松島から齋藤氏庭園へ(2026年5月15日)
西行戻しの松公園白衣観音展望台からの松島湾の写真は10枚ほど撮るともう私には手の出しようがない。ちょっとした遠出には見合わないほどあっさりしたものである。この後齋藤氏庭園を訪ねる予定がなかったら気落ちしそうなほどである。 齋藤氏庭園は石巻市にあるのだが、海岸からだいぶ内陸に入った前谷地というところにある。松島から石巻に東進する幹線道路から北の方に入って何度も曲りながらどんどん狭い道に入っていく。ここを曲ればもう齋藤氏庭園というナビに従って左折すると一台しか通れないような道の先でバンが私の車を待っている。その車の停まっているところですれ違えたのだが、その車が庭園へ入る道を防いでいたので、すこしバックしてからさらに狭い道に入ってようやく車が3台ほど停められる駐車場である(実際には庭園の中には広い駐車場があった)。 観光客は私たちばかりで、数人の人が庭の手入れをしている。そのうちの一人と挨拶して庭園の説明をしてもらい、パンンフレットも頂いた。現在、建物は耐震性に問題があることがわかって内部に入ることは遠慮してもらっているが、もし希望されるなら案内するということだった。忙しそうに手入れに励んでいる姿を見ていたし、庭園を見ることがもともとの希望だったので、建物には入らず庭だけを拝見することにして丁寧な申し出を断った。 齋藤氏というのは、秋田の池田氏、坂田の本間氏と並ぶ近代における東北の三大地主で、第9代当主が明治後期にこの庭を造って、現在は石巻市に移管されているということだ。民間の個人の邸宅ということで、城や寺や神社、あるいは貴族、藩主の庭園となどとはいくぶん趣が違い、豪勢で贅を尽くしていながらどこかなじみ深いものがあるのだった。不思議なことに、一般の民間人のささやかな庭の延長にあるような懐かしさがあるのだ。 園内には藁ぶきの住居(庶民は母屋と呼ぶ)のほかに別棟の広間、蔵が三つ、倉庫が二つに木小屋、中門、さらに三つの池がある。敷地は丘陵の斜面を背にしていて、国指定の名勝に指定されている。 一通り写真を撮り終えてから、広い庭園をできるだけ広く一望できるように広角ズームレンズに替えて、もう一回り歩いてみた。 見終えて、庭仕事をしていた人に言葉をかけて車に戻った。休日の静かなリフレッシュという感じの時間だった(もう毎日が休日なのだが)。帰るばかりだが、三陸海岸への旅行の行き帰りに寄って妻のお気に入りになった道の駅で遅い昼食と買い物をして、すぐそばを走る高速に乗った。読書や絵画鑑賞のブログかわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)日々のささやかなことのブログヌードルランチ、ときどき花と犬、そして猫