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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2012.05.07
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テーマ:山歩き(110)
カテゴリ:山歩き

  泉ヶ岳は、船形連山の東南端にあって、仙台市方向に突き出たように位置している。そのため、仙台市民にはなじみ深い身近な山である。山麓には「泉ヶ岳少年自然の家・野外活動センター」や「仙台青年の家」もあって、子供たちが山に親しむ機会を提供しているし、二つのスキー場もある。

  冬山をやらない私にとっては、泉ヶ岳に登ることからシーズンが始まるのが常であったが、体力が落ちた最近は、七ツ森や戸神山などの低山から始めるようになった。それでもそのあとに一度くらいは必ず登る。3・11で気分が落ちていた昨年も、なんとか一度だけは登ったのである。そのすぐ後、薬莱山も歩いたのだが、やはり気分は上がらず、私の山歩きシーズンは5月で終わってしまった。

  泉ヶ岳には、「表」、「水神」、「滑降」、「かもしか」の4つの登山コースがあるほか、水神コースから北泉が岳へ向かう登山路から分岐する「北泉コース」もある。水神コースを上り、かもしかコースを下るというのが、私の標準的なコースどりである。シーズン初めとしては、緩やかな上りから始まる水神コースが体力的に楽なせいである。今回も水神コースを登ることにする。

  広い駐車場に私の車が1台だけ、駐車場の周囲の桜は今が満開である。出発前にトイレを使うと、入口の壁に「残雪が多いため、滑降コ-スは閉鎖」という掲示がある。かもしかコースも頂上から途中までは同じ道を使うので似たような状況だろうと考え、今日の下りは表コースをとることにしたのである。

  駐車場の桜を長めながらの出発は6:02であった。左に水神から流れてくる(泉ヶ岳と北泉ヶ岳の間から七北田川へ流れる)沢、右に少年自然の家のキャンプ場、その間を緩やかに登っていく。途中で、入山届けを書く(6:15)。
  歩くのに何の支障もないが、登山道はたくさんの大きな石の道になっている。恐らく、5月3日の大雨(仙台地方では20年ぶりくらいの激しい降雨だったという)が登山路の表土をかなり流し去ったためと思われる。雪解け水で沢の水も多い。

  ほんのわずかの萌えで見通しの良いカラマツ林を過ぎ、「水神平」標に付いたのが6:50、やはり以前より時間がかかっている。そこら水神までは10分ちょっと、昔はこの路の向こう行手にに水神の森が見え、右手に泉ヶ岳の全容が仰ぎ見ることができたのだが、今はすっかりカラマツが大きくなって、そんな眺望はない。

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     水神(向こうに大きな自然石の水神碑)。 (2012/5/7 7:12)

  沢を渡り、水神を直進する道は北泉ヶ岳へ向かう。泉ヶ岳へは水神から右手、東方に曲がる。。水神ではほんの5,6分の短い休憩をとり、斜面に取りつく。「ならのき林」標を過ぎる頃から、斜面はさらにきつくなる。大石の急斜面を40分ほど喘ぐと「賽の河原」につく。
  途中の残雪はそれほど多くはなく、道の脇に数ヶ所だけだったが、連れはそのたびにがりがりと噛んで渇きを癒すのである。たぶん、汗腺のない犬は、喉の渇きを癒すばかりでなく、直接体温を下げる雪が大好物なのである。

  賽の河原で、南に広がる眺望を少し楽しんで、頂上着は8:20である。頂上は背丈を越える灌木に囲まれていてとくに眺望がよいわけではない。頂上標から北へ5分ほど尾根を北に辿ると、北西に船形連山がすべて見渡せる眺望の良い場所がある。いつもと同じく、ここで朝食である。

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             船形連山。(2012/5/7 8:27)

  写真、1番右の台形の頂上を見せる奥の山が船形山である。左隣、手前に重なっているのが三峯山、その左肩に見える小さく見える峰が蛇ヶ岳、写真の左半分にゆったりと広がっている山塊が後白髭山である。

  朝食休憩も終わり、9:00に下山出発。かもしかコース、滑降コースの下山口(同じ道)には黄色のテープが張り巡らされて通行禁止である。表コースの道に入り、頂上台地を少し進むと、、初めて見る小さな社がある。

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       泉ヶ岳薬師如来が祀られているお堂。(2012/5/7 9:02) 

  脇に「誌名録」石碑が建てられていて、安永6年(1775年)に造られたものだが、ここ数十年。土に埋もれていたものを平成2年に発見され、お堂を造って祀ったということが記されていた。まったく知らなかった。じつのところ、表コースはたった二回しか歩いていないのだ。若いとき(つまり、35年くらい前)に上りで使い、傾斜がきつく、それ以来敬遠していたのだが、つい5年ほど前に下りで使ったことがある。後者の時には、すでにお堂はあったわけで、何で気がつかなかったのかわからない。不注意というしかないが、すこし横道に入るもののけっこう目立っているのだったが。

  急傾斜の下りでは膝を痛めないか、というのが心配になる。アユ釣りやヤマメ釣りでは水に入って足を冷やすので、それはそれで膝に悪い。下りの歩きは膝に負荷がかかりすぎる。因果な趣味ではある。 
  まだまったくの裸木の「どうだん林」(9:29)を過ぎ、大石の急坂を慎重に下り、「胎内くぐり」(9:46)の大石はくぐらないでその脇を通る。まもなく、一本の満開の桜が見えてくる。ヤマザクラと思えないほどの満開ぶりで、傍まで行って見ると、ヤマザクラらしく葉も出ているのだが、まだうんと小さいのだった。もう少し葉が大きくなったものばかりを、ヤマザクラとしてみていたらしい。

  あまり花はなかったが、「薬師水」の沢近くまで下る(10:12)と、イチリンソウ、アズマイチゲ、数種のスミレの花々が現れてくる。アズマイチゲには、白花と紫花があるが、写真のような濃色の紫のアズマイチゲは珍しいのではないか、と思って写真を撮った。     

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        濃色のアズマイチゲ。(2012/5/7 10:13)。

  道は杉林となり、10:20に表コース登山口に着く。ここは上下2車線の舗装道路で、「スプリングバレー」スキー場を経て桑沼(北泉が岳への登山口)へ至る道だ。この舗装道路を歩いて、駐車地点に戻るのである。

  この帰路の途中、舗装道路のほぼ半分が崩落している場所があった。近寄って写真を撮っていると、作業着を着た数人がやってきて、崩落場所の見聞を始めた。中に一人だけ作業着を着ていない人がいて、仙台市泉区役所に勤めている知人(アユ釣り仲間)であった。
  知人によれば、5月3日の大雨による崩落ということだ。大雨は残雪も大量に解かし、降雨と雪解け水で激しい流量なったのだ、と思われる。本日から工事終了まで、この道は通行禁止、それに伴って「表コース」登山路は閉鎖、その作業にやってきたということだ。他の登山道も調べる必要があるということで、その場で、私が歩いてきたコースの状況を報告した。

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      「表コース」登山口に至る道の崩落現場。。(2012/5/7 10:39)。

  知人に別れの挨拶をして、「青年の家」を横目に見ながら下って来ると、道の分岐にはすでに通行禁止の措置が取られていた。 
  駐車場には11:05着であった。 






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Last updated  2012.06.11 14:02:04
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