JWPキネマ昼・KAZUKI 十周年記念大会
というわけで、日曜のJWP東京キネマ倶楽部大会は昼の部「KAZUKIデビュー10周年記念大会 桃栗3年カズキ10年」へ。主役はKAZUKI選手、そしてその盟友阿部ちゃん。初のキネマバルコニーからの観戦。これは見やすいね。入場すると夜の部の無差別級調印式。蹴射斗選手の挑戦に対し、負ける気がしません、と笑みまでみせている王者・日向。ハルクラの二人がまずは登場し、選手による客席への記念品配布の後、主役KAZUKI登場。さまざまな贈呈が行なわれ、なかには花束と金一封をプレゼントするKAZUKIファンも。(1)スペシャル6人タッグマッチ30分1本勝負 ●KAZUKI,藪下めぐみ&おばっち飯塚(15分33秒、雪崩式フランケンシュタイナー)阿部幸江○,ジャガー横田&武藤裕代 第一試合はいわばJdメモリアル。同期の飯塚、藪下と組んで師ジャガー、先輩阿部、後輩武藤組と対戦。お菓子を投げながら登場のおばっちが場内をわかせる場面多い。前回観たのはLLPW両国、月に二、三回だと多いがこのくらい間隔が空くとある意味、ちょうどいいかも(笑)。ジャガーを招いての大根拝み渡り、ストッキング被せ。ジャガーの表情がストッキング越しからも厳しくなり、報復を受ける。KAZUKIに対し、ジャガー、阿部は持ち上げての股裂き開帳。そして阿部対藪下。藪下選手はもはやいつ以来観たか、検討もつかないくらい。ちと技の失敗などが目立つ。なぜか、おばっちらの真似をして振られてもいないのにロープに飛び、619を披露せんとして失敗するKAZUKI、主役のサービス精神(笑)。そうそう、武藤選手もこれまた数年ぶり、いつ以来観たか、検討もつかない。ジャガー組は三人が対角線に並んでのコブラツイストの競演。KAZUKI選手は何度か出そうとしていた相手の片足をたたんでかけるジャガー式バックドロップをジャガーにきめる。阿部、KAZUKIのフォールの奪い合いはそれぞれおばっち、ジャガーがサイドに立って二人を引っ繰り返す。最後は雪崩式フランケンで阿部ちゃん、戦前の宣言通り、容赦なくフォールをKAZUKIから奪う。「今日は誰が主役ですか、花をもたせてくださいよ」と言いつつ、「そんな阿部さんが好きです」と語り、同期からさっさと帰られるKAZUKI選手。とにかく自分が足を運んでいた頃のJdが復活したかのような一戦。(2)KAZUKIプロデュース・スペシャル6人タッグマッチ30分1本勝負 日向あずみ,●春山香代子&南野武 (12分5秒、ライムライト) コマンドボリショイ○,倉垣翼&ミラニート・コレクションa.t.空気犬(要は首輪だけ)と入場のミラニート。それを渡されてきちんと空気を抱えてかえるセコンドの米ちゃん(笑)。ミラニート、南野は初めて生で観る。前者には「ニート」、後者には風貌から「親父」コールが客席ばかりか選手からも。でも実は南野選手、大木ちゃんと同じ年だそう。南野に対し、倉垣が最初はミラニート、ついでボリショイとダブルのショルダータックル。いずれもニート、ボリショイのみ当たり負けして吹き飛ばされるが倉垣が残る。倉垣はミラニート、ボリショイを両腕に抱えてキックをさせたり、南野の首をロックしたボリショイの足に回転をつけて旋回させたりと空母ぶりを発揮する。日向組は春山が何やら筒を持参。KAZUKI祝十周年のメッセージが書かれた紙を広げてボリショイを足元に三人ポーズ。倉垣圧巻はコーナーに上った日向に南野がムーンサルトを求め、嫌がる日向を南野が雪崩式で倉垣目がけて投げんとするところをまとめてWアルゼンチンバックブリーカーにとらえる。これはすごかった。試合はボリショイがきめ、南野、自分に当たり負けしなかった倉垣にシングルを求め、握手。第一試合に登場の飯塚、藪下、武藤、阿部を迎えてのKAZUKIのトークショー。Jdのテーマ曲が流れてますます自分も懐古モード。だが、トークの内容はやらし系とまで呼ばれたKAZUKI選手のさまざまなエピソードが語られ、初めてモザイクなしの…、車に取りに行かされた雑誌が…、エアロバイクが好きだったのは…てな話ばかりが飛び出す。KAZUKI自身も含み、次の試合があるからと藪下らを強制退場。残った飯塚、そしてゲストにこれまたJdの懐かしい顔Coogaさんがマスク姿で登場。ようやく話がきちんとした懐古になる(笑)。(3)JWP認定タッグ選手権 LSD45分 ※現王者のザ☆WANTED!?がタイトルを返上し、新たにチャンピオンを決める。最初のタッグマッチの勝者が、暫定王者となり次々と防衛戦を行っていく。45分経った時点の暫定王者が新チャンピオンとなる。※敗退したチームの再挑戦は認められない。というJdならではのルールでのJWP王座をかけたメイン。 最初に登場の阿部ちゃんは細木を束ねた中国式健康棒所持、KAZUKIさんは目尻にメイクにオレンジのつなぎにペール缶とJd時代の姿で登場!蹴射斗選手が握手するとKAZUKIは偽手首で驚かす。阿部ちゃんは大木を健康棒で殴打。KAZUKIがつなぎの下の偽胸をさらして「本当気持ち悪いから」と場外で逃げる蹴射斗選手を追い回す間に阿部ちゃんがきめる。なお、大木選手はこれがこの名でのラストマッチ。○阿部幸江&KAZUKI(4分46秒、ラ・マヒストラル)蹴射斗&大木香●ついで登場はKAZUKIの同期コンビの藪下、武藤組。武藤、阿部ちゃんにアルゼンチン、さらにはKAZUKI選手もとらえて二人同時に逆エビ、どちらかというとかかりが浅かった阿部ちゃんだけにさらに逆エビ、片逆エビ。救出に入ったKAZUKIがペール缶を武藤の頭から被せるとその上から健康棒で阿部ちゃんが殴打って、それ効いてないだろ(笑)。KAZUKI、ペール缶を踏み台にした攻撃を仕掛けたいが、コーナーに詰められた武藤が缶を蹴飛ばす。因果を含めるも藪下が今度は入ってきてと缶蹴りが続く。そのすきに背後から阿部ちゃんがコーナーにのぼるも武藤に落とされてペール缶に足を打ち付ける。藪下はKAZUKIにロープ越しの腕ひしぎ逆十字。両チーム場外戦に。そして場外カウントがとられる中、つなぎを脱ぎ捨てて戻らんとしたKAZUKIだが…藪下めぐみ&○武藤裕代(13分00秒、リングアウト)阿部幸江●&KAZUKI ルール上、「もう組めないね」と言い残し、阿部ちゃん去る。暫定王者に挑むは豊田、希月あおい組。この二人、アイスリボンで組んでいる。青春ピラミッドも披露。女王豊田と藪下、武藤の対戦は記憶にない。あおい、まさにコーナー上に上った女王豊田にタッチを要求したり、ムーンサルトを指示したり、物怖じせず。藪下の腕ひしぎ逆十字に苦しんだりしつつもなんとこの日、三試合目とはいえ、藪下からフォールの殊勲!試合数の差がキャリアを上回った。豊田真奈美&○希月あおい(18分54秒、回転エビ固め)藪下めぐみ●&武藤裕代 暫定王者とはいえ、あおいは初戴冠か。元王者の米Leoが襲い掛かる。あおいダブルリストアームサルトをLeonに決めたり、豊田とのファンタスティックフリップを見せるも防衛はならず。米山香織&○闘獣牙Leon(マッドスプラッシュから体固め)豊田真奈美&希月あおい● ルール上、同じ相手とは組めないのでKAZUKI、コマンドと組んで再登場するも…。米山香織&○闘獣牙Leon(28分20秒、ジャックナイフ式エビ固め)コマンドボリショイ&KAZUKI● さらに阿部ちゃんも中島と再登場するが…○米山香織&闘獣牙Leon(32分35秒、ローリングソバットから片エビ固め)阿部幸江&中島安里紗● やはりこの二人でないと、さっきのはWANTED!?だからと阿部、KAZUKI組が再登場する。場外戦では椅子に座らせた米LEOをロープで縛り、リングアウト勝ちを狙うが米ちゃんが椅子に座ったままのLeonが倒れてもなりふり構わず脱出。場内での攻防を経て、ステージ上で今度は阿部、KAZUKIが縛られる。なんとか逃れんとするも自分は胸が大きいから無理ですというKAZUKIの言葉を受けてなんの抵抗も感じさせず、するりとロープを抜けていく阿部ちゃん…貧乳、身を助く。阿部幸江&○KAZUKI(37分4秒、丸め込み)米山香織&闘獣牙Leon● いよいよ残り十分を切る。駆け込んできたのは植松、輝。植松、半月のNEO北海道巡業からの直行。北海道とでかでか背に入ったTシャツ、迷彩柄のキャリーケースと非常にわかりやすい。キャリーケースでの殴打に始まり、猛攻を加えるも45分の試合時間が過ぎて阿部幸江&KAZUKI(45分00秒、時間切れ)植松寿絵&輝優優 ※終了時点で暫定王者だった阿部幸江&KAZUKI組が26代王者となる。 ここでマイクを握る植松、北海道から間に合うように自費で飛行機で帰ってきた、輝もOZアカデミーでたんこぶこさえてやってきたのにこれはなんだ、ルールを勉強してきたぞと、阿部、KAZUKI組再登場に異議を唱える。Jd時代のWANTED!?と今のTHE☆WANTED!? だから違うとの主張には植松輝で敗れて輝植松で出てくるようなものだろとツッコミ。場内をわかせる。この試合の流れの中ではわかりにくかったであろうあたりをきちんと親切に再確認させる、ある意味、観客に対し、至極ていねいなマイク。植松は本当いい仕事している。クレームに対し、最強の挑戦者を迎えたいと植松、輝組を指名するKAZUKIに対して、急に機嫌がよくなる植松。夜の部のX、XXにも自分達が入って前哨戦にしてやる、そんな間に合わなかったら適当に控え室にいるレスラーでなどと対戦表に書いてないでとバックステージ事情も暴露する植松(笑)。ともあれ、阿部、KAZUKI組の腰にベルトが戻る。興行自体はJd観ていてよかったと思わせる大会で、阿部ちゃん好きの自分は出番も多くて満足の興行でした。