2006/01/06(金)16:19
モスクワ市場探検5 モスクワの秋葉
「秋葉」という文字を見て・・・
紅葉を連想したあなた、詩人です。
電気街を連想したあなた、お仲間です。
というわけで、今日は後者の話です(笑)。
場所はモスクワ市北東部、ВДНХ(ヴデンハー)にある、ВВЦ(ヴェー・ヴェー・ツェー:ロシア全展覧会センター)でございます。
ここはその昔、スターリン時代にソ連の内国博覧会場だったところで、ものすごい広い敷地内にたくさんの巨大なパヴィリオンが立ち並び、噴水や池、農場、馬場などもあります。
このパヴィリオンの建物というのが、全世界の建築様式と社会主義のシンボルとスターリン趣味が折衷された、世にも珍しい(?)ものなのですが、その話はまた今度ということで、今日はその中身の話。
この元博覧会会場は、今は公園として整備され、遊園地なども併設されて市民が気軽に遊びに来るところとなっています。一応、ソ連時代の展示場の一部や展覧会場としての機能も残っていて、なにかしら催物をやっているのですが、しかしほとんどの建物はびっしりと商店が入っていて、しかも一番多いのが電化製品。
つまり「電化製品買うならВДНХ」ということで、友人(日本人)は「モスクワの秋葉原だ」と説明してくれたのでした(なので正確には市場とは言えないのですが、小さい店がたくさんあって、みんな電化製品売っていて、しかも安い、という点では市場と考えていいかなと)。
で、あるとき、ある電化製品を複数購入する必要があって、この「秋葉原」にロシア人の友人数人と出かけて行きました。
ここは本当に広いのですが、車の乗り入れはできないので、えっちらおっちら歩いて行きます。どんどん歩いて行って、一番奥の巨大な建物に入りました。中はがらんとしていて、友人はあるブースの店員と話しています。よく見ると相手はロシア人ではなく、色黒の彫りの深い顔立ちで口ひげを生やしている。
「インド人?」
と思ったものの、そこでは結局必要なものが手にはいらなかったので、さっさと出てとなりの建物へと歩いて行きます。
そしてなんの気もなしに入口を入ると、そこは・・・
インドだった。。。
そう、そこにいたのは全部インド人。
店に座っているのもインド人。
店前で、ひたすら客引きをしているのもインド人。
店の中で退屈そうにしている子供もインド人。
2階にも上がって、問屋のようなところも訪ねたのですが、そこにいるのもやっぱりインド人。
貼ってあったポスターのきれいなおねえちゃんもインド人。
彼らが売っているのは、主にパソコン関連や音響、映像関連の電化製品。
インドはIT王国だとは聞いていましたが、まさかこんな北国にまで商売しに来ているとは知りませんでした。。。
冬の雪のロシアで見た熱い国の人たち。
「モスクワ、やっぱり奥が深いぜ・・・」
またもやうならせてもらった1日だったのでした。