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テーマ:山歩き(110)
カテゴリ:山歩き
泉ヶ岳は、船形連山の東南端にあって、仙台市方向に突き出たように位置している。そのため、仙台市民にはなじみ深い身近な山である。山麓には「泉ヶ岳少年自然の家・野外活動センター」や「仙台青年の家」もあって、子供たちが山に親しむ機会を提供しているし、二つのスキー場もある。 冬山をやらない私にとっては、泉ヶ岳に登ることからシーズンが始まるのが常であったが、体力が落ちた最近は、七ツ森や戸神山などの低山から始めるようになった。それでもそのあとに一度くらいは必ず登る。3・11で気分が落ちていた昨年も、なんとか一度だけは登ったのである。そのすぐ後、薬莱山も歩いたのだが、やはり気分は上がらず、私の山歩きシーズンは5月で終わってしまった。 賽の河原で、南に広がる眺望を少し楽しんで、頂上着は8:20である。頂上は背丈を越える灌木に囲まれていてとくに眺望がよいわけではない。頂上標から北へ5分ほど尾根を北に辿ると、北西に船形連山がすべて見渡せる眺望の良い場所がある。いつもと同じく、ここで朝食である。 写真、1番右の台形の頂上を見せる奥の山が船形山である。左隣、手前に重なっているのが三峯山、その左肩に見える小さく見える峰が蛇ヶ岳、写真の左半分にゆったりと広がっている山塊が後白髭山である。 朝食休憩も終わり、9:00に下山出発。かもしかコース、滑降コースの下山口(同じ道)には黄色のテープが張り巡らされて通行禁止である。表コースの道に入り、頂上台地を少し進むと、、初めて見る小さな社がある。 脇に「誌名録」石碑が建てられていて、安永6年(1775年)に造られたものだが、ここ数十年。土に埋もれていたものを平成2年に発見され、お堂を造って祀ったということが記されていた。まったく知らなかった。じつのところ、表コースはたった二回しか歩いていないのだ。若いとき(つまり、35年くらい前)に上りで使い、傾斜がきつく、それ以来敬遠していたのだが、つい5年ほど前に下りで使ったことがある。後者の時には、すでにお堂はあったわけで、何で気がつかなかったのかわからない。不注意というしかないが、すこし横道に入るもののけっこう目立っているのだったが。 急傾斜の下りでは膝を痛めないか、というのが心配になる。アユ釣りやヤマメ釣りでは水に入って足を冷やすので、それはそれで膝に悪い。下りの歩きは膝に負荷がかかりすぎる。因果な趣味ではある。 あまり花はなかったが、「薬師水」の沢近くまで下る(10:12)と、イチリンソウ、アズマイチゲ、数種のスミレの花々が現れてくる。アズマイチゲには、白花と紫花があるが、写真のような濃色の紫のアズマイチゲは珍しいのではないか、と思って写真を撮った。 この帰路の途中、舗装道路のほぼ半分が崩落している場所があった。近寄って写真を撮っていると、作業着を着た数人がやってきて、崩落場所の見聞を始めた。中に一人だけ作業着を着ていない人がいて、仙台市泉区役所に勤めている知人(アユ釣り仲間)であった。 知人に別れの挨拶をして、「青年の家」を横目に見ながら下って来ると、道の分岐にはすでに通行禁止の措置が取られていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.06.11 14:02:04
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