーンで強い印象を残す。しかも出てくるシーン皆何かを食べてる。「四、五時間で全シーンを撮影した」ので、アンソニー・ウォン、「ハンバーガー七、八個、麺四杯、牛肉二皿は食べている。演技力でおいしそうに食べてくれた」とは監督の弁。なお、ネットで見かけた別の日のティーチインでは「彼がいつも食べ続けているのは彼の貪欲さをあらわす」そうだ。深いなぁ。「映画で最も大事なのはストーリー」と断言の監督。そして、演出について問われ、「いい役者を選べば演出は必要ない」。この話を思いついたきっかけは「大丈夫」の編集中、雑談している時にチャップマン・トーに「結婚を考えている、娘が欲しい」と言われた時に「トーぐらい何人もつきあってきたのなら娘がどこかにいるかもしれない」と思ったあたりからとか。「男なら三十過ぎれば知らない間に昔の彼女に子どもがいてそのへんを歩いているかも知れない。ナンパした子が実の娘かも知れないとアイデアが出てきた」そうだ。そんなところからこんな話を紡いでしまうんだから才人である。監督はサービス精神旺盛。場内を凍り付かせる理解力不足の質問にも冗舌に答え、最後に日本語で「わかった？」。当日は自ら申し出ての即席サイン会までありでした。すでに上映前に監督を見かけてサインはもらっていたので改めて一緒に写真におさまってきました。

2006年10月29日

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「おばさんのポストモダン生活」

上海で一人暮らしをしているおばさん。猫を溺愛する隣人、顔半分を火傷した若い女、都市に暮らす様々な人々が彼女の前に現われる。出色は口髭をたくわえ、芸術論をぶつうさんくさい男を演じるチョウ・ユンファ。公園での意表をついた登場から最後の袖を通さずコートを羽織っての後ろ姿までとにかく場をさらう。香港時代「大丈夫日記」などに主演のコメディ俳優、ユンファが帰ってきた！また、おばさんの娘役で登場のヴィッキー・チャオ、いかにもアイドルから本格女優へを目指してますという感が漂う。話は奇妙な人物が次々登場する都会の生活を描いたコメディーかと思いきや、段々とシビアな現実に着地していく。振り返れば題名もかなり皮肉である。

2006年10月27日

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「ユン・ピョウIN妖刀秘伝」（93香港）

ユン・ピョウ主演の古装片。金庸著『碧血剣』が原作だが、何よりの改変は原作では故人としてその過去の復讐の生涯が語られる金蛇郎君が、映画本編では現在の人物として登場し、演じるダニー・リーがかなりおいしいところを持っていく。本当はユン・ピョウ演じる主人公も名将の父が無実の罪を着せられ、皇帝に殺されている悲劇の人物だが、警官としての使命感と金郎蛇君への友情の板挟みになる方に葛藤し、逆に父母を知らずに育ったせいか、冒頭に提示された、自身の復讐の事情については終盤まで無縁に過ごすことになる。登場人物も原作の過去パートも現在になっていることもあってか、多々。恋愛関係では軸となる金蛇郎君とその十年の不在の間に人妻となったエリザベス・リーの悲恋に加え、主人公を囲み、憎からず思う女性達も泥棒実は…のチョン・マン、五毒教主アニタ・ユン、さらに王の娘・葉全真と三人もいる。さらに金蛇剣を狙う人々やらチョン・マンの師匠ン・マンタやら息子を失い錯乱しているその妻やらユン・ピョウに碧血剣を渡すべくさまよっている父の遺臣やらと明らかにキャラは多すぎる中でストーリーはばたばたと進み、説明不足の点もかなりあり、観る側は交通整理の暇もない。が、そんな中でも宙を行く輿の中で琴を弾く五毒教主だの、このジャンルならではの好みな描写もあり。中古ビデオで観る。

2006年10月11日

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「ドラゴンキョンシー」（86台湾）

台湾で製作された「霊幻道士」の柳の下のドジョウの一匹。本作の売りは本家「霊幻道士」で女幽霊役をつとめたポーリン・ウォンが本作でも幽霊役で登場し、道士の弟子を誘惑する。話は悪人道士が善人道士師弟三人を邪魔するためにつくりあげたドラゴンキョンシーが予想以上に凶悪化して…という本筋に女幽霊やら悪戯好きのチビキョンシーが絡んでくるというもの。なお、ドラゴンキョンシーというとなんかブルース・リーとか頭に浮かんで格好よく聞こえるが、出てくるのは緊迫感のない顔の白塗り太っちょでまるで締まりがない。話の方もおきまりのキョンシー達とのドタバタ劇、死後結婚式で女幽霊達とキョンシーのダンスがあったり、凶悪化に必要なのが尿だったり、香港版と比べると露出の制限がゆるいからか、犠牲者役の女優さんが治療のために胸をさらしたりと何とも中学生ライクな見せ場が続くが、まあ、180円中古ビデオとはいえ、買ってしまったものの負けである。

2006年10月09日

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「アバウト・ラブ/関於愛(クワァンユーアイ)」（日中）

東京、台北、上海の三都市を舞台としたオムニバス。タイトルは愛だがいずれの話もまだ愛どころか、日中男女間の恋の入り口にとどまる感。台北の漫画家志望青年と恋人に捨てられた伊東美咲の女性画家(なお脚本、伊東のモノローグがいまさら細かい数字多用と「恋する惑星」風なのは如何なものか)が出会う東京編は悪名高き下山天監督だが、今回は主演のチェン・ボーリン、笑顔のヤン・ルイのおかげで無事通過。あの趣向も映像の原点。しかし、チェン・ボーリンだから成り立つ話の気もする。台北編は失恋して夜中に本棚を組み立てる少女と振り回される日本人鉄ちゃんの話。出演はメイビス・ファンと加瀬亮。話としてはこれが一番面白いかも。上海編は二階に下宿の日本人に淡い想いを寄せる雑貨屋の少女で塚本高史とリー・シァオルー。リー・シァオルーまるで恋愛対象としては意識されない役所ながら干した洗濯物のシャツ越しの唇にドキリ。いわゆる四大女優の次世代にあたる位置にいる女優さんとか。話はベタながら実は舞台となる町並みも含め、好みだったりする。三編通して日華の若手俳優のショーケース的な作品。観ると気になる俳優などが見つかるかも。

2006年10月08日

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「上海家族」(01 中国)

夫の不倫が原因で離婚した母とその娘。家を出た二人だが、出戻った祖母の家には結婚を控えた叔父がいる。転がり込んできた二人を快く思わないのが叔父の婚約者。母は娘のために再婚を決意するが…母と思春期で何かと難しい時期の娘。二人の愛情、そして選択は？と母娘二人の行く末の物語であるが、舞台は中国都市でも住宅事情が厳しい上海。やはり切実なのだろう、家族間の愛情がテーマだが、住環境をめぐっての登場人物達の非常に現実的なせちがらい話を前面に展開する。そのせちがらさをどう受けとめるか、実際に住居問題や家計のやり繰りにどう関わっているか、観る人の立場でも評価が分かれる気がする。現代中国映画上映会で観る。

2006年09月16日

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「浮世光影」( 05台湾)

1943年、台湾への帰郷途中、米軍の魚雷攻撃により乗船していた高千穂丸が沈没。同乗していたピアニストの恋人と共に落命した若き彫刻家・画家黄清呈の生涯を描く。現代のパートでは、彼の作品に興味を持った絵画修復師のシウシウ（ＹＵＫＩ）が難病を抱えながら彼の足跡をたどるストーリーを展開。この知られざる芸術家、黄玉珊(ホアン・ユーシャン）監督自身の実際の叔父とのことで構想十数年脚本三年と真面目に取り組んでいるが、こういう作品なら普通はあまり目立たせない案内役の女性の造形に難病や献身的な恋人との仲などドラマ的な要素を盛り込みすぎたのは疑問が残る。日本の植民地であった台湾の人々の様子(台湾人同士の会話でも時折、日本語の単語が交じっていたり、やはりどきりとする。空襲を受けたり、戦局悪化で食糧が入ってこなくなるなど、日本での様子はそれこそドラマなどでもよく描かれるが、当然ながら台湾でも起きていたわけで我々は失念しがちであることに思い至る)や東京の大学などでの文化摂取（留学生達が日本語で哲学的な議論を行なったり）などあまり日本で目にする映画で描かれる歴史的題材でもなく、興味深い。撮影も台湾統治時代の建物を探して行なったそう。日本ロケも行なわれている。時代背景に関心ある方にはどうぞ。公式サイト＝http://www.straitstory.com.tw/第二回アジア海洋映画祭で監督によるティーチ・イン付きで観る。

2006年09月13日

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「香港ゾンビ」（香港）

いやぁ、思ったより健闘してます、香港ゾンビ映画。ケンカもろくに出来ない海賊版DVD売りのチン・シウチョン、サム・リーとゆるい古惑仔コンビが車ではねたのが人をゾンビ化する生化学兵器密輸に関わる男。ゾンビとなって甦った男により、デパートの中がゾンビだらけに。警備員や警官までもがゾンビ化する中に輝くのが寿司職人ゾンビの純愛！憧れの女性を庇うため、他のゾンビに寿司を握る！！対ゾンビガンアクションゲームのりも交えながらゲーム調にそれぞれのキャラが紹介される場面の小ネタ(それぞれのアイドルが表示され、シウチョンの藤原紀香、サム・リーのブルース・リー、エステ嬢のハロー・キティやチンピラ妻のジョーダン・チャンなんて楽屋落ちに交じって見かけだけのチンピラのアイドルがあの悪役アレックス・マン!)も楽しい。そして中盤以降はロメロ調のビターな展開が色濃くなる。ビデオ屋の棚に腐るほどあるゾンビ映画の中では標準以上の出来でした。

2006年09月07日

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「少林寺への道十八銅人の逆襲」（78香港）

原題は「雍正大破十八銅人」。清の第四皇子は皇帝の遺書を改竄。帝位を奪った彼が回想するのは身分を隠して入門した少林寺の日々。清の皇子、これ、武侠ものでは基本的に悪役の設定。本作でも冒頭の帝位からみにみるように主人公、悪人であり、ピカレスク色が漂う。少林寺入門も偶然助けて気になっていた娘の恋人が少林寺出身で手合せして歯が立たなかったことからというもので修行中もはやく強くなりたいと書庫に忍び込んで秘伝書を荒らすのが日課。少林寺には下山の試練として銅人が待ち受けるいくつもの房が。この銅人、着グルミと全身銅塗りのツゥーパターンが登場。前者は機械仕掛けらしい。後者は問答を交わすところから全身染めた人間と両方の模様。なお、なぜ全身銅塗りかの説明は皆無。ストーリー自体はすごいつなぎ方、ぶつ切り方なんだけど、とにかく見た目のインパクトと功夫版ダンジョンのようなトラップも多々備える房の試練の内容で魅せる。これ簡単そうじゃん、という房では、しっかり失敗してひどい目に遭う別の挑戦者の姿を見せるあたりは親切。ともあれ、悪い奴なりに努力する姿を描くあたりももの珍しい作品。ジョセフ・クオ監督。

2006年07月07日

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中国映画祭へ３　リ・ルー嬢のサイン

こちらがリ・ルー嬢のサイン。くるっと後ろを向いて壁にパンフレットをあてて書いてくれました。パンフレットの写真にかぶらないようにと気を遣って頂いたようで、余白にこぢんまりと入っております。サインの右下の写真が小さいですが、劇中の彼女。育った小さい町の狭い路地で踊ります。参加しております。人気blogランキングへ

2006年06月19日

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中国映画祭へ　２　リ・ルー嬢のＶサイン

前項で紹介のリ・ルー嬢のｗのｖサイン。上映後の舞台挨拶ののち、ロビーへ出てきて話しかけるファンに応えたり、パンフレットにサインを入れたりしていました。参加しております。人気blogランキングへ

2006年06月18日

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中国映画祭へ１

土曜、日曜と赤坂・草月会館での中国映画祭へ行ってきました。日本初公開・劇場未公開の五作品を上映。うち、金曜日のＯＰ上映作品以外の四作品を観てきました。ＯＰイベントは残念ながら行けず。王志文さん（「北京ヴァイオリン」の時代に取り残される教師役）、そしてなんと陳好（チェン・ハオ）嬢が来ていたのに…（「山の郵便配達」の美女役といえばわかります？）。さておき、写真は唯一、舞台挨拶付きで観ることができた土曜日の回、「二人のバレエ」出演のリ・ルー嬢。昨年の東京国際映画祭で上映された「ドジョウも魚である」同様、倪萍（ニー・ピン）がバイタリティあふれる女性を演じ、夫が亡き後、養女を憧れのバレリーナに育て上げる姿を描く。リ・ルー嬢は初来日。北京舞踏学院の学生でチャン・ツィイーの後輩にあたります。もともとダンスが専門で演技の方は大学三年からだそうです。以上は会場の質疑での自分の質問への回答から。ピンクの衣装もミッキーマウスが入っていたり、カメラを向けられて両手でＶサインを出したり（大御所ジャッキーもよくやってるけど）とかなり初々しい感じであります。パンフレットにサインも頂きました。今後の活躍を期待しています！なお、写真左は通訳・翻訳家の水野衛子さん。中国映画の字幕も数多く手がけ、映画祭などのイベントでも通訳をよくつとめていらっしゃいます。中国映画ファンにはありがたい存在です（昨年のさいたま中国映画祭でも張静初嬢の舞台挨拶ばかりか、サイン会の際もサインをもらうファンのかける言葉を丁寧に通訳していらっしゃいました）。参加しております。人気blogランキングへ

2006年06月18日

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「キョンシーVS五福星」（87香港）

五福星として登場するのは子供たち。食堂を営む仲の悪い兄弟弟子のさらに弟子が四人の男の子。それぞれ小成龍などと名乗り、つまりはジャッキー、サモハン、ユンピョウ、ブルース・リーのお子さま版ということだけど小太りの小サモハン以外はそう似ているわけでなし(笑)。兄弟弟子同様、二人組になって張り合ってます。ただ一人の女の子ヒロインのシアちゃんに冠せられているのが小青霞つまりはブリジット・リンなのが時代を感じます。話は日本のヤクザが産業スパイして入手したコンピュータのデータを誤って取引相手の香港マフィアではなく、カメラマンの姉のお手伝いでお使い途中のシアちゃんに渡してしまい、取りかえさんとするのを四人の子供が阻むというまあ、他愛のないもの。何も考えずにほわあんと観るにはいいんですけどね。劇中ではジャッキーアクションのあの名場面、路地での自転車アクションをまんま頂いたりしてます。なお、タイトルのキョンシーは子供達をビビらそうと悪人等が変装した偽物であります。　追記＝よって、ネットで感想見たらキョンシー好きで怒っている方、多いようですな。小さい子でも平気で窓ガラス突き破らせたり、テーブルに叩きつけて破壊させたりしてるあたりは香港らしくて楽しいです。五人の子役達、その後、どう成長したのかな。参加しております。人気blogランキングへ

2006年05月21日

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「THE MYTH 神話」(05 香港・中国)

ジャッキーが古装片大作に挑戦。秦の将軍として朝鮮の妃への愛情を持ちつつ、始皇帝に仕える。夢として語られる前世。戦国の世だけに血飛沫飛びかい、中国得意の人海戦術による軍勢が登場し、前世であるからには何とジャッキーまでが凄絶な最期を見せる。主演作でジャッキーの死が描かれるのは初では？反重力の作用を持つ遺物を求める往年のアジアの鷹を思わせる現在の考古学者。コミカルな工場でのアクションはいつものジャッキー調。インド美人のマリカ・シェラワット嬢が色っぽくていいですねぇ。個人的にはキム・ヒソン嬢よりマリカ嬢をとるよ。二つのパートが交互に描かれ、最後に迎える運命の再会。ストーリーとしてはどうかという終盤だが、ジャッキーの新境地を求める姿勢はさすが。なお、ワイヤーアクションもあるが、ジャッキーならではの無謀アクションは健在。パンフによればインドの岩山、谷をはさんでの岩飛び移りはノー・ワイヤー。しかもジャッキーも尻込みしたのをスタント出身のスタンリー・トン監督が自分で飛んでみせて、ジャッキーが負けじと飛んだそう。また、キム・ヒソンが乗る山道を転落しかける火を放たれた馬車も合成ではなく実際に火をつけ、ワイヤーで結んで撮影とか。知れば知るほど口あんぐりだ。こちらは香港版ＤＶＤ参加しております。人気blogランキングへ

2006年04月12日

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「ツインローズ」（04香港）

ドニー・イェン監督によるアクションコメディ作。ＴＷＩＮＳの二人は職を求めて訪れた義賊黒薔薇(テレサ・モウ、「黒薔薇VS黒薔薇」92年にも出演)の館で見習い弟子になる。二人を助けに乗り込んだタクシー運転手(イーキン・チェン、「黒薔薇VS…」のレオン・カーフェイにあたるのか、バットマンの弟分ロビンの格好をしたりも…)もあわせて弟子となる羽目に。正義の味方となった彼らはかつて黒薔薇の弟子で今は悪女仲間(うちヌンチャック女子高生役クリス・イェンは監督ドニー・イェンの実妹！)を率いるアイビーと対決する。アイドル映画かつ最後に皆が観客へ新年の挨拶をする旧正月映画で正直、前半三分の二はかなりゆるいが、終盤に入り、二人がジャッキー・トリビュートな蛇拳＆酔拳修業に励むあたりから調子がややあがる。ホイ・シウホン演じる社長がアイビーに狙われ、助けにきたTWINSとの対決に文字通り挟まれ、三人の蹴りや拳でボコボコになんてのはありがちだけどシウホンだけに笑いのツボでした。アイドルが奇声をあげたりのしょうもないコント(急にミュージカル調や踊るシーンもあり)に耐えられない人にはすすめません。香港映画好きかつ物好きの話題の種向き。エンディングクレジットはＮＧ集なんですが、どういうわけかＢＧＭの類がまるでなし。なぜ？参加しております。人気blogランキングへ

2006年03月30日

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「ＳＰＩＲＩＴ」（06香港・米）

ジェット・リーが二十世紀初頭、実在の武闘家霍元甲に扮する。天津一の名声と勝利のみを求め続けた男が犠牲を払い、真の武道精神に目覚め、中国人の誇りを取り戻すために海外列強国からの闘士達と戦う。リーの辮髪の似合い具合は言うまでもなく、描かれる試合の数々は天津時代の空中武舞台や一対多数、定番の酒場一軒壊しながらの戦いから上海での対巨漢レスラー戦、槍同士、刀同士を、そして武道精神を理解し、敬意を表した上で対戦に臨む中村獅童戦（前半は三節棍対日本刀、後半は素手と一粒で二度おいしい）まで趣向を凝らす。惜しむらくは主人公の性格描写が優等生過ぎか。慢心時も弟子取り巻きにちやほやされ、身代傾けて金ばらまいたぐらい。史実は知らねど、格闘技の世界でましてや面子がぶつかりあう中国人の中で中国武術の協会を作り上げるくらいなら、実力は当然、それと共にある種の人間としての「あくの強さ」はつきものと思うが(それこそ、極真空手の大山倍達、力道山、猪木にしろことごとくそういう点は備えているもの)。なお、エンディングテーマをあのジェイ・チョウの新作から日本の何ともしれぬバンドの内容ともマッチせぬ曲に差し替える決定をした方へ一語。おそらく同様の発言はネット上を飛びかってるだろうが…。「お前は日本人の恥だ！」そして、こちらが四月発売、ジェイ・チョウの曲収録のＤＶＤであります。参加しております。人気blogランキングへ

2006年03月18日

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「新世紀Mr.BOO! ホイさまカミさまホトケさま」（０４香港）

あのMr.BOO!が新世紀に復活。ホイ三兄弟に扮するはマイケルにラウ・チンワン、サミュエルにルイス・クー、リッキーにジョーダン・チャン。三人の中ではジョーダン・チャンが特に雰囲気出てますね。まぁ、首にギブスという特徴的なこともありますが。お話はラウの所長のもと、探偵事務所を営む三人とシリーズ一作目の設定を踏襲。彼らの前に魔法学校の落第生ポッポ(セシリア・チャン)がランプをこすられて三つの願いをかなえるために登場。が、魔法使いと信じてもらえず、相手にされぬまま、そのまま事務所で日々を過ごすことに。あのソーセージヌンチャックなど懐かしのギャグも多々。その他、出演者に目をむいて大げさな演技の悪役にン・ジャンユー(オリジナルではシー・キエンが演じた強盗のボス)。その手下のTwinsの二人も巻き上げヘアー姿で虎拳を披露したりかわいい顔ですごんでみたりなどコントに出てるアイドル状態で楽しいです。吹替版はオリジナル同様、広川節炸裂。ただし、吹替にするとハスキー声で辛うじて判別できるオカッパかつらに瓶底メガネのセシリアがまるで誰だかわからなくなる難点が(笑)。メイキングによればファッションなど70年代香港レトロの側面もあるそうです。参加しております。人気blogランキングへ

2006年02月17日

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「キョンシーVSくノ一」（01香港）

娼館に忍び込んだ黒装束の男と娼婦が毒殺される。男は皇帝の近衛で密書を隠し持っていたはずとその争奪戦が勃発。探索に送り込まれたのは日本のくノ一・金田一(偽名は松島菜々子)と黒魔術師。一方、亡き二人の死体輸送を命じられたのは南北二派の道士。亡き師の跡取りと一番弟子の兄弟分コンビと女道士二人(若い方はミャオ族)の四人。二派の儀式の違いなども楽しいです。キョンシーも片方は両手を前に揃えてのぴょんぴょん飛びのお馴染みのスタイルですが、女性道士の術では手は体側に揃えて手足をもつっぱらかしたまま、体を左右に揺すりながら歩きます。二人の死体に宝の地図が隠されているとデマを吹き込み、仲間に加わったくノ一。跡取り息子とミャオ族娘、くノ一の三角関係なんてのもありつつ、五人を黒魔術師が、そして近衛と娼婦のキョンシーが一緒になったために生まれ落ちた子鬼が襲う。ピーター・ジャクソン監督「ブレインデッド」のゾンビ同士のラブシーンに匹敵するキョンシー同士のラブシーン、思わずつっこみたくなるくノ一の日本ネタとそういうのがお好きな人限定でどうぞ。自分はこの手のばかばかしい作品、きらいじゃないんですよねぇ。リョン・ホンワー監督。映画のくノ一、なぜか太もも露出がお約束ですね、ってなことはともかく、参加しております。人気blogランキングへ

2006年02月14日

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ジョイ・ウォンのシネアルバム

古本屋で芳賀書店のシネアルバムで『ジョイ・ウォン』を購入。三百円。ジョイ・ウォンといっても今の中高生や「インファナル・アフェア」以降の香港映画ファンは御存知だろうか。かつてレンタルビデオ屋の香港映画棚にジャッキーらと並んで名を冠したコーナーができたほどの知名度を誇った長身と脚線美の美人女優であります。この本は96年刊行で「北京原人」以前のフィルモグラフィがストーリー共々、詳細に紹介されているのに加え、「大丈夫日記」、この一作で人気を不動のものにした女幽霊を演じた「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」シリーズなどなどユンファ、レスリーなどとのスチールに80年代以降の香港映画黄金期の雰囲気を満載。また映画以外のお仕事も紹介されてます。山下真司とドラマで共演してみたり、美しいロングの黒髪からか日本でシャンプーのイメージキャラをつとめていたりとまさにアジアン・ビューティー、今のチャン・ツィイーのポジションだったんですな。なお、「チャイニーズ…」シリーズには三作出演しています。袖と裾をひるがえし、優美に飛ぶ姿などたまりませんでした。

2005年12月14日

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「イエスタデイ、ワンスモア」（04香港）

映画祭優先でレイトショーオンリーということもあり、ついつい後回しになっていたジョニー・トウ監督「イエスタデイワンスモア」をようやく昨夜最終日に観る。監督とアンディ・ラウ、サミー・チェンとのトリオは「Ｎｅｅｄｉｎｇ　Ｙｏｕ」「痩身男女」に続き、三作目。今作ではいくつもの顔を持つ監督のヒットメーカーの顔が観られます。アンディとサミーが演じるのは怪盗夫妻。だが、ある日、突然、夫から別れを告げられた妻。家宝の首飾りをめあてに金持ちの息子と結婚しようとするが、夫も首飾りを狙い登場。怪盗夫妻の駆け引きとそこに浮かび上がる夫婦の愛情を描いて実は観る者の瞳を潤ませる映画だったりする。ウェルメイドにしてオシャレな作品。イタリアロケもあり、華麗な雰囲気を漂わせます。香港の路地まで歩き回る濃厚な一夜の「PTU」とは、やはり同じ監督とは思えない。この振り幅がまた監督の魅力。アンディとサミーはさすがに息があってます。まあコメディ要素も多く、盗みの準備のために車と競っての脚力を試された男が鉄砲魚のようにへどを吐くシーンもあり、やっぱり香港だよな、と思いますが。金持ちの息子カール・ン、かなり濃い顔立ちの二枚目ですが、なんとリチャード・ンの息子さんなんですね。その母親にショウ・ブラザースの女優ジェニー・フーが登場（こちらはテレンス・インの母親）。常連俳優ホイ・シウホンは二人組の探偵で出てます。ストーリーは途中で急展開。単なる恋の駆け引きが愛の話に深化。エレベータの扉に映るアンディの姿やボーリング場というロケーションが「暗戦」でのアンディを思わせたりという暗示に感心。二度目の首飾り強奪作戦など繰り返しをうまく使っているのもよし。反復をうまく使っている映画って好きなんですよね。同じ最近のアンディ主演作でテーマも重なる「愛しているともう一度」とついつい比較しちゃいますが、やはり、ジョニー・トウ監督の方が一枚上手かな。さあ、今日は「ブレイキング・ニュース」初日。今度はノワールの顔のジョニー・トウの登板だ！

2005年12月03日

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今月号の「ＣＨＡＩ」一挙来日！華流エンタメの明星たち特集

毎号買っている雑誌に中国総合情報誌の「ＣＨＡＩ」がある。なかなかリニューアルの激しい雑誌で創刊からまだ数年ですが、判型は変わり、地域特集やら一時期は現代中国人の夫婦関係などに取り組んだりもしていたが（やはり日本の中国好きが望んでいるのは現代中国人の生活ではなく古き良き中国の姿なんでしょうか）読者の支持を得られなかったようで、幾度も舵を切り直し、最近はアンチエイジングなど女性誌的美容路線に傾いている。ま、中華芸能関係の記事もあるので毎号読んでいる次第。さて、今月号だが、エンタメ特集一挙来日！華流エンタメの明星たちと題してインタビューセシリア・チャン（張柏芝）アレック・スー（蘇有朋）チャン・ジンチュー（張静初）ツァイ・ミンリャン（蔡明亮）日中友好歌謡祭ワン・リーホン（王力宏）アーメイ（張惠妹）シン・スンフン、他東京国際映画祭チャン・イーモウ（張藝謀）、高倉健サミー・チェン（鄭秀文）、フー・ジュン（胡軍）リー・ウェイ（李威）、エディソン（陳冠希）いやぁ、こうしてまとめられると本当、よく来て下さってますな。このうち、セシリア嬢をはじめ、チャン・ジンチュー嬢にツァイ・ミンリャン監督とこの秋、映画祭ゲストでお姿を拝見した方々が多々登場で記憶がフラッシュバックした次第。これまた何だか嬉しいですね。そうそう、特集も映画『HERO』『LOVERS』…世界を魅了する色彩の饗宴華麗なるワダエミの世界なんで中国・香港映画好きはご一覧あれ。中文産業株式会社発行。６５０円。参考→http://www.chai.ne.jp/index.htm

2005年11月29日

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本日の朝日新聞夕刊

文化芸能面にと題して先日書いた彩の国さいたま中国映画祭で初来日した張静初チャン・ジンチュー嬢の記事が！映画祭は残すは27日だけなんですが。ともあれ、あれだけ間近にお目にかかれた女優さんがこうして取り上げられているのは嬉しいものです。その記事の中でプロフィール中、どうしてかな、と思っていたことが判明。彼女、北京の中央戯劇学院出身で監督科を卒業し、俳優となった。まぁ、そりゃ、あの美貌をまわりがほうっておかなかったのだろうが、俳優に進んだのはなぜ？と思っていたら、実は在学中にすでに50～60本のCMに出演し、注目されていたそう。本人としては「将来、演出をするには演技も学ばなくてはいけないと思い、俳優に転身した」とのこと。将来は徐静蕾シュー・ジンレイのように監督作も手がけるようになるかもしれませんね。なお、本日ブログも見つけたので画面右欄にてリンクしてみました。

2005年11月25日

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東京フィルメックス２　「ＳＰＬ殺破狼」（０５香港）

タイトル「ＳＰＬ殺破狼」は中国占星術の凶星、七殺、破軍、貪狼の三つの星の名から。上映前にはウィルソン・イップ監督、ドニー・イェン、サモ・ハンのビデオメッセージが上映される。監督やアクション映画と自分への支持を請うドニーの挨拶に比してサモ・ハンは「東京フィルメックス…」と両手を広げて、おもむろに背を向け、こちらを振り返りつつ、「バイバイ」（笑）。香港映画ならではの色々な意味で過剰なアクション。本映画祭で一番観たかった作品である。サイモン・ヤム演じる刑事は三人の部下と共にマフィアのボスのサモ・ハンを追い続けていた。ようやく、証人を確保するも裁判当日に移送中の証人をその妻共々殺害されてしまい、サモ・ハンには無罪の審判が下る。サイモンは遺児となった証人の幼い娘を引き取る一方、今まで以上にサモ・ハンを目の敵とするサイモン達。だが、サイモンは脳腫瘍が発覚。サモ・ハンとの対立関係が続く中、退職することになり、後任として殺人犯を逮捕時にぶん殴って脳障害にしたという噂のドニー・イェンが赴任してくる。引き継ぎを前にサモ・ハンとの決着をつけんとするサイモンだったが…。黒社会側ばかりか刑事側も証拠偽造も辞さず、共に手段を選ばぬ戦いを続ける。そんな彼らにも家族へ向ける顔がある。折しも父の日。サモ・ハンには待望久しく生まれたばかりの赤子。刑事側もサイモンと養女。部下と長年会う事の無かったその娘。別の刑事も娘と父の再会の姿に不和だった父を思い起こす。また劇中、幾度も登場するのが刑事達と養女の憩う砂浜のシーン。見事に美しい碧空と海。その美しさからは遠く離れた、まさしく〈殺・破・狼〉三つの凶星のもとにある運命を迎える登場人物たち。当然ながらアクションシーンも見所いっぱい。メインはサモ・ハン対ドニーだが、中ボス格で登場のカプコンの格闘ゲームもかくやの旋風の様な動きを見せる殺し屋のドス使いが凶悪そのもの。これに対するドニーは特殊警棒で対抗。下半身の独特の腰の落とし方、足運びがいい。また、ドニーの格闘シーンに下からの三角締めやら胴締めチョークスリーパーといった動きが盛り込まれているのも本作の特徴。総合系の絞め技ばかりでなく、ルチャ技のコルバタ（映画ファンだがプロレスファンではない人のための注＝相手の首に足を絡めて、自らの身体を回転させた遠心力で相手を投げ飛ばす。なお、コルバタはネクタイの意味）も繰り出される。確かに洗練された香港映画の魅力も認める。でもこの手のやりすぎ殺伐香港アクションの系譜も途絶えて欲しくはない。年に何作かはこの手の作品が観たくなる。追記＝この作品、審査結果で観客賞を受賞。根強い香港映画ファンを中心に観客を満足させた結果でしょう。もちろん自分も投票に参加。なお、「バッシング」とあわせて今回は四作品観に行ってうち二作品が受賞作（注）という効率の良さでした（東京国際映画祭アジアの風部門と比較して）。注＝審査員特別賞「あひるを背負った少年」のみ未見。　

2005年11月20日

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東京フィルメックス１　「スリー・タイムズ」（05台湾）

東京フィルメックスのオープニングへ。前売り発売日にどうしようかとあきらめた東京国際フォーラムの三階席。結局、後日に確認して他の映画が結構、席がまだあることを知り、この作品もついつい手を出してしまう。だが、体調は良くなく、ＯＰイベントではや、うつらうつらする始末。部分的にしか覚えてません。開会宣言や審査員紹介や舞台挨拶があるも記憶がとびとび。が、映画がはじまり、スー・チー嬢が出てくるや、眠気はいずこかへ。我ながら現金だ。以後はスー・チー出ずっぱりのため、一睡もせず。まったく我ながら現金。原題は「最好的時光」。物語はスー・チーとチャン・チェンの二人が１９６６、１９１１、２００５年の三つの時代の恋人達を演じるオムニバスのラブストーリー。兵役の若者がプールバーを転々とする女を探すぎこちなくも瑞々しい（何しろ、二人が雨の中、手を握るシーンがクライマックスなのだ！）１９６６年のパート（写真）に続き、遊廓の芸妓と彼女の馴染みだが、妾に迎えられない男の話がサイレントで語られる。そして現代、カメラマンとライブ歌手（スー・チーけだるい歌もあり）、彼女と同居するレズっぽいそのルームメイトの話が最後にくる。三つのパートの関連はないが、それぞれ「恋愛夢」「自由夢」「青春夢」と夢を冠した副題が付けられている。本作では三つのキャラを演じ分けるスー・チーが楽しめました。話がどうより、ただただスー・チーとその演技を観ているだけで個人的には幸せでしたね。スー・チー、いつも思うのですが、写真で見るとすごい美人というよりもよく言ってファニー・フェイス。でも映画で観るとその表情や動作に惹きつけられる女優さんです。パートでは、やはり１９６６年のパートが一番好きです。なお、スー・チーはこの作品で「第４２回台湾電影金馬奨」で最優秀主演女優賞を獲得。監督の舞台挨拶・質疑についてはフィルメックスの公式サイト（http://www.filmex.net/index.htm参照のこと）があり、そこで丁寧に起こしているのでここには詳細を書き起こさないが、かなり作品づくりの背景も語り、やはり製作には苦労しているんですね。このオムニバス、企画当初は監督と若手の監督二人が分担する企画だったが、出資条件で折り合わず、自分が全パートを撮ることに。撮影日数も限られ、主役二人が古い中国語を練習する時間がないので１９１１年のパートはサイレントになったとのこと。言わずと知れた台湾を代表する監督であるホウ・シャオシェン監督だが、その作品を初めて観たことに気付く。違った作風の三パート。上映後の質問者の方々の感想を聞いたところ、この監督のいわばショー・ケースともいえる作品の模様。スー・チーにひかれてホウ・シャオシェン参り。

2005年11月19日

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彩の国さいたま中国映画祭３　「恋する地下鉄」（02中国）

六日の映画祭この日二本目は「恋する地下鉄」（原題＝開往春天的地鉄）。地方から北京へと上京してきた若い二人。結婚して七年の歳月が過ぎた。男（耿楽ゴン・ロー）は失業しており、妻（徐静蕾シュー・ジンレイ）にそのことが言い出せぬまま、数カ月が過ぎた。背広姿で家を出ては地下鉄に乗って無為に日々を過ごしていた。妻はそのことを知らぬまま、夫と気持ちのすれ違いを気にしていた。そんな妻に言い寄る喫茶店経営の男がいた。かつてはむつまじい日々を過ごしていた二人だが、今は互いに、相手の気持ちを、そして自分の気持ちをも推し量れぬ日々。そして二人の周囲にはいつも地下鉄で乗り合わせる、内気な青年や車内販売の若い女、伴侶を探すコック（範偉ファン・ウェイ）といった人々がいる。この作品、中国では大ヒットし、中国大学生映画祭で、最も大学生に人気のある映画賞、最も人気のある女優賞を受賞した映画ということ。確かに地下鉄に乗って時間をつぶすということ自体、中国ではまだ目新しい事象なのでしょう。この映画の舞台となる北京で地下鉄が開通したのは八十年代。北京はじめ、上海・天津・広州と地下鉄がある都市の方が少ないくらい。自分も青年時代、都内に出てくるようになってから若い頃、山手線に一周乗って寝ながら時間をつぶし、それがちょっと新鮮だったりした記憶がありますけどねぇ。登場人物が自身の心中を観衆に語りかけるモノローグで吐露するなど、手あかのついた「新しい映像感覚」も観ていてちょっと気恥ずかしいものがあります。現代の都市生活者を描いた普遍的なテーマの作品なだけに、国内向けならともかく、海外向けには逆によほど独自性がないと苦しい気が。主演二人の演技などはいいんですけどね。シュー・ジンレイ嬢は実はまだ名前をいろんなところで見たり聞いたりする割には作品をあまり観ていない女優さんです。ゴン・ローの方はどうも昔観た「青春の約束」に出演していたようだが、映画自体、記憶にないです。こんな二時間近い長さでなく、九十分ぐらいにおさめてほしいよな、と思いつつ、上映時間を確認したら九十六分（笑）。それぐらい長く感じた映画でした。張一白チャン・イーバイ初監督作。

2005年11月09日

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彩の国さいたま中国映画祭２歌うチャン・ジンチュー嬢

あと二作の感想も続けて書こうと思いましたが、その前に画像オプションの練習も兼ねてもう一枚写真をアップ。舞台挨拶にて観客のためにアカペラで雲南民謡を歌い上げるチャン・ジンチュー嬢。いきなりの歌だったので驚きましたが、声量もあり、うまかったです。よくよく考えればこの「花嫁大旋風」の舞台挨拶でなければない機会。改めて写真を見ると何だか、ありがたみが増してきます。なお、サイン会は写真撮影禁止でしたので当方の写真ありません。マスコミの皆さんがサイン会の様子、結構写真に撮っていたのでそちらに期待。予告記事が出てた「ＣＨＡＩ」とかでみれるかな。ぜひ他の作品も観たい、そしてまたぜひぜひ実際にお目にかかりたい女優さんです。

2005年11月08日

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「彩の国さいたま中国映画祭」チャン・ジンチュー嬢と初遭遇

　昨日は埼玉県さいたま市は埼玉会館大ホールへ「彩の国さいたま中国映画祭」へ行きました。もはや映画祭ジャンキー気味。　この映画祭は今回で五回目。上映作品は五本と少ないが、うち四本は日本未公開作品で毎回ゲストも招いており、規模は小さくとも中国映画好きには見逃せない映画祭。参加するのは二回目。なお、本年は中国映画誕生百年にあたるそう。この日の上映作品三本を観てきました。　この日、一本目は「花嫁大旋風」原題＝花腰新娘（04中国）。　中国雲南の少数民族の幼なじみの阿龍（アーロン）＝印小天（イン・シャオティエン）と鳳美（フォンメイ）＝張静初（チャン・ジンチュー）。冒頭はヒロイン鳳美の母の死から鳳美の成長までを川に高飛び込みした子どもの頃のヒロインが水面に浮上すると今の姿にとテンポよく見せていきます。そのまま二人の結婚式へ。彼ら雲南省紅河区の花腰彝族の習慣では結婚後も三年間は夫婦は同床できず、新婦は実家にいなければならない。そんなしきたりも何のその、活発を通り越してまるでお転婆な鳳美。北京での大会を控えて、猛練習の村を代表する女子龍舞隊にも指導役である阿龍の反対をよそに強引に参加。隣村の男の龍舞隊に挑発されれば娘ながらに相撲を取るのも辞さず。なにか頭にくると天井のはりに足をかけてぶらさがっていたりとまさに天衣無縫ぶりを発揮。　阿龍は結婚式こそ済ませたものの、何やら鳳美に気のある様子のビール工場を経営する友人が経済的な引け目もあり、めざわりで仕方がない。そして十二人の若い娘で構成される龍舞隊の指導もさることながら、押しかけ隊員でもあり、活発すぎる新婦の行動にも家のメンツを重んじる父母や村長からは「自分の女房も管理できない」と言われる始末ですっかり振り回される日々。　雲南の民族衣装や風俗も美しく、ヒロインも魅力的で楽しいラブコメ調の一作です。　章家瑞（チァン・ジアールイ）監督作品。　　上映後にはゲストとして主演のチャン・ジンチュー嬢が中華人民共和国広幡電影電視総局電影事業管理局（中華人民共和国放送映画テレビ省）主任の楊源（ヤン・ユエン）女史、中国電影海外推広中心（中国映画海外推進センター）プロジェクト・マネージャーの袁媛（ユエン・ユエン）さん共々登場。　舞台挨拶ではいきなり、劇中でも歌っていた雲南民謡を披露。見事な歌声でどうやら映画中も吹き替えではなく、本人が歌っていたんですな。　この日、お目にかかるまでノーマークでしたが、映画祭の公式プロフィールによれば、一九八〇年福建省生まれ。中央戯劇学院監督科を卒業後、監督ではなく女優の道へ。クーチャンウェイ監督「孔雀」（04）がベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。ツイ・ハーク監督「セブンソード」ほか、すでに何本も主演作があり、「ポスト　チャン・ツィイー」の呼び声も高いという彼女。　「今までで一番楽しい撮影だった作品でその楽しさを映画から感じ取って頂ければ」と本作を振り返っておりました。新作の話題ではこの映画の章家瑞監督の「芳香之旅」に出演しているそう。「六十年代から九十年代の家族の変革の物語で、十七歳から五十五歳までを演じています。大きなチャレンジでした」とのこと。　引き続きサイン会も開催。通訳の水野衛子さん（本映画祭の映画字幕も担当しておられます）がしっかり横で参加者からの声を通訳してくださっていて、自分も「これから何度でも日本に来てください」とお伝えして握手することができました。今後も出演作をチェックしたい女優さんです。　なお、この日の二本目は未公開作品で徐静蕾（シュー・ジンレイ）、耿楽（ゴン・ロー）出演の「恋する地下鉄」、三本目は公開済みの「わが家の犬は世界一」でした。　引き続き、この映画祭は十二日に熊谷文化創造館さくらめいと、二十三日に草加市文化会館ホール、二十七日に本庄市民文化会館という日程で開催。この「花嫁大旋風」はじめ、「恋する地下鉄」「学校へいきたい！」の未公開三作を上映します。　詳細は公式ＨＰへ＝http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BP00/film_fes/movie2005/index.html　なお、映画の写真などはこちらに多々掲載（中国の芸能関係ＨＰより）http://ent.sina.com.cn/m/c/f/huayaoxinniang/index.html

2005年11月07日

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東京国際映画祭４　渋谷会場へ　

この日から二日間は渋谷会場へ。「浮気雲」（台湾）まずはツァイ・ミンシャン監督｢浮気雲｣。水不足に苦しむ台湾。再会した若い男女。男はＡＶ男優になっていた。おかしさ漂うが暑さもあり、淡々とした日常の中、突然挿入されるこれまたコミカルなミュージカルシーンの落差がまた何ともいえない。監督と主演男優チェン・シァンチーのティーチ・イン。監督曰く、十五年も私のカメラは彼を映している。彼に厳しい試練となる役作りをしてもらおうとＡＶ男優役にしたとのこと。客席からの質問の中にはあのＡＶソフト会社ソフト・オン・デマンドの宣伝担当という女性も。「ＡＶという業界、世間から下等にみられているが、間近にみてきて、孤独でありながらもそこで救われている人達がたくさんいる。性的なものは人間の根源だ。ＡＶの社会的存在意義どう考えているか」これに対し、監督からは「業界の人が観てくれて嬉しい。日本はＡＶ王国と聞いている。業界の人どうとらえるか、興味深い。撮影の時、皆さんが撮影している環境を再現したいと思っていた。特に実際のＡＶ女優夜桜すももさんを起用したことが、キャスト・クルーにインスピレーションや影響を与えてくれました。女性の局部だけのアップなどなかなかしげしげとは見ない。こういうシーンを通してまた違ったものが開けてくるのかな。ＡＶ業界も映画業界も商業的なもので、観られると消費され、トイレットペーパーのように流されてしまうのは変わらない。ＡＶであっても人生を考えさせるもの持っている。強く感じました」とのこと。上映後、館外で女性ファンから「あのナイーヴさがたまらない」との声がしきりと飛び交っていたチェンさんよりパンフにサインを頂く。しかし、昨夜の「ＡＶ」といい、日本のアダルトビデオはどこまでアジア、世界を知らぬ間に席巻しているのか。一層、日本は国連常任理事国や軍隊を持つ普通の国よりもアニメやコミック、ＡＶなど特殊な文化大国を目指した方が世界に貢献できるのではあるまいか。「靴に恋する人魚」（台湾）二本目は人魚姫をはじめ様々な童話をモチーフに靴好きの娘ビビアン・スーと笑顔の歯科医ダンカン・チョウの美男美女のカップルのややメルヘンな生活とそしてそれだけではない試練の果ての幸福についての物語。女性受けしそうなお話でした。繰り返されるプレゼントの箱を振ってしまうギャグもおかしい。ビビアンを魅了する様々な靴や先ほど観た「浮気雲」と同じ台湾とは思えない風景で隅々までこっており、ロビン・リー監督のティーチインによれば「だいたい台湾映画は暗くてきれいじゃないものが多いので、“自分たちが映画を撮るときは、ピンク色の映画にしようね”って（美術担当の友人）と二人でよく話してたんです」とのこと。なお、プロデュースもしているアンディ・ラウ（アジアの新人監督に出資するプロジェクト中の一本)がナレーションも担当。アンディファンには予期せぬ贈り物だったようです。「愛していると、もう一度」（香港）アンディが二役でＷヒロインのチャーリー・ヤンとＴＷＩＮＳのシャーリン・チョイは「まだアンディと共演していない」との基準で選ばれた。何しろ主演作が百作を超える、まるで本数では邦画黄金時代のスターか、Ｖシネの顔かというアンディならではの話である。オープニング・クレジットでアンソニー・ウォンやラム・シューの名前が出ただけで館内にはどよめきが。いかに濃い客層なのか、笑いたくなる（いや、自分も「お、ラム・シュー」とか口に出ちゃったけど）。しかも後ろの席の二人組がそういう人達ではなかったようで「え、今、何があったの」「なんなの、このざわめきは」ときつねにつままれたかのような反応なのもおかしい。アンディ演じる医師コーは若妻シャーリンを交通事故で亡くす。医師として多忙な生活を送り、妻を構うことができなかった彼にとって妻の死は悔いの残るものだった。その心臓が移植されたのがチャーリー。ヘアデザイナーの恋人デレク(ラウ二役)は仕事で日本に行ってしまった。彼女が余命わずかと知ったコー（妻の交通事故での死後、救急隊員となった）は自分が偶然にもデレクと酷似していたことからチャーリーをデレクを装って看取ろうとする。香港映画的な、どうしても強引、説明もない二役の設定ではある。コーと亡き妻の過去、チャーリーとの現在を並行しながら案外淡々と描くラブストーリーの佳品。ダニエル・ユー監督がティーチ・インで登場。「アンディは二役共に奥さんを大事にするタイプで温度差がない。設定を詰めたのか」とややきつめの質問。「アンディが最後はファンのことを考えてしまい、いい主人、旦那様になってしまいました」とのこと。またアンディがシャーリンの臨終間際、病院内でいきなりの断水に水を探しに行って、うとうと。その間にシャーリン臨終、とっさに駆けだしたところ、うたたね中にあふれてできた水たまりに足を滑らせてスローモーションまで使っての大転倒シーンがありましてファンからは「また鼻血を出すかと心配しました」なる発言があり、場内、受けてました（でも昔はともかく近年はそんなに鼻血出してないよね？）なお、このシーン、ワイヤーで吊っての撮影の予定がアンディが説得力に欠けると主張し、ワイヤーで六回、自ら転倒して一回と計七回も撮影とのこと。さらに今後の予定でダニエル製作、アンディ主演、マギー・チャン共演でジョニー・トゥ監督がメガホンをとる新作が来年撮影とのこと。場内からは拍手が湧いてました。「ジャンルはジョニー・トゥ監督に聞いてください」と言ってましたので、また｢マッスルモンク｣のごとくジャンルの枠におさまらない作品だったら楽しいかも。

2005年10月29日

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東京国際映画祭３　「ＡＶ」

東京国際映画祭、今晩は「ＡＶ」。香港の学生が日本のＡＶ女優と寝たいと映画撮影を偽装する。日本から本当にＡＶ女優が出演している。このパン・ホーチョン監督は昨年特集が組まれ、その時観たのが殺し屋がオプションで殺しの契約に記録映像をつけたら商売大繁盛してしまうブラックコメディ｢ユー・シュート　アイ・シュート」。これが大笑いの爆笑作で、この監督の新作ならぜひ観たいと本映画祭のチケットで一番先に取ったのであります。同じく映画撮影をめぐるコメディだけど、笑いの中に作中、１９７１年の学生は政治的デモで名を残したが、自分らは揺れる胸を追い回してる、何やってるんだろ、みたいな主人公の現代の若者ならではの述懐を描いた心に響く部分もある青春映画の要素も強いです。パン・ホーチョン監督、本人役で出演のＡＶ女優・天宮まなみ嬢らによるティーチ・インもありました。なお、おそらくは世界でもこの映画祭の会場限定で受けていたのはＡＶ女優のマネージャー役の日本人男性の役名が暉峻創三。このアジアの風部門のプログラミング・ディレクターの名前そのまんまで場内それを知っている人は爆笑。監督いわく自分は映画の役名に実際の友人の名などを使っている。一番親しい日本人が暉峻さんなので使わせてもらいましたとのこと。こういう楽屋落ちもあれば事情を知らない退学となった学生監督が「アクションがなければハリウッドに行けない」と言い出し、ワイヤーアクション（黒タイツ姿の男優を精子役だとワイヤーで吊ってぐるぐる振り回す）が追加されたりと何とも笑える一作。

2005年10月28日

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香港映画祭４「狼たちの伝説亜州黒社会戦争」（00香港）

池袋・テアトルダイヤへ。東京国際も始まり、映画祭かけもち週間となっている。この日は「狼たちの伝説」上映。邦題からはわからないが古惑仔シリーズの第六作「勝者為王」である。なお、五作目共々未見。古惑仔たちも今や大幹部。サンカイ（チン・シウチョン）は台湾・三合会幹部として日本のヤクザ草刈組組長（千葉真一）の娘菜々子と結婚する。いつのまにか、五作目でくっついたのか、スー・チー演じる恋人と共にナン（イーキン・チェン）やいつのまにか男連れのサンドラ・ンら黒社会仲間の面々も来日し、親友の結婚を祝う。「オトーサン！」と千葉ちゃんに声をかけるシウチョン、郷に入ってはのスー・チーの厚底コギャルメイクや千葉ちゃん対イーキンの剣道対決などなど日本ネタ盛りだくさん。そして日本では草刈組長の養子としてロイ・チョン登場。おーい、このシリーズ何回目だ？五作目に出ていなければ通算三作目。「あんたは仁義なき戦い」の松方弘樹か！と思ったのは自分だけではあるまい。殊勝に千葉ちゃんに仕えていると思いきや、後で思った通りの裏切り。でも今までが今までだからやっぱりねぇ。舞台は台湾へ。こちらでは三合会の後継者争いが浮上。ピーター・ホー演じるボスのアメリカ帰りの息子は積極的に跡目を継ごうとしない。サンカイが有力候補として名があがるが、香港から来たこともあり、古参の幹部が反対。そこへピーターが襲撃される事件が起きて、派閥争いが本格化する。さらにサンカイを襲う苦難。新妻・菜々子がロイ・チョンに暴行された！ロイ・チョン、ひそかに思いをかけていた菜々子をサンカイに奪われる形となり、千葉ちゃんにも牙をむく前述の通り、案の定の暴走へ。そして抗争劇は香港・台湾・アジアの黒社会が絡むアジアワイドかつダイナミックな形に。全ての陰謀が明るみに出るあたりが展開がばたばただが、それより、２０００年の台湾総統選をうまく物語の背景に使っているあたりも感心。「無間序曲」の香港返還にしろ、最近の日本の映画でこういう政治的なネタをうまく娯楽活劇に絡めるなんて見た覚えがない。アンドリュー・ラウ監督作品。

2005年10月25日

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『THE 香港映画 SHOW』

先日書いた香港映画フォーラムの際に配布されたのがこの本。香港映画祭のパンフ的役割を果たしているため、映画紹介やインタビューに登場するのも今回上映作品絡みのスタッフ・キャストに傾斜(でもスー・チー嬢が出てないんですけど)。だが最新の話題や作品もインタビュー中やコラムでフォロー。書店では韓流ばかりで見かけなくなった、また華流でもない「香港映画」のフルカラームック本である。個人的には書店でも見かけたら買ったであろう内容であるだけに無料で頂けて満足。セシリア嬢の写真もきれいでよし。野崎歓氏も各章頭に執筆。でも「かわいくて、かわいくて」「本当に飛んでるんですよ！」などとはさすがに書いていません。これで1580円。某映画祭のページが薄くモノクロでおまけにそれ一冊だけではキャストと役名の照らしあわせができず、結局映画祭本体のパンフも購入させられる「アジアの風」パンフよりははるかに豪華で良心的だと思う。日中通信社刊。

2005年10月25日

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香港映画祭３野崎氏の炎上

香港映画フォーラムについての最終回です。再び、ウォン・ジン監督へ話題を振る野崎氏。話題は最近の仕事について。野崎氏「一時期、『プロデュースに専念して監督をやめようと思う』と言ってコメディを撮らない時期があったが、最近はいろいろ「インファナル・アンフェア」など（大好きな作品なんですが）、ウォン・ジンさんしか撮れない作品です。『ポストウォン・ジンが育っていない、まだまだウォン・ジンの時代』と覚悟しているのか」ウォン・ジン監督「ビンセント・コック監督、ジョー・マー監督、いいコメディを作っているのではないか。私とは違うユーモア、センスで作品は違うが。香港人が持っているユーモアの感覚があればコメディはまだまだ生きていける。今後、コメディについてもちろんいい作品を撮り続けたいが、私も中年になっており、シリアスなものに転回していきたい」。野崎氏はウォン・ジン監督のシリアスな作品として「クライングハート」（99）を紹介。三十歳で三歳の知能しかない青年を育てる母親がガンで余命幾ばくもないと宣告され、卵焼き作りなど生活に必要なことを教えようとする号泣のストーリーだそうです。「悲しい設定でもポジティブで単なるメロドラマではなく、香港のエネルギーが脈打っている。メロドラマや笑いやいくつもの要素がある豊かさと思っている」との野崎評。ウォンジン監督「これからはコメディからシリアスへ移行したいが、悲しいストーリーでなくても人間の本質、アクチュアルな人間の姿を見て分かって頂きたい」。そして再び、セシリア嬢へ。この香港映画祭で上映される「ワンナイト・イン・モンコック」について。野崎氏「次々と作品での挑戦を続けているが、撮影時の苦労は？」セシリア嬢「いつもそれぞれ大変です。この作品では演じ方は問題はありませんでしたが、いつも撮影時は心の中が痛かった。本土から香港へ来た娼婦役でこういう人は普段、バカにされ、見下されています。演じながら同じようなプレッシャーを感じていました。心の中ではいつも泣いていました。殴られるシーンが多く、役になりきったつもりで「本当に殴ってください」と傷がつくほど、殴ってもらった。映画を見る人をだますわけにはいかない。決して表面だけを見て欲しくはない。『目が見えない人が一番はっきり心で見ている』といいます。皆さんも心で見てください。主人公の心の中を皆さん考えてくれれば嬉しいです」。野崎氏からイ・トンシン監督がはじめからセシリアを意識して脚本をあてがきしたのか、との質問に。セシリア嬢「自分に本土からくる女の子の役は役は似合わないと思いましたが、監督が自分を思い浮かべて書いたとの話があり、監督を信用しました。完璧主義ですが、監督がいいと思えば後悔しません。」野崎氏「全面的に最高の人口密度のモンコックでのロケ、その中を逃げていく。たまらないが、こういう街中での撮影のトラブルは？」セシリア嬢「特にトラブルはなかったです。自分がセシリアであることを忘れ、中国から来た女の子になりきって逃げまくるだけ。トラブルには気付かなかった」野崎氏「ゴダールが街頭での隠し撮りをしなくなったのは通行人が映ると訴えられると法的な問題があるからだそうです。ハリウッドも一般人が一切映らないようにしている。ウォン・ジン監督、街角が映りこむ際の苦労は？」ウォン・ジン監督「法的な問題は香港ではありません。一般の人が映っていても訴えられない。香港のいい所でも悪い所でもある。パパラッチが流行り、ルーズな所を利用して有名人の私生活を撮ろうとしている」ここでセシリア嬢が口を開きます。自身の私生活におけるパパラッチ被害について語るかのとドキリとしたところ、追って口を開いたウォン・ジン監督共々、アーティストが団結していて、香港映画の上映前に香港映画への支持、サポートを訴える、撮影時に迷惑をかけても協力してくださいとのフリップが出ているとの話でした。野崎氏からセシリア嬢へ本映画祭でのもう一作の上映作品「ラヴァーズ＆ドラゴン」について。「本当に飛んでいるのですか？」場内から笑いが起きるほほえましい質問です。セシリア嬢「色々なアクションの８０パーセントは自分で演じて飛んでいます。性格が男っぽいのでできないところだけ任せて、自分で演じています。結構、ワイヤーで飛ぶのは好きなんですよ」。余談ですが、先日観た本作のＤＶＤにメイキングが収録されており、セシリア嬢がぱっととびすさって、後ろ向きのまま、そのまま背後の高台にある建物の屋根に着地するワイヤーアクションの撮影風景が入っています。後ろ向きで屋根の上に飛ぶんです！これには口あんぐりでした。野崎氏もこの答えを得て、「本当に飛んでるんですよ！」と炎上気味に聴衆に強調（笑）。アカデミックな肩書きとは裏腹な無防備な興奮ぶりに本当、香港映画が好きなんだなぁと微笑ましくも伝わってくる瞬間でありました。本日の野崎氏のベストシーンに個人的に認定したい。ウォン・ジン監督へも映画祭での上映作、「ブラック・シティ」に関して野崎氏から「『インファナル・アフェア』のウォン・ジン版」との指摘を受けて。ウォンジン監督「関係ありません。どこのビルにも屋上はあります」と断言。さすがです。「もちろん、アンソニーさんに演じてもらいましたが、他の映画と似ているが関係ありません。共通点はスタイルが似ています。撮影に使用したフィルムの種類が同じです。照明を少し落とさないとうまくいかない。白い服などはまぶしく映ってしまう。メリットとしてプレッシャーが大きい中で生活を犠牲にしていることを表せる」。通訳さんも専門的なことで今、こう説明してもらいましたが、と言っていたのですが、要は高感度フィルムを使っているということなのかな？このあたり、お詳しい方のご教示頂ければ幸いです。野崎氏「最近のアンソニー・ウォンは？」ウォン・ジン監督「ダイエットしてハンサムになりました。ピアノを弾くシーンでは人物の立体感を出せたと思います」ここからはファンの方の質問コーナー。日本映画の印象や影響を受けた監督について。ウォン・ジン監督「日本の映画は火山だが、今は休火山です。ポテンシャルがあることはアニメをみれば分かりますが、映画においてそれを発揮できる人が必要です」影響を受けた監督の名では意外にもあの五社秀雄監督と共に「人間の條件」「切腹」などの小林正樹監督の名があがっていました。カットした部分で「女優をきれいに撮るコツを女優自身が自分が一番きれいに映ると思っているところとまた別の一面できれいなところを発見すること。そしてきれいでないところをうまく隠すのがコツです。それで私は女優を１８０度ぐるりと撮ることはしていません」と語っていたウォン・ジン監督。女性をアクション込みで描いた五社作品とは通じる部分があるかもしれませんが、小林監督の名は意外でした。引き続き、ウォン・ジン監督へアンディ・ラウ、トニー・レオンの若い時のエピソードを聞かれて。「アンディ・ラウとは『マジック・クリスタル』で初めて仕事をしましたが、若くて武術指導の人のやることをやりたがり、真似していました。香港でのコンサートでステージ上でターンする時に鼻をケガして傷が残り、それ以来、おとなしくなりました」「トニー・レオンは長い時間をかけて、また長時間の休憩時間のあるウォン・カーウァイ作品に出演して、『お金がなくなってきたな』と思うとウォン・ジンへアプローチしてくる。私はいいギャラを出すのでカーウァイ作品の合間にウォンジン作品を撮った。冗談ですよ。カーウァイとは仲がいいんですよ」セシリア嬢へは「役を演じる時は自分がセシリアであることを忘れるというが、それは映画をやっていくうちに身に付けたのか？」との問い。セシリア嬢「映画の仕事をはじめる前からそのことに気付いていました。俳優は生まれる前からの仕事だったのかもしれません。プロの役者さんには一生懸命脚本を暗記してきますが、そういう人がＮＧをたくさん出し、私は一度でＯＫということは多いです」天職の映画女優、ぜひぜひ続けて頂きたい。女性ファンからの「大ファンです」との賛辞と質問にセシリアが答え、「アイシテル」と日本語で答えたところで〆となりました。いやぁ、これだけ長い時間、間近で話を聞けたのは嬉しい限り。気付いた点は今後、手直し・補足しますが、ノートでのメモがもとですので細部の差異はご容赦をば。野崎氏談「本当に飛んでるんですよ～」の一作。セシリアのおすまし顔での一人女子楽坊やジャンユーの座頭市コピ（耳は勝新より動いてなかったけどさ）も楽しいです。

2005年10月19日

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セシリア嬢、池袋当日情報

本日、セシリア嬢、池袋テアトルダイヤレイトでの「ワンナイト・イン・モンコック」で舞台挨拶。午後三時現在すでに、劇場窓口で整理券・当日券1200円を発売中。昨日の会場で日中通信社の方に聞いたら上映開始の三十分前と行っていたのだが、今日だけ特別か。念のため、テアトルダイヤに電話してよかった。午後八時二十分までに集合しないといけない整理券だが、7番を入手。生セシリアに逢いたい方、まだチャンスであります！

2005年10月18日

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香港映画祭２セシリア、映画魂を語る

前日の日記の続きです。１７日の東京・六本木ヒルズでの香港映画フォーラムより。ウォン・ジン監督の発言が終わり、野崎氏のセシリアのこの日の出で立ちについて「ワンナイト・イン・モンコック」で一番スリリングなクリスマスイブのシーンを思い出させるとのコメントを受けていよいよセシリア嬢が口を開く。まずは日本語で「コンニチワ、私はセシリア・チャンです」。「今日はここにこれて非常に嬉しいです。映画はスピリットをかけてやっていますが、皆さんのサポートを嬉しく思います」。映画のままのハスキーボイスが本当に耳に心地よいです。映画「性感都市」での眉毛つながりメイクについての話の後、野崎氏から「古い香港映画は観ていますか？」との問いに「実は結構早い時期の作品もほとんど観ています。古い映画には映画の魂が入っています。古い映画の俳優はもともとテレビ局出身で演技修行を積んだ方多い。今の俳優は歌やアルバム制作、コンサート、ＣＭといろいろやりすぎ、献身的な仕事ができないのではないでしょうか。私自身は歌手を止めて映画に集中しています。いいクオリティが作れません。」「私にはモットーがあります。『簡単なものを複雑化しましょう　複雑なものを簡単にしましょう』。芝居に当てはめれば役作りに際して複雑に考えすぎると逆効果出る。楽に出来るやり方で演じていく。心の中で映画を観てくれる人の立場、チケットを買った人が何を期待しているか、どう演じて欲しいかを考えてから役作りします。」「自分がセシリア・チャンであることを忘れ、女主人公が出会う出来事を考えます。」「十八歳の時から自分が感動しなければ人を感動させることはできないと思ってやってきました。泣くシーンや殴ったり、殴られたりするシーンは全て本物です。「星願」は特に泣くシーンがたくさんありましたが、全部本物の涙です。」野崎氏からセシリア主演の映画「忘不了」の紹介。セシリアがこの映画では恋人を亡くして涙が出ないほどの悲しみを演じている（観ている自分は涙ぼろぼろ流していましたが、と野崎氏）。さらに映画中、彼の遺したミニバスの運転手となるなど、「常に試練を課されている。監督からも鍛えがいがあるのでしょう。監督の指導は？」との問いに答えて。「映画はあくまでチームワークです。監督も重要です。監督次第で役の中に入っていけます。私が尊敬、信頼してどんなことでもやる監督は三人います。チャウ・シンチーさん、ウォン・ジンさん、イー・トンシンさんです。」「映画をやる目的はお金や人気女優になることではありません。いい映画を作ることです。私は趣味は映画鑑賞で家でもたくさん観ています。悲劇や喜劇、アクション。どこか助けになる、ストレス解消や失恋の悲しみから立ち直らせてくれるのが映画です。ベストを尽くして最高の映画をやりたい。結局、ただのエンターテイメントではない。それが映画のスピリットです。奇麗なだけの飾り物になりたくない」。目標の女優を問われて。「映画界で先輩の俳優の女優を目標にしてはいません。それぞれ特質や性格を持っており、この人と同じ事をやりたいというのはいい方法ではありません」「リタイヤした後の生活の目標はいます。ブリジット・リンさんは結婚して幸せな家庭を築き、子どももいる。目標です。オードリー・ヘップバーンさんは人を助けるために海外へ。そういうスタイルに憧れます」このあたり、先日記者会見でパパラッチに私生活を追い回される重圧を訴え、「引退したい」との発言があった旨を思うと正直ドキリとしました。「奇麗なのはせいぜい二十年。医学をどんなに駆使しても助からない。心の中が一番大事です」野崎氏も日本公開を強く望む「忘不了」ＶＣＤ。あれ、うちにあるＶＣＤとジャケ違うな。

2005年10月18日

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香港映画祭１王晶監督の現状分析とセシリアスマイル

本日開幕の香港映画祭。二週間にわたり、旧作中心ですが上映する企画です。その中の香港映画フォーラムへ抽選が当たり、六本木ヒルズへ行ってきました。パネラーは聞き手に『香港映画の街角』の野崎歓氏、香港映画の娯楽の王道を歩み、柳の下のドジョウに投網を投げ続ける王晶監督と「喜劇王」でのデビュー以来、大活躍の女優・セシリア・チャン嬢。運よく最前列へ。しかもステージ上に設置された机の上の名札をみて、少しでもセシリア嬢の近くへとマスコミ席隣へ再度移動。これが大正解でした。発言はウォン・ジン監督の方が多かったですが、セシリアの女優魂が発言の随所から伝わってきました。そのへんは後述。入場時、セシリア嬢は赤いアディダスのハーフコートに黒いレザー・パンツといった出で立ち（ファッション関係は門外漢なので表記違ってたらごめんなさい）。隣席の女性からは「顔小さい」との声があがってます。フォーラム開会時やフォーラムの最中もシャッターを切る報道陣のカメラ。自分へカメラが向けられる度にサービス精神旺盛なセシリア嬢、そちらへ目線とスマイルを送ります。それがマスコミ席の隣、左席にも前の床にもカメラマンが座っているというポジションにいたこちらにも何度も直撃。まるでこちらに向けて微笑みかけられているかのような錯覚にまったくもって、ぼーっとしちゃいました。最初にウォン・ジン監督から香港映画の現状を概観。（以下、録音ではなく、メモ取りをもとに起こし、通訳の表現を整えてますので、細部など記憶違いはご容赦を）「最大の特徴は色々な制限の中で最大のイマジネーションを駆使して地域や階層を問わず一番見たいものをつくることだ。香港映画は現在、凋落気味といわれ、対策に違う会社が手を組んでの大作やビッグスターを集めるとの声があり、それに対し、賛否がある。私は今は試練の時期だが、決して香港映画は死んでいないと思う。救う必要もない。今の状況はテレビの影響で変わった70年代の日本に似ている。社会の変化にあわせ、映画も変わらねばならない。香港映画は７０～９０年代、台湾マーケットに出会った。そのため、製作費に困らず、台湾はセンサーシップ（検閲）も厳しくない。本当にすばらしい時代でした。残念ながら台湾では９０年代半ば、惜しいことが起きた。テレビの映画チャンネルが増え、未公開の映画や新作がすぐに放映される。それで映画館の上映がだめになった。製作費が集まらず、９６年頃から海賊版コピーの問題もひどくなった。台湾マーケット消えつつあるが、中国マーケットが現れてきた。だが、ブランクを埋めるには至っていない。センサーシップが厳しく、無制限にはいかない。これから適応期が中国への参入には必要だ。もう一つ、映画界、メディアの人が正しくないコンセプトを作ってしまった。ある程度教育を受けた人は商業映画をやらず、芸術映画をやる。コメディは香港映画の主要な部分であり、製作は決して簡単なことではない。だが、皆がウォン・カーウァイになりたがり、ウォン・ジンになりたい人がいない残念な状況です。商業映画と芸術映画は野菜と肉と同じように七対三がいい。肉が三以上はお腹がもたないように観ている方も受け付けられないのでは。これからの香港映画はどれくらい商業的な映画を作れるかにかかっている。若い人にコメディ映画作るよう奨励してあげるべきだ。戦力を高めて、割合を健康的に保ち、中国マーケットを開拓すれば希望がある。」ここで野崎氏に。控え室で初対面となったウォン・ジン監督について「印象が大きいのがコメディ。映画ファンは単純なもので笑わせてくれる映画をつくる人はそういう映画のような人と思ってしまう。自作でもチンミー・ヤウに蹴られたり、そういう人かと思っていたら風格に圧倒されました」。これに対し、監督「本当に普段は冗談を言わずに退屈な人ですよ。どうしてか、映画の中で冗談を使えば稼げるからもったいない」。（続く）以下リンクは中国情報局の記事。http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2005&d=1017&f=entertainment_1017_002.shtml&pt=large

2005年10月17日

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自宅でセシリア映画祭

というわけで来遊に備えて急遽、自宅にてセシリア・チャン映画祭をば勃発させる。急遽、ツタヤから未見のセシリア出演作をセレクト。前から気にはしていた「ラブ・レター」をはじめ、「超速伝説」、「ラヴァーズ&ドラゴン」(今回の香港映画祭でも上映されるが、同時刻の東京国際映画祭「AV」を購入済み)三作、今年中国旅行した際購入の積みVCD(中文字幕なのでどうしても武侠片など観てわかるのを優先がちで積んでいた)から「忘不了」、「老鼠愛上猫」（ただし、字幕なし…）二作を掘り出しノミネート。余裕があれば「喜劇王」なども観直したいが何分、月曜までだしなぁ。どこまで消化できるか？ま、あとで余韻に浸りながら観てもいいんだけどね。

2005年10月12日

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麗しのセシリア・チャンに会いにいきます

というわけで東京国際映画祭のチケット争奪に身を乗り出しつつも、香港映画祭の初日イベントにもしっかり応募していた私。その結果、「香港ポップカルチャー・シンポジウム」の香港映画フォーラム（以下、日中通信社のＨＰから引用）、「香港の映画監督・王晶（ウォン・ジン）氏、女優の張柏芝（セシリア・チャン）氏や、香港映画評論家である東京大学助教授の野崎歓氏をゲストに迎え、香港映画の特色とアジアや世界の映画産業における重要性を討論します。」に当選したんです！舞台挨拶より先にあのセシリア・チャン嬢に会えるんであります。好きなアジアの女優さんではスー・チー嬢、チャン・ツィイー嬢、そして日本代表・三輪ひとみ嬢の名をあげるんですが、観ている作品の数こそこの三人より少なくとも、セシリア嬢やはり好きなんです。思えば、「喜劇王」「星願」でこの女優さんの魅力にやられて以来、幾星霜。シンポジウムの二時間、「香港映画の特色とアジアや世界の映画産業における重要性」そっちのけでその御尊顔を拝んできます。思いっきり、平日昼間なんですけど、ささ、有休届を出すのじゃ。

2005年10月11日

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「野獣特捜隊」(94 香港)

製作総指揮・製作も担当のダニー・リー演じるリー警部(当然、部下からは李Sirと呼ばれる)がアンソニー・ウォン率いる強盗団と熾烈な対決を繰り広げる。その容赦ない激しい捜査手法から署長ら上層部から睨まれ、監察局とも絶えず衝突する李Sir達。そのため、捜査のための予算も抑えられ、強盗団から押収した金で一味が潜伏する島を捜索。島民に金をばらまき、ヘリをチャーター(オイ)。捕らえた一味には当然のように厳しい取り調べが待ち受ける。濡れタオルで顔面を塞がれるわ、鼻の穴から強い酒を注がれるわ、下着一枚で拘束され、それすら女刑事にずりおろされて急所をねじあげられるわの大悶絶ぶり。リーもアンソニーも怖いと自ら壁に頭を叩きつけ、窓から飛び降りようとする奴まで出る始末。監察局が人権無視と乗り込んできても大丈夫。監察局入り口に部下を張り込ませている(エーット…)ので彼らが署につくまでの隠蔽工作の時間は十分(オーイ)。服を着せ、髪を調えてやる時間もあるぞ。アンソニー側も愛人イップ・トン共々、バイタリティ溢れる。警察無線を傍受するばかりか、弟分ロイ・チョンを長年潜入させエリート街道を歩ませていたり。島で警察犬が放たれれば牛糞を全身に塗りたくるアンソニー、イップ。アンソニーはたとえ捕らえられても病院や保釈審議の法廷と幾度も脱走を試みる。この映画、アンソニーをイップ・トンとの仲などピカレスク・ロマン的に描いているのもミソ。脱走を試み、病院の手術室に駆け込んだアンソニーのシーンなどまさに香港映画ならではの極端な場面設定に心燃えるシチュエーションだ。最後は街頭での銃撃戦。銃弾のみならず、無線を通じ、口頭でもやりあう二人。アンソニー「通行人が死ぬぞ」ダニー「お前だけ死ね」秋、冬とこれからの人恋しい季節にふさわしいまったくもって心暖まるやりとりだ。最後は銃撃戦も決着。ラストでは街頭で記者らに囲まれるリーにまだ難癖付けて食って掛かる上司をリーの部下が全員でボコボコ(あまりのことに笑いがとまりませんでした)。記者らも見ぬふりの中をかっこよく去っていくリーSir。あの東映ですら70年代に置いてきた劇画調アクション。それが90年代にも撮られ、年間興行ベスト8に入っている。さすが香港。いいもの観せてもらいました。カーク・ウォン監督作。

2005年10月10日

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決戦の土曜日

いよいよ決戦の日。昨晩、香港映画祭のスケジュールとも睨めっこして予定を組む。東京国際映画祭のチケット発売日だが、午前十時前にはアクセスしはじめるもアクセス過多でまるでつながらない！つながっても先に進まない！基本的に例年、この機会に観ないと次の機会があるかわからない作品を中華圏を主に「アジアの風」狙いでいっているのだが、どうも韓国、香港作品に人気集中しているらしい。まるでつながらないので目先を変えてみたコンペ部門の中国映画でようやく購入までたどりつく。これを手始めに土日を中心に五日間十三枚のチケット確保（うち二本立て１ありで十四作品）。昨年は女性映画祭を含んで六日間通い、計十プログラムだったので体力の限界にも挑戦か。なお、この先も追加検討中。しかし、上映開始が午後九時台でティーチインも含めると日付変わる終電ぎりぎりというスケジュールは何なのだろうか。ヒルズ族の陰謀かしらん。その反面、今年は深夜の上映がないんだよなぁ。平日も一日ぐらいは有給取って行きたいのだが。というわけで現況の確保チケットは「台湾：電影ルネッサンス」　　浮気雲　　台湾黒電影　　靴に恋する人魚　　非婚という名の家　　無米楽「韓流の源流」　　　　おまえの勝手にしやがれ「新作パノラマ」　　ゴールと口紅　　愛と卵について　　愛シテ、イマス。１９４１　　ＡＶ　　愛していると、もう一度　　長恨歌　　モンゴリアン・ピンポン「コンペティション」　　ドジョウも魚であるあとは土日に仕事が入らない事をひたすら願う。

2005年10月08日

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頭文字[イニシャル]Ｄ THE MOVIE（０５香港）

昨晩、上野にて劇場鑑賞。車やバイクにはまるで関心ない今時、無免許人間なもので原作マンガも未読。それでも足を運んだのは香港映画好きにはこたえられないキャスト陣ゆえ。主役ジェイ・チョウとは初対面ながらエディソン・チャン、ショーン・ユーの無間序曲コンビにチャップマン・トーも変わらぬ好ましいバカっぷり、さらに見事な吐きっぷりを発揮して日本を舞台にしたこの映画に香港らしさを匂わせる。ジョーダン・チャン（チャン・シウチョン陳小春）までコミカル封印でライバルレーサー役で登場。そして最近は香港映画の顔役の印象もあるアンソニー・ウォンが酔いどれの豆腐屋チョイワル親父でいい味出しまくってます。ま、過去の出演作（人肉料理の「八仙飯店…」やら「エボラ・シンドローム」やら思いっきり鼻ほじってた「古惑仔」シリーズだの）を思い出すとアンソニーが作った豆腐は遠慮したいが。レースシーンについては無免許の身であのドリフトがだのハンドルさばきがだの、あれこれいうのもなんなのであえてコメントしませんがど素人が観ても迫力十分。鼓の音などいかにもジャパネスクな要素が音楽に混じってるのもおかしいです。吹き替え版で鑑賞。なお、鈴木杏の吹き替えは本人でした。アンドリュー・ラウ、アラン・マック監督。写真集です。　

2005年10月06日

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気付かなんだ香港電影本

え、五冊目あったのと驚いたのが香港電影城5『香港映画ルネッサンス』（98年、小学館刊行）。まことに愛あふれる香港電影本シリーズでトニー・レオンやジャッキー・チュンなんてあたりは、ま、一般誌・映画誌でも取り上げるが、さらにあのン・マンタ親父やシン・フィオンへのインタビューなんてのも決行。チンミー・ヤウやロレッタ・リーも個人的には嬉しいよね。95年から刊行され、本棚にこの香港電影城シリーズ四冊、六冊目の『香港スター伝説』99年まで並んでいながら五冊目があったことにきづかなんだ。このシリーズ、こちらが香港映画に親しめば親しむほど、読み応えが増してきますね。刊行当時は未公開だった作品が公開されたり、観ていなかった作品を目にしてその情報が知りたくなったり、初読の時はこちらの視界に入っていなかった俳優に慣れ親しむようになったりと。ネットで即入手に成功。いい時代になりましたな。と思いきや、あれ、これも三冊目あったのという映画本シリーズを発見…。

2005年09月24日

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「七福星」(85 香港)

福星シリーズ第三弾。ジャッキー、ユン・ピョウの刑事(何とアンディ・ラウも一部登場)と三人の暗殺者(含む倉田保昭)の戦いとサモ・ハン、エリック・ツァンらのお間抜け生活を描く。ハード・アクションとバカさ加減の同居は香港映画ならではのテイスト。警察により、保護されてサモハンらの家にくる女優にあの大きな瞳が美しいロザムンド・クァン！もちろんお約束でセクハラされまくり。サモハンらが火事を偽装、ストローを加えた寝巻姿でバスタブに潜らされ、水に濡れた寝巻がお肌密着、シャラポワ状態にされたり、サモハンらばかりか女子トイレで狙撃を試みる倉田と鉢合わせ、とっさに盲目を装った際には…となんだか非常に手の込んだシチュエーションです。そんな目にあっても品位を下げないのはさすが。そんなことばかりでなく、アクションも充実。クライマックスでは倉田のサイ攻撃がジャッキー、サモ・ハンを襲う。監督のサモ・ハンによる妥協せぬ厳しい撮り直しの連続でジャッキー、倉田共に指の骨を折ったそう。なお、柔道師範にミシェール・ヨー、ナンパされるギャル達の中にサンドラ・ンとチョイ役も今観ると豪華さを増してます。中古ビデオで観る。これまだＤＶＤ化されてないんですな…。楽天アフィリで七福星の検索したら出てきたのがＬＤとこちら。「特一級点心七福星」価格 3,150円 (税込) 送料込とりあえず代替で載せちゃえ。

2005年09月20日

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「風雲3千年氷」

今巻の主役は間違いなくピーター・ホー演じる雲。孔慈の遺体と共に天下会から姿を消した彼は遺体の美しさを損なうまいと雪山の洞穴へ。しかし、腐敗が進むため、呂大侠の家に伝わる遺体を保存する秘宝・千年氷を狙い、埋葬所として皇后陵を襲うと愛深きがゆえの大暴走。見た目は崩れてなくとも町の人が逃げていく悪臭たちのぼる遺体を抱えて歩く姿は何ともはや鬼気迫る。さらに雄覇襲撃するも片腕を切断されるわ、医師于嶽に不思議な力宿る腕を移植されるわ、罪を犯した者に身辺整理の猶予を与えたうえで捕らえる捕神と対決するわ、浪に懇願されて雄覇との対決を決意した剣聖の渾身の一撃に茶々を入れるわと波乱につぐ波乱。おまけに剣聖も一目置く無名師弟も登場。まったくもってあれよあれよの一語がふさわしい物語である。

2005年09月19日

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「風雲２少林寺の火猿」

テレビシリーズ二巻目。まずはストーリー紹介（今回、自分の備忘録として書いたのでほぼネタバレですので要注意）。天下制覇を目前とし、予言の後半を聞くべく、泥菩薩を探させる雄覇。泥菩薩はこれまでの予言による天の報いで顔がただれ、姿を隠しているのだ。が、治療のために膿を吸わせる火猿を手に入れれば泥菩薩も姿を見せると雲と霧の二人が派遣される。探し出した泥菩薩から聞き出した予言の後半は雄覇にとっては意外なものだった。「天を揺るがす昇り龍風雲に遭いて翳りゆく」この意外な予言を聞き、風雲を除く決意を密かに固める雄覇であった。敵の多い雄覇は娘の幽若を孤島に隠していたが、十八歳となった彼女は外界へ出ることを望む。誕生日に島に訪れた雄覇に対し、自身の自由を賭けて強敵を七日以内に殺してみせると口にする幽若（このあたりの強引、無茶はさすが雄覇の娘だ）。思わぬ申し出に待ってたほいとばかりに風、雲どちらかの殺害を持ちかける雄覇に対し、風を選んだ幽若は侍女として風に仕え、殺害の機会を待つ。風から豚の腸のスープを所望された幽若だが、孤島生活とはいえ、かしづかれ、今まで料理経験はなし。出来上がった料理は愛のエプロンランク外状態だが、風は飲み干し、自らも料理を学び、幽若に自作のスープを飲ませようとしたりも。日々接するうちに風の優しさに殺意を薄れさせ、いつしか思いを寄せるに至る幽若だったが、霜にその正体と風殺害の誓いをつかまれてしまう。幽若の一件の余韻も覚めぬうちに、雄覇はまたも悪だくみ。雲が思いを寄せていると聞いた孔慈を養女にすると述べる。師範である自身と侍女の孔慈の身分の差を気にしていた雲は驚喜し、雄覇に結婚の許しを得ようと決意するが、翌朝、雄覇からは孔慈を養女とし、三師範の一人、霜と結婚させるという発表が。全ては風と雲の反目をねらう雄覇の仕掛けだった。孔慈に対し、大切にしたいと気持ちを語る霜。孔慈の自分への思いに気付かず、祝福する風。孔慈をあきらめずに強引に駆け落ちを迫る雲。孔慈は一度は風に自身の思いを告げようとする。だが、これも運命と霜との婚姻を受け入れる。結婚式を終えた晩。強引に孔慈を連れ出そうとする雲。その前に立ちはだかった風。二人の対決の間に身を投げ出した孔慈は雲の掌を受けて、新郎の霜を含む三人の目の前で息絶えてしまう。死の間際、霜に謝し、風、雲二人の宥和を求め、自身の風への思いを告白する孔慈。最期に風に手を握られたまま逝きたいと望むが、雲は風を寄せ付けず、遺体と共に姿を消してしまう。この最後が前半部分のクライマックス。突然の婚姻指名にこれまでそれらしい仕草は見せなかったが、案外まんざらでもなかった霜も含め、四人それぞれの思いが物語を盛り上げます。雲＝ピーター・ホーの若さならではの絶叫激情も熱いです。でも、雲・霜にしてみればあんまりにも程がある孔慈の告白。瞳にじんわりきつつもついつい爆笑してしまいました。物騒なわがままお嬢・幽若も黄金パターンとはいえ、かわいいから許す。この一件では珍しく親の情を見せる雄覇だが、その後すぐ娘の申し出に「思いついたぞ、ムフフ」と言わんばかりの策謀モードにチェンジ。さすが悪役はこうでないと。

2005年09月14日

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「アバウト・ラブ/関於愛(クワァンユーアイ)」（日中）

「上海家族」(01 中国)

「浮世光影」( 05台湾)

「香港ゾンビ」（香港）

「少林寺への道十八銅人の逆襲」（78香港）

中国映画祭へ３ リ・ルー嬢のサイン

中国映画祭へ ２ リ・ルー嬢のＶサイン

中国映画祭へ１

「キョンシーVS五福星」（87香港）

「THE MYTH 神話」(05 香港・中国)

「ツインローズ」（04香港）

「ＳＰＩＲＩＴ」（06香港・米）

「新世紀Mr.BOO! ホイさまカミさまホトケさま」（０４香港）

「キョンシーVSくノ一」（01香港）

ジョイ・ウォンのシネアルバム

「イエスタデイ、ワンスモア」（04香港）

今月号の「ＣＨＡＩ」一挙来日！華流エンタメの明星たち特集

本日の朝日新聞夕刊

東京フィルメックス２ 「ＳＰＬ殺破狼」（０５香港）

東京フィルメックス１ 「スリー・タイムズ」（05台湾）

彩の国さいたま中国映画祭３ 「恋する地下鉄」（02中国）

彩の国さいたま中国映画祭２歌うチャン・ジンチュー嬢

「彩の国さいたま中国映画祭」チャン・ジンチュー嬢と初遭遇

東京国際映画祭４ 渋谷会場へ

東京国際映画祭３ 「ＡＶ」

香港映画祭４「狼たちの伝説亜州黒社会戦争」（00香港）

『THE 香港映画 SHOW』

香港映画祭３野崎氏の炎上

セシリア嬢、池袋当日情報

香港映画祭２セシリア、映画魂を語る

香港映画祭１王晶監督の現状分析とセシリアスマイル

自宅でセシリア映画祭

麗しのセシリア・チャンに会いにいきます

「野獣特捜隊」(94 香港)

決戦の土曜日

頭文字[イニシャル]Ｄ THE MOVIE（０５香港）

気付かなんだ香港電影本

「七福星」(85 香港)

「風雲3千年氷」

「風雲２少林寺の火猿」

「性感都市　セックス& ビューティー」(04 香)

中国映画祭へ３　リ・ルー嬢のサイン

中国映画祭へ　２　リ・ルー嬢のＶサイン

東京フィルメックス２　「ＳＰＬ殺破狼」（０５香港）

東京フィルメックス１　「スリー・タイムズ」（05台湾）

彩の国さいたま中国映画祭３　「恋する地下鉄」（02中国）

東京国際映画祭４　渋谷会場へ　

東京国際映画祭３　「ＡＶ」