カテゴリ:クロノス
一人目の隣人は、
挑戦という名の区切りをつけ、 大陸を去った。 二人目の隣人は、 誰にも何も告げることなく、 我らが軒下を去った。 二人の隣人は、 突然、私たちの前から姿を消した。 一人目の隣人が去ったときの、 彼が秘めていた思いは、 後に書としてしたためられ、 私たちの心に届いた。 私は思った。 彼を、隣人として、 仲間として、 応援せねばならないことを。 そして、私は誓った。 彼の挑戦の後を継ごうと。 二人目の隣人は、 恐らく我々の誰よりも、 一人目の隣人の結末を悲しんだ。 二人目の隣人が抱えた迷い、 はたまた、終止符を打つ決意、 それは、隣で感じた。 しかし、私は為す術がなかった。 伝わる空気、 通常と違う間、 何か異物が身体を通るような、 もどかしさ。 彼らには、 恩義ばかりで、 まだ何も返せていない。 彼らが去った今、 私の中には、 生暖かく虚しい風が吹くだけ。 それでも、前に進まなきゃ。 それでも、何かを変えなきゃ。 想いばかりが前へ前へと進むけれど、 自分はまだ、 旅に出ることは出来ない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月20日 19時17分00秒
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